第三章【外伝・閑話】~ミケランジェロ、ダ・ヴィンチに会いに行く?~
044.5_第三章【外伝・閑話】~ミケランジェロ、ダ・ヴィンチに会いに行く?~
【1564年2月18日】
88歳で死んだ俺は創造神様に初めてお会いした。
「北斎が描いてたまんまのお姿!!!」
「うむ?北斎?北斎が能力を使ったんだな?」
「は、はい……おそらく未来から来たのかと……。」
「まぁあれじゃ。歴史が大きくかわらないのであれば良い。と思う?良い良い。」
(創造神様、ちょっとイメージが違う……。)
「して、ミケランジェロ、お前はこれからどうするのだ?」
「そうですね。冒険者というものが面白そうなのでやってみようかと。」
「ハーッハッハ!それは面白い。絵描きが没生で冒険者!面白い!面白い!ならば、肉体を全盛期へと若返らせよう。」
「創造神様、一つだけ聞きたい事があります。ダ・ヴィンチのクソジジ……、いえ、レオナルド・ダ・ヴィンチさんがこの世界にいると聞いたのですが。」
「おるぞ。我の飲み仲間であるぞい!」
「な、な、な、私が!私が!せっせと宗教画を描いてる時にあのクソジジィ!創造神と飲んでやがるな、ど、と!羨ましい!!」
「ふんっ。」
創造神が少しだけ神力を使った。
「ほい、ダ・ヴィンチの家までの地図を神力で書いたから訪ねてみるとよいぞ!」
……神力で地図……やはりこの創造神様、イメージと……違う。
神々しいお姿ではある!
神々しい!神々しい!そう!神々しい!!
【1564年2月19日】
冒険者ギルドに登録して、冒険者服に身を包んだ俺は鉄剣を片手にダ・ヴィンチ邸へと乗り込んだ。
「ダ・ヴィンチ居るか!?対決だ!対決!」
「なんじゃ?騒がしい。ん?その声はミケか?ミケなのか?」
「クソジジィ!俺も死んだから会いに来てやったぞ!」
「お?姿は随分と若くしてもらったんじゃのぅ。ホーッホッホッ。ワシは死んだ時の年齢で固定してもらったわい。あれじゃぞ?エルフにはモテモテなんじゃぞ?」
「おい、クソジジィ、見た目もクソジジィ。対決しようぜ!♪」
「おお!前世で叶わなんだアレの続きか?良いが、その鉄剣をしまってからにしてもらえるかの?物騒じゃ(笑)」
「あ、すまない。冒険者になったから楽しみで、剣が珍しくてね……。」
「ワシ等の剣は筆やノミだったからのぅ。」
「違いないや!(笑)」
「して、対決とは?」
「あ、そうだ!冒険者ギルドの壁に絵を描く許可を貰ってきた。明日からヤろうぜ!」
「ホーッホッホッ!うひひひ。それは面白い!面白い!」
こうして俺とダ・ヴィンチのクソジジィの世紀の対決が叶うことになる。
結果がどうなったかって?
どちらが上手いとか
どちらが人気があるとか
そんなのどうでもいいんだよ。
レオナルド・ダ・ビンチとミケランジェロ・ブオナローティ。二人の天才が同じ時期に世界に存在した。
それだけでいいんじゃないか?
どんな絵を描いたかって?
それはね。
【アトランティス~レオナルド・ダ・ビンチ記念館~】の壁画として今も保存してあるはずだから……死後に訪れることが出来るかもしれないよ?
♢♢♢♢♢♢
ミケランジェロはその後数年をアトランティスで過ごし
「いやぁ、楽しかったわ!クソジジィありがとう。」
と言い残し輪廻へ帰ったという。




