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白銀の忌まれ血  作者: 影乃雫
第二章 学校編
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Ep:39 教本

「黄金獅子ってのは、上級騎士団の内の一つの事だ。黄金獅子騎士団の他にも、銀鷲騎士団とか――」


「それなら知ってる。昨日まで本部の寮に泊まってたから」


僕の隣でエルも頷く。


「それ本当か!?お前ら何者なんだ…?」


ブルートさんは少し俯いて溜め息を吐く。


「あ!忘れてた!それ冷めちまっただろ!?」


ブルートさんはエルの持ってる料理を見ながら言う。


「ライト、急いで飯取って来るぞ!」


僕はブルートさんに引っ張られながらご飯を受け取るカウンターに向かう。暫く並んで、ご飯を受け取ると、話してた所為なのか、それなりに空き始めていた。


「ちッ…!さっきまで混み具合は何だったんだよ…」


溜め息を吐きながら席に座る。僕はブルートさんの隣に、エルは僕とブルートさんに向き合う形で前に座る。


「さてと…エル、ちょっとそれ貸せ」


ブルートさんはエルの料理を指差しながら言う。


「う、うん…」


エルはそれをブルートさんに渡した。すると、ブルートさんは器に魔力を流し始めた。


「よし、これで良いか」


そう言ってエルに料理を返す。さっきまで無かった湯気が上がってる。ブルートさんはそれを確認すると食べ始めた。


僕とエルも食べ始める。


「あっくぅ…!」


エルは口に含んだスプーンを急いで出す。口をパクパクさせながら湯気を吐き出す。


「ちょっと温め過ぎたか。悪い、少し冷ましながら食ってくれ」


そう言いながらブルートさんは食べ進める。


「ハハハッ!」


僕は思わず笑いだしてしまった。


「どうした?」


「いや、エルが面白くて…!」


僕がそう言うと、エルは栗鼠みたいに頬を膨らませて怒る。


「アハハハッ!」


僕は更に笑った。


------------------------------------


 ルージュさんに会ってから数週間が経った。毎日剣術の訓練や、この国の歴史やモンスターの事を勉強してる。


今日もモンスターを学ぶ。


「今日はゴブリンについて学んでもらう」


レーラール先生が言うと、教室中がざわつく。すると、僕の前でブルートさんが手を上げて言った。


「今更ゴブリンについてなんて意味ねぇだろ?」


「そんな事は無いよ。ゴブリンは皆が想像するよりもっと恐ろしい物なんだ」


そう言うレーラール先生を見るブルートさんからは、隠しているつもりでも怒りの感情が感じ取れる。


「キッ…!」


ブルートさんは言葉にならない声を漏らす。


「さて、それじゃあ教本の52頁を開いて」


レーラール先生が言うと、僕を含めた生徒が教本を開いた。

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