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白銀の忌まれ血  作者: 影乃雫
第四章 剣聖編
115/310

Ep:115 雷鳴

 ダギル、アカネ、アオイの三人はクロウヴを見据える。


「ハァ…俺達の目的は元々子供の回収なんすよ…それなのに関係無い奴らが入って来るから…!」


クロウヴは語尾に怒りを混ぜて言う。


「(三対一…流石に分が悪いか…)」


「そっちに戦う気が無いのなら一つ質問する…」


アオイはクロウヴに言う。


「答えられることなら」


「エルの居場所を教えて貰おうか…答えれば俺達は戦わない…」


「答えられなければ…?」


「死んで貰う…」


その言葉を聞いたクロウヴは両手を挙げ言う。


「生憎、俺はプライドの高い騎士サマじゃ無いんでね。こんな事もする訳よ」


そう言うとクロウヴは踵を返し、一目散に逃げた。


「おい!待て!」


ダギルはクロウヴに手を伸ばし言う。しかし、クロウヴは気にも留めない。


「逃げられると思うなよ…!宵刀流(よいのとうりゅう)、宵闇の閃…!」


アオイは前方に大きく跳ぶ様に走る。一瞬でクロウヴの元まで追い着くと、アオイはカタナを抜き振った。


「速っ!?」


クロウヴは驚きながら後ろに飛び退き、アオイの斬撃を躱す。


「俺は戦いたく無いんすよ!」


「敵である以上戦い合う他無いだろう…!宵刀流(よいのとうりゅう)、月輪の縛…!」


アオイは青白く輝く光の輪を飛ばし、それでクロウヴを拘束する。そして、その首にカタナを突き付け言う。


「これで最後だ、エルは何処に居る…!?」


「答える訳無いじゃ無いっすか…!」


そう言うとクロウヴは即座に屈み、アオイの足を払う。アオイは体勢を崩しよろめく。その際、アオイのカタナの先が光の輪に触れ、それを切り解いてしまう。


「何…?」


アオイは半歩程下がり、体勢を立て直し呟く。


「危ないっすね…!」


クロウヴは解放された両腕を振りながらアオイを睨む。そこへ、ダギルとアカネが追い付いた。


「三対一…!仕方ないっすね…」


クロウヴは諦めた様に剣を引き抜く。そしてそれを構えた。それを見てアカネが肉薄する。


「はぁっ!」


アカネは勢い良くカタナを振る。しかし、寸での所でクロウヴはそのカタナを防ぐ。アカネはカタナを振り直すが、全て弾き返される。アカネは一度飛び退き、アオイと交代する。


宵刀流(よいのとうりゅう)、月光の断…!」


三日月の様な軌跡を描く斬撃がクロウヴに振られる。しかし、クロウヴが剣を振ると、そのカタナは弾き返された。


「(弾き返された…だが、意図的に防いでいるようには見えない…無闇矢鱈に振っているとしか…)」


アオイはアカネの攻撃を弾き、自分の技すらも弾いた斬撃を見てそう考察する。


「部下ばっかりに良い恰好させて堪るかよ!」


ダギルはそう叫び、新調した剣に雷の魔力を流す。そして、それをクロウヴに向けて振った。眩い雷が全員の視界を覆う。


「いや…!待て!其奴は相当に運が――!」


雷の轟音の中、アオイが言い終わるより前にその光が突然消える。そこには、クロウヴの左肩に少し傷を付けたままの状態でその腹部をクロウヴに貫かれたダギルの姿があった。

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