↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
29/55

①【【北斎外伝・剣聖グレン物語】~ローマ帝国の騎士~

028_①【北斎外伝・剣聖グレン物語】~ローマ帝国の騎士~


~1852年、嘉永五年~

北斎がアトランティスへやってきて三年後。


【冒険者ギルド3階・グレンの部屋】


「なぁグレン、おめぇ、元剣聖なんだろ?生きてる時ぁ何やっててんでぃ?俺ぁ、ずっと絵描きやってるぜぃ!」


「知ってるわ(笑)長くなるけど聞くか?」


「描いていいななら聞くぜ?」


「いいだろう。俺の昔話をお前に描いてもらうのも面白いかもしれん。」


グレンはゆっくりと話し始める。


♢♢♢♢♢♢


西ローマ帝国末期。

ゲルマン民族の侵入により皇帝の権威は失墜し、騎士達はそれぞれの戦場で命懸けの戦いを強いられていた。

その中の一師団長が34歳になったばかりのグレン・アントニオスである。


♢♢♢♢♢♢


「グレンはどんな姿をしていたんだ?」


「そうだな。顔や体つきは今とほとんど変わってない。布の服に簡単な革の防具、肘当てや肩まわりにな。大きな盾を持って剣を振っていた。槍も使えたぜ。」


「げるまんってのは?」


「スケイルアーマー(うろこ鎧)を着ている兵士が多かったな。鉄を竜の鱗みたいに布に貼るんだよわかるか?」


「んーなんとなくわかるぜぃ!」

露ろ

さらさら。さらさら。


「ゲルマンってのはこんな感じか?」


「すげぇ。これだけの説明でこんなに正確に描けるもんなのかよ!?」


「いめーじ?ってのかな。大きな鍋とヤリ合ってから、こうなんてぇか……浮かぶようになったんでぃ。それに竜の鱗だろ?竜人の鱗みてぇに描いてみたぜぃ!」


「北斎、ゲルマン兵士は実体化させるなよ?トラウマなんだよ!トラウマ……。アイツら恐いからな……数の力で圧してきやがる。」


「大軍と大軍の戦なのか?」


「大軍同士の戦いもあるにはあるが……囲んでくるんだよ。地形を利用してな。こちらは遠征軍。ある程度の数はあるが、囲まれたら身動きとれないぜ。」


「ふむふむ。桶狭間の戦いみてぇなやつか。」


さらさら。さらさら。


「出来たぞ。これでどうだ?」


「げるまん、グレンの軍を囲む図でぃ!」


「うげっ。トラウマが甦るわ!やめてくれー!」


「おめぇが話し始めたんだろうが!(笑)」


♢♢♢♢♢♢


【げるまん、グレンの軍を囲む図】


森の中で騎馬隊を先頭にローマ兵が隊列を組んで進んでいる。

ゲルマンの集団が今にも襲いかかろうとしてる図。


♢♢♢♢♢♢


「俺は生き延びたそ?隊は壊滅して、俺も気を失っていた……がな。」


さらさら。さらさら。


「グレン、逃げ帰るの図!」


「うげっ。うげげ。そのまんまじゃねぇか!!その一年後だよ。俺は病で死んだんだ。」


「グレンにもそんな弱ぇえ時代があったんだな。」


「……そうだな。隊を守ることは出来なかった。この世界に来たときにな。守るだけの力をつけようと誓ったんだ。」


「へぇえ……俺にはわかんねぇ世界だ。」


「お前はそれでいい。ずっと描いてろ(笑)」


「で?こっちにきてどうなってんでぃ?」


「それは……。」



~グレンの冒険者デビューに続く~






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。