第三章⑲【羅馬三十六景】~羅馬(ローマ)の思い出~
050_第三章⑲【羅馬三十六景】~羅馬の思い出~
【コロッセオが見えるトラットリアの朝】
宿を引き払いアトランティスへ帰る朝。
店主に宿代を支払い、朝食のテーブルに着くと店主がやってきた。
「帰るんだな。寂しくなるよ。ほら、朝飯のフォカッチャだ。ホクサイ、大好きなんだろ?レモネードはサービスしておくよ。」
「ふぉかふぉかのフォカッチャぁあ!ぐすん。」
いつも直ぐにフォカッチャにかぶりつく北斎が涙目でフォカッチャを見つめている。
さらさら。ふぉかふぉか。
さらさら。ふぉかふぉか。
ふぉかふぉかのフォカッチャ!
【風オ葛茶図】
北斎が最後に描きたい絵の一つがこれかよ!(笑)まぁ北斎だからな。
「ぱくん。うっめぇええええ!」
「北斎、これうちの店秘伝のフォカッチャのレシピだ。これを国のパン屋に見せて作ってもらいな。特別だからな!」
店主がニコニコ笑って北斎を見ている。
「で、グレン、お前にはこれだ。」
「わ、ワイン?!買わないぜ。」
「違うわ!連泊してくれたからサービスだよ。グレンもありがとうな。また来ることがあればいつでも歓迎するよ。」
「ああ、ありがとうな。また来るかもしれない。その時はワイン買うよ(笑)」
「今、買ってくれよ(笑)」
「いいぜ。土産に10本。」
源内とダ・ヴィンチさんとギルドの皆、ライガ……10本あれば足りるか。
「まいどあり!国に帰ったら宣伝しといてくれ!このトラットリアはローマ一番の宿だってな。」
俺たちは笑顔で宿を後にした。
♢♢♢♢♢♢♢
【スペイン広場】
「氷菓子うめぇな!」
俺と北斎はスペイン階段に座り氷菓子を食べる。
「そろそろ、描くかねぇ……。」
北斎が立ち上がりスペイン広場を眺めている。
「北斎、ここで能力を使うのか?」
「んー使わねぇぜ。使うとしたら俺ぁの絵描きとしての力だなぁ!」
北斎が地べたにどかっと座った。
さらさら。ふむ。
さらさら。ふむむむ。
さらさら。いいねぇ。
さらさら。ありがとうなぁ!
さらさら。また来るぜ!
「出来た。」
【羅馬有難又来訪スル(ろーまありがとうまたくる)】
ドワーフのガィ
チルコ・マッシモの女将
カンポ・ヴァチーノの牛
トラットリアの店主
ルシーホテルのセバス
アルフレッド
フィリップ
スペイン広場の絵描き達
ミケランジェロ
ハドリアヌス皇帝
その絵は、羅馬でこれま出会って来た人達の笑顔に溢れていた。
スペイン広場の階段に並んで立ちこちらに手を振っている。
「完成したな。」
「完成したねぇ!羅馬三十六景!ここに完成でぃ!!」
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【羅馬三十六景】
一景 【ドワーフ羅馬鍛冶図】
二景 【羅馬牌羅呈野丘全景図】
三景 【散駒霜宿女将図】
四景 【散駒霜戦車競争図】
五景 【府羅馬野乃図】
六景 【紅蓮元老院成図】
七景 【虎取屋議論里客図】
八景 【北斎首根掴図】
九景 【紅蓮兎葡萄酒図】
十景 【紅蓮鬼魔伊良戦図】
十一景 【暗黒紫熊図】
十二景 【冷紅茶早飲欲北斎図羅馬(アイスティーはやくのみたいほくさいろーまにて)】
十三景 【あるふれっど】
十四景 【家庭教師驚愕図】
十五景 【絵描集北斎囲図】
十六景 【紅蓮女性囲図】
十七景 【燦比叡登呂大聖堂正面図】
十八景 【中央祭壇図】
十九景 【あるふれっど絵描志望図】
二十景 【辺留兄兄大階段騙絵図】
二十一景 【紅蓮色兎美術品溺図】
二十二景 【三毛乱時絵羅寝背痛図】
二十三景 【三毛乱時絵羅創造神描図】
二十四景 【那波里出物頑張図】
二十五景 【紅蓮子供頃親父連凱旋門図】
二十六景 【転瀬尾凱旋門横並図】
二十七景 【空々浴場星空下】
二十八景 【空々浴場照前図】
二十九景 【紅蓮北斎ニ意地悪図】
三十景 【くミあけ波テ御図六枚組】
三十一景 【堂夢図面観描成図】
三十二景 【北斎鴨鍋欲図】
三十三景 【象拝見北斎歓喜図】
三十四景 【オ素丁亜全景図】
三十五景 【風オ葛茶図】
三十六景 【羅馬有難又来訪スル(ろーまありがとうまたくる)】
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俺たちはパラティーノの丘から竜に乗りアトランティスへと帰るんだ。
羅馬、俺の故郷。
ありがとう。
また来るぜ。
~羅馬三十六景ここに【完】~
次回、~アトランティスでの後日談~へ続く。




