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白銀の忌まれ血  作者: 影乃雫
第一章 少年編
22/310

Ep:22 野営 *

 兵士の人が言う。


「お前達には今後、公平な裁判が行われる。その時まではこの牢の中で過ごしてもらう」


 そう言うと兵士の人は近くの扉から出て行った。


 裁判――。


「って何だろう……?」











 それから暫くはこの牢屋の中で僕は過ごした。


 牢屋と言っても待遇は町なんかよりも断然良い。美味しいご飯が食べられるし、ベッドとは違うけどしっかりした寝台がある。


 そして、あっという間に出発の日が訪れた。兵士の人が入ってきて、僕の牢の鍵を開ける。


「出ろ」


 そう言われて、僕は牢屋を出る。


「これから王都に向かう。その後、裁判によって公平に貴様の処罰が決定する」


 前に僕に説明をしてくれたのとは別の兵士の人が僕に手枷をして連れて行く。


 建物を出て重厚な壁の外に出ると、停めてある馬車の客車に乗せられた。


 中には座れる椅子みたいな物があり、そこに兵士二人に挟まれる形で僕は座る。


 そして、兵士の人が扉を閉めて言った。


「口裏を合わせられたら困る。もう一人は別の馬車で向かうからな」


 その声を聞きながら、僕達の後ろにある馬車にエルが乗るのが見えた。


 裁判が何かは分からない。でも、これで悪い結果が出たらもう二度と良い生活は出来ないのは分かった……。


 少しして、馬車がゆっくりと動き出した。











 街を出て長い時間が経った。


 向かっているのは王都と言うらしい。街よりも広くて、もっと沢山の貴族が居る場所。


 そこで、僕とエルは裁判を受ける。


「だいぶ日が落ちて来たな……」


 僕の左に座っている兵士の人が言う。すると、馬車が停まった。


「野営地に到着した! ここで一夜過ごす!」


 その声を合図に僕の両隣の兵士の人達が立ち上がり、外から開けられた扉から降りる。


「お前はここで待っていろ」


 そう言って兵士の人が扉を閉めて鍵を掛ける。


 外は騒がしくなり段々と明かりが灯され、やがて馬車が動いた。


 馬車は柵で囲まれた広い陣地の中に入って行く。


 周りには大小様々な天幕があった。


 馬車が停まり、僕は降ろされる。


 そして厳重な警備が布かれた小さな天幕に連れていかれ、そこで僕は一夜を過ごした。











 明朝、僕は辺りの騒がしさで目を覚ました。

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