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白銀の忌まれ血  作者: 影乃雫
第二章 学校編
47/310

Ep:47 火弾

 ブルートさんは言う。


「確かにさっきの奴が言ってたみたいに、何でこの学校にゴブリンが…どういう事なんだよっ…!」


言葉の最後に力が入り、それと同時に近付いて来たゴブリンの首を撥ねる。


「全く限がねえ…」


僕達は周りのゴブリンを何体も斬る。血生臭い匂いが辺りに漂う。


 僕が一体のゴブリンを斬った時、微かな魔力の反応に気付いた。離れた場所に微かに魔力が集中する気配。


「ブルート!空!」


「何!?」


僕とブルートさんが空を見上げると同時に、大通りの建物の陰から巨大な炎の弾が飛んで来た。


「おおりゃあ!!」


ブルートさんはその炎の弾に手を向けて叫ぶ。すると、掌から人の頭程の大きさの火の弾が飛び出した。それは炎の弾にぶつかり消える。


「チッ…!やっぱり駄目か!」


ブルートさんが唇を噛む。そして、炎の弾が着弾した。爆風が巻き起こり、土煙が巻き起こる。


「キャアッ!?」


「エル!」


エルが僕の横から吹き飛ばされる。


「ぐう…ッ!」


ブルートさんは腕で顔を隠す様にしながら踏ん張る。やがて風と土煙が晴れると、そこに人の影がある事に気付いた。


「え…?」


僕は思わず声を漏らす。段々とくっきり分かる様になって来た。そこに立っていたのは、黄金の鎧を身に着け、体の略全てを覆う金と白の大盾を持った騎士だった。


「だ、団長殿!?」


吹き飛ばされたゴブリンと戦っていた周りの騎士の人がその正体に気付く。


「団長だと!?」


ブルートさんが正面に背を向けて居る騎士団長を見ながらザリッと音を立て半歩下がる。


「あの炎に対してそんな低級魔法だと?身の程を弁えろ」


「は、はい…」


いつも強気なブルートさんが、振り返った騎士団長の視線を受けて言葉を正す。


 それよりも、さっきの炎の弾が飛んで来た場所に、誰かが居る…!早く行かないと!


「ブルート!さっきの炎の弾が飛んで来たところに親玉が居るかも知れない!」


僕の声に、呆気に取られていたブルートさんが気付く。


「お、おう!」


ブルートさんは僕の方に走って来る。僕は学校の敷地を出て、さっきの魔力を感じた場所まで走る。大通りには人の姿は無く、数体のゴブリンが彷徨いている。


「ライト!親玉ってのは要するに…まさかよ…」


「その可能性はあるよ。でも、僕が感じた魔力は微かだった。離れてた所為もあるかも知れないけど…」


僕は誰も居ない道を走り、炎の弾を飛ばした犯人が居る場所まで辿り着いた。そこは、少し広い広場だった。その真ん中に()()が立っていた。


「予想的中ってか…全く、ツイて無いぜ…」


僕とブルートさんの視線の先に居たのは、ジェネラルと同じ程の背丈をし、汚れてボロボロな赤茶色のマントを身に着け、木の枝や動物の牙で作られた王冠の様な物を被ったゴブリンだった。


 ブルートさんは呟く。


「ゴブリン、ロード…!」

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