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白銀の忌まれ血  作者: 影乃雫
第四章 剣聖編
130/310

Ep:130 元素

 ブルートは再度剣を握り直し、レーラールの方を見据える。


「彼はJ(ジャック)…国王のK(キング)と同じ立ち位置の称号よ…!」


「何でお前がそんな事になってんだよ…!?」


ブルートはレーラールに聞き、歯を食いしばる。


「そんな事より、何で君がブルートの味方をしているんだ…?」


レーラールは眉間に皺を寄せ、レジーナに聞く。何も答えないレジーナの首元を見て、レーラールは納得した。


「なるほど、チョーカーが外れて解放された訳か、Q(クイーン)…」


「その名は要らない…!私にはレジーナと言う御父様が付けて下さった名前がある!」


そう言うとレジーナは剣を振りかぶり、レーラールの方へ向けた。そして駆け出し、レーラールに肉薄した。それを追う様にブルートもレーラールに肉薄する。


「もうお前がJ(ジャック)だとかはどうでも良い…!それよりも!この学校の生徒をA(エース)にしたのはお前か!?」


ブルートはレーラールに切り掛かりながら言う。


「だったらどうする?既に君と僕は敵同士だし、それが久々に与えられた僕の役目だからね…!」


レーラールはそう言ってブルートに向かって剣を振る。


噴き出す炎(ジェットフレア)!」


ブルートは踵の辺りから炎を噴き出し、それを推進力として飛び退く。その後ろからレジーナが飛び出し、レーラールに切り掛かった。


「流石に僕の一つ上の暗示だけある…!少々ヒヤッとしたよ…!」


レーラールはレジーナの剣を寸での所で受け止め、押し返す。ブルートとレジーナは、同時に剣身に魔力を流す。ブルートの剣身は灼熱に燃え上がり、レジーナの剣身は小さな竜巻を纏う。


「属性付加か…流石に不利だな…」


レーラールはそう呟くと剣を構え直し、その剣身に魔力を流す。すると、魔力が込められた剣身は四色に輝きだした。先端から、赤、青、緑、黄の順に。


「四大元素使い…!」


レジーナはレーラールの剣を見て呟く。


(ワンド)


レーラールがそう言うと剣先の赤い光が分離し、空中で魔術師の杖の様な形になる。


金貨(ペンタクル)


剣身の根元の黄色い光が分離し、空中で拳ほどの大きさの円盤状になる。すると杖と円盤型の魔法の光が強くなり、魔法弾がブルートとレジーナに放たれた。


「なっ…!?」


ブルートは踵から炎を噴き出し、それを推進力に回し蹴りを繰り出す。その蹴りによって二発の魔法弾はかき消される。


「このッ…!てめぇ!」


そう言ってブルートは掌をレーラールの方へ向け、大きな火弾を飛ばす。


聖杯(カップ)


レーラールも同様に手を前に出し言うと、青い光が分離し大きな杯形状になる。それは横を向き、大きな口でブルートの魔法を受け止めた。


(ソード)


緑色の光がレーラールの剣の剣身全体に広がり、それを構えてレーラールはブルートに肉薄する。


「ぐっ…!」


ブルートはレーラールの剣を受け止める。レーラールの剣を間近で見て、ブルートはある事に気付く。


「あの剣…!周りに薄く高速の風を纏ってるぞ!」


「なら私が!」


レジーナはレーラールに肉薄し、その竜巻を纏った剣を振る。レーラールはそれを躱そうとする。


「はっ!」


レジーナが言うと同時に、竜巻の速度が加速する。その風に引っ張られ、レーラールの体は剣に吸い寄せられる。


「何…!?」


レーラールは咄嗟に剣でレジーナの剣を受け止める。その瞬間、高速の風と風がぶつかり合い、衝撃で二人の体が吹き飛ばされた。

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