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白銀の忌まれ血  作者: 影乃雫
第二章 学校編
49/310

Ep:49 終結

 同時刻、王立リッター騎士養成学園では。黄金獅子騎士団団長、レオン=ゴルトが全てのゴブリンを一掃し、血の海と死体の山を築き上げていた。


「残党は居ないか…?」


レオンは感情の起伏を読めない声色で周りに確認を取る。


「ゴブリンの残党は確認していません!殲滅したと考えて良いでしょう!」


「そうか、ご苦労だった」


そう言うと同時に、レオンは稲妻の様な魔力と共に消える。その場に残された騎士は呆然としていた。


------------------------------------


 僕は周りの状況を瞬時に見極める。


「シャーマンが四辺に五体ずつ…計二十体…」


更に眼前には僕達よりも大きな体のゴブリンロードが居る。はっきり言って絶望的だった。


「ブルート」


「何だ…?」


「ブルートは屋根の上に居るシャーマンをお願い。僕は…」


そう言いながら視線をゴブリンロードに送る。


「分かった、何か考えが…いや、あれを使うだけか…」


そう言いながらブルートさんは僕の前に剣を一本差し出す。


「無いと困るだろ?俺も、一本じゃ戦えないなんて言って無いからな」


僕は剣を受け取り構える。右手だけで。


「行くぜ!」


ブルートさんの号令を合図に、僕はゴブリンロードに肉薄する。目の端でブルートさんが屋根に跳んだのが見えた。僕は首の痣に力を集中させて、右腕と右足を染める。右足で跳躍し、ゴブリンロードとの距離を一気に詰める。


「速イッ…!」


ゴブリンロードの低い声が耳に入ると同時に、僕はその首に向けて剣を振る。魔力防壁が発動され、僕の剣の動きが止まる。剣の勢いが完全に殺されると同時に、杖に更に魔力が溜まるのが分かった。魔力防壁が剣の反対側から解除され、杖の先端が赤く発光する。


「死ナナイ程度ニ苦シメ…!」


その杖からさっきの炎の弾が打ち出される。僕は剣を盾にして炎の弾を受ける。だけど、空中には足場は無い。僕はそのまま家の壁面に叩きつけられる。でもこれも計算の内。これで僕が白兵戦しか出来ないと思っている筈…!僕は落下途中に剣を思い切り振り、空気の斬撃を飛ばす。目に見えにくく、魔力防壁も意味を成さない斬撃は、ゴブリンロードに向かって飛んで行った。


「グッ!?」


斬撃は、ゴブリンロードの頸動脈を深く斬り付け、濁った血が霧の様に吹きだす。それは家の壁を濡らした。ゴブリンロードは、音を立てて倒れた。僕は右足で着地する。ブルートさんの方も終わったみたいだった。


------------------------------------


 その様子を、家屋の角から見ている者が居た。ジェネラルやナイトをあっさりと一掃した本人、レオンだった。稲妻の様に消え去った後、ここでライトの戦闘を盗み見ていたのだ。


「痣を移動させて力を増強する…あれがアードラーの言っていた力…今はまだ覚醒の第一段階と言った所か…」


レオンは少し間を置いて口を開く。


「本来の力はこの程度では無いだろう…あれが覚醒すれば、世界に再び災厄が訪れる…英雄教…何を考えているんだ…?」


そう言い残すと、再び稲妻の様な魔力と共に消えた。

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