表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白銀の忌まれ血  作者: 影乃雫
第四章 剣聖編
122/310

Ep:122 真実

 トイフェルは、ライトとエルを探して駆け回る王都の住人を家屋の屋根の上から眺めていた。


「これは絶景だね…」


トイフェルは呟き、手元に残した紙に視線を落とす。


「さてと…私は何処に行こうかな…?」


トイフェルは街を見回し、路地を走るライトとエル、大通りを走るブルートを見つけた。それを暫く目で追い、少し考えてから言う。


「よし、ヘルツは全てのXth(テンス)を連れてエルの元へ。ディアはQ(クイーン)を連れてブルート君の元へ。私がライトの元へ行こう。クロウヴは他の仲間や第13大隊の処理を頼むよ」


その声を魔力で飛ばし、各員に連絡する。それを聞いてヘルツ達が動いたのを、トイフェルは遠目に見ていた。


「ライト…君には()になってもらうよ…?」


そう言ってトイフェルは屋根の上から姿を消した。


------------------------------------


 僕は路地を利用してエルとブルートとの合流を図る。


『今どこだ!?俺はもうすぐ王宮周辺だ!』


「僕ももうすぐ着くよ…!」


ブルートの質問に答える。


『私はまだ着かない…!』


状況を確認し合いながら、僕達は着実に近づいていた。


「言っておくけど、合流はさせないよ…」


突然後ろから声がする。咄嗟に振り返ると、そこにはトイフェルが立って居た。


「いつの間に…!?」


僕は咄嗟に剣を抜いて、トイフェルに向けて構える。


「君を回収しに来たよ」


トイフェルは僕を指差して言う。


「そう言われて捕まる訳には行かない…!第四段階(フェーズフォー)!」


僕は第一から第四までの段階(フェーズ)を全て開放する。痣で右半身を覆い、動きを予測し遅く見える。


「トイフェル…!何が目的なんだ…!?」


「前の様に剣聖様と呼んではくれない様だね…それで、君は私達の目的を知りたいのかい?」


僕は少し悩みながらも小さく頷く。


「そうか…ならば君とエルと言う存在が何故生まれたかから話そう」


トイフェルは髪を掻き上げ、その細い目をしっかりと開く。


「そもそも何故英雄の子孫が魔王の遺伝子を受け継ぐのか、それは、英雄が魔王の返り血を浴びた事から始まるのさ」


「返り血…!?」


「英雄は返り血を浴び、その呪いを受けた。魔王の力をその子孫に分け与えると言う呪いさ…その呪いを英雄は、魔王の髪の色に例えてこう名付けた。()()()()()()()と…」


「白銀の忌まれ血…」


何故かは分からないけど、僕はその名に深く納得した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ