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白銀の忌まれ血  作者: 影乃雫
第二章 学校編
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Ep:54 武器

 ゴブリンロードを倒した次の日、いつも通りの休日。僕とエル、ブルートさんは、王都の武器屋に向かっていた。大通りを歩いていると、いつも通り僕の隣でエルが言う。


「ねぇ、何で武器屋に行くの?」


その質問はブルートさんに投げ掛けられる。


「昨日の件で武力の少なさを感じただろ?それに、前から一回見てみたいと思ってたんだ。振るうのには許可が居るけどよ、持ってるだけじゃ校則違反にはならないんだよ」


そうなんだと頷くエルを横目に見ながら歩いていると、目的の武器屋に到着した。そこは、周りの家屋よりは少し大きいものの、看板もこじんまりとしている所為か、下手をすれば普通の家と勘違いしてしまう作りだった。


「本当にここなの?」


僕は思わず口に出してしまう。


「馬鹿言うなよ。この店、値は張るけど騎士界隈じゃあ有名な店なんだぜ?まぁ、普通の冒険者はあんまり使わねえけど。隠れた名店って奴だな」


「へぇ…」


僕はもう一度建物を見上げる。そう言われてみるとそう見えなくもない。


「ほら、入るぞ」


そう言ってブルートさんはお店の扉を開く。扉の上に吊るされた小さいベルが鳴る。


「いらっしゃい…」


扉から真っ直ぐ進んだ先にあるカウンターの奥で、店主と思しき強面の男の人が手に持っている雑誌から視線だけ動かして僕達を見て言う。そしてすぐに視線を戻す。見えているのが胸から上だけでも、がたいが良いのがよく分かる。


「凄ぇなこりゃ…」


ブルートさんは、壁や棚に飾られた沢山の武器を見回して呟く。


「フン…貧相な感想だな…」


店主の人が、視線も動かさずに鼻で笑う。でも、僕もそれくらいの感想しか出てこない。何故なら、本当に凄いから。素材や形、大きさや種類まで少なくとも数百通りの組み合わせの一部に僕達は囲まれている。


「このロングソード、良いと思わねぇか?」


ブルートさんは壁に掛かっている剣の内の一本を指差しながら言う。


「親父、これ持って見ても良いか?」


「好きにしな…」


相変わらず、視線を動かさずに答える。ブルートさんは近くにあった台に乗って、気に入った剣を手に取る。近くでよく見ると、その刃は薄い紫にも見える銀色で、金色の鍔には細かい装飾が施されている。


「そいつは()()()()の剣だ」


「え!?おわっ!」


ブルートさんは、店主の人の言葉に驚いて剣を落としそうになる。


「こ、これが真銀…!?」


ブルートさんはもう一度剣をまじまじと見て呟く。


「真銀?」


僕は思わず口にする。


「あ、いや、昔の癖だ。忘れてくれ」


そう言ってブルートさんは剣を動かしながら見る。


「そう言えば…!」


僕は思い出した様に振り返りエルを探すと、エルはお店の中をぱたぱた駆け回りながら沢山の武器を見て回っていた。

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