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白銀の忌まれ血  作者: 影乃雫
第三章 騎士編
78/310

Ep:78 段階

「四本線…!」


ダギル中尉は上を見上げて言う。IVth(フォース)の男は、地上の男に向かって剣を投げる。その剣は地面に突き刺さる。


「貴様…!いつの間に現れた…!?」


「死に逝く者が知る必要は無い。大人しく死ね」


フードの女は冷徹な口調で団長に言う。


「こいつは私が引き付ける!お前達はそっちを頼む!」


団長はそう言うと、風の軌跡を残して消える。それを見て、女は消えた。消える寸前、何かを呟いていた様に見えたのは気のせいだろうか。


「己が主に助けられてどうする。敵は第二段階(フェーズツー)とその一派だ。慢心するな、死ぬぞ」


地上に降りて来たIVth(フォース)の男は、IIIrd(サード)の男に言う。


「面目無い…!」


そう言ってIIIrd(サード)は地面に突き刺さった剣を抜く。僕とエル、ダギル中尉、アカネとアオイは眼前の男二人を見据える。


「子供の力の覚醒を第三段階(フェーズスリー)まで進める為にも、我らがここで相手をする…!」


男の言葉に、僕は言った。


第二段階(フェーズツー)だか第三段階(フェーズスリー)だか知らないけど、そっちの言い方に則って言ってあげるよ…!」


僕は首の痣に意識を集中させ、右上半身を赤黒く染める。


第一段階(フェーズワン)!」


「これが魔王の力…?一度見ただけだったが、ここまでとは…」


ダギル中尉が呟く。僕はその言葉を聞きながら、男二人に肉薄する。足は素のままだけど、それでも昔の僕とは違う。学校で訓練して、強敵と戦って、地下牢に居た時とは比べ物にならない程強くなっている筈だ。僕は剣を振るい、空気の斬撃を飛ばす。男はそれを左右に躱す。


「エル!」


僕は言い、エルは首の痣を、僕とは反対側に伸ばす。本当はあまり力を使って欲しくない。でも、逆に使えば敵を倒す力になる。取り敢えずは今だけでもエルの力を頼る…!


「はあッ!」


「はあっ!」


僕とエルはすれ違うように、男二人に斬り掛かる。僕はIVth(フォース)を、エルはIIIrd(サード)を斬る。どちらも自分の剣で僕達の剣を防ごうとする。それを読んで、僕とエルは血にも似た色の腕で剣を本気で振り抜いた。


「ぐがあッ…!」


男の苦悶の声が聞こえると同時に、僕の目の前から男が遠ざかって行く。エルは建物側に、僕は外壁側に男を飛ばした。


第二段階(フェーズツー)!」


第二段階(フェーズツー)!」


僕とエルは同時に叫び、痣を足まで延ばす。そして、紅い目に意識を集中させた。左目の視界がどんどん狭まり、右眼だけで見ている状態になる。男が地面に叩きつけられ、撥ね転がるのが遅く見える。僕は地面を抉り肉薄した。


「速い…!」


一瞬で追いついたIVth(フォース)の男の声が聞こえる。僕は躊躇わず剣を振った。


「魔力防壁…!」


男は僕の剣が届くよりも前に、半球状の魔力の防壁を展開する。その防壁に阻まれ、僕の剣は男には届かない。でもこれの攻略法なら知っている。僕は再び空気の斬撃を飛ばした。それは、立ち上がろうとする男の左手首を切断した。

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