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白銀の忌まれ血  作者: 影乃雫
第四章 剣聖編
112/310

Ep:112 侵入

 トイフェルの元に乗り込む事が決まってから一週間が経った。今日がその約束の日。王都に居る第5小隊の僕達と、更に王都の中心を守る第13大隊も協力してくれる事になった。僕達は第13大隊の後ろの方で出撃を待っていた。


「もう一週間も経ったのか…本当はもっと早く動ければ良かったんだが…」


ダギル大尉は呟く。確かに、エルが捕まってからもう一週間…今頃エルがどうなっているのか…


「これより!剣聖、トイフェル=クレアシオン率いる反国家組織の敵地に乗り込む!相手は我らが団長を殺した相当な手練れだ!覚悟して掛かれ!」


第13大隊の隊長が、僕達の前に居る沢山の隊員及び僕達に向けて言う。それに応じる様に大隊の隊員達は雄叫びを上げる。そして、僕達はトイフェルの潜む屋敷に向かい始めた。


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 第13大隊の隊員は、各方角からトイフェルの屋敷に近付いて行く。僕達第5小隊は、最も優先的に乗り込む権利を貰った。僕達は既に、トイフェルの屋敷のすぐ目の前まで来ていた。


「門番にIst(ファースト)が二人か…余裕だな」


僕達は屋敷の少し離れた場所から様子を見ている。ブルートは門の前に立っている二人のIst(ファースト)を見て言った。


「油断はするな。その奥にまだいるかも知れない」


「あぁ。だがライト、特訓の成果を見せてやれ」


ブルートは僕に言う。僕は右手の人差し指と親指を立て、一人のIst(ファースト)の方へ向ける。更に、左手を右手に添えて安定させる。そして、左目を瞑り言った。


「スナイプショット、アイス…!」


僕は指先に氷の弾を生成し、それを放った。素早く飛ぶ弾はIst(ファースト)に着弾し、その体を凍らせた。それに気付いたもう一人のIst(ファースト)は慌てて駆け寄る。


「アイス…!ヒート…!」


僕は二つの弾を連続で発射する。氷の弾がもう一人のIst(ファースト)を凍らせ、小規模な爆発を起こした火の弾によってその体は砕け散った。


「ライトお前…割と惨い事するな…」


ダギル大尉は呟いた。


「兎に角、入るぞ…」


葵が言い、僕達は門を乗り越え屋敷の敷地へと入った。


「流石に扉は開いて無い…」


「私に任せて下さい…!」


僕の呟きに茜が答え、その腰の刀を抜く。


「はぁ…っ!」


茜はその刀で薙ぎ、屋敷の扉を斬った。扉は静かに崩れ落ちた。


「これで中に入れます…!」


「お、おう」


ダギル大尉は少し戸惑いながら屋敷の中に入って行く。僕達も、その後に続いて入って行った。


「どこに何があるか分からねえな…エルがどこに居るのかも、トイフェルがどこに居るのかも…」


ブルートは歩きながら呟く。扉の奥は至って普通のロビーになっていて、二階まで吹き抜けで大きなシャンデリアが吊られている。


「二手に分かれて探そう。ライトとブルート、アカネとアオイで別れて貰って、俺は…アカネの方に行こう」


「分かりました。行こう、ブルート」


「おう」


僕とブルートは屋敷の右側へ向かう。その後ろで、ダギル大尉達の話し声が聞こえる。


「じゃあ、俺達も行こう」


「はっ!」


ダギル大尉への返事に茜の声だけが聞こえて、葵は何も言わずに着いて行った。

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