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北斎漫画⑫~人形とモナリザ~

025_北斎漫画⑫~人形とモナリザ~


数日後。


【エルフ街・BAR】


「ダ・ヴィンチさん!来たぜ!」


俺はダ・ヴィンチさんに呼び出されてエルフ街へ来ていた。


「おお、北斎か。久しぶりだな。源内から面白い商売の話が来てるんじゃが、お前が火元だろう?(笑)」


「な、なんなんでぃ!いきなり!」


「スライム板の箱の量産化と人形の量産化じゃ。」


「ぁあ、アレか……俺ぁ、あれから実体化、実体化、実体化……疲れたよ……500枚ぐらい?」


「そこでじゃ!スライム板の箱も500位必要じゃろて!?それを作れるのはワシしかおらんぞ。」


「出来るのか?」


「出来るがただではやらんぞ(笑)」


「金か?」


「ワシは金は腐るほどもっておるわい!モナリザ対決じゃ!モナリザ対決!ワシとお前が絵を描いてじゃ、モデルとなったコイツにどっちが好きか判断してもらうんじゃ。」


ダ・ヴィンチはカウンターの向こうにいるエルフを指さした。


「コイツが二代目モナリザじゃ。」


ダ・ヴィンチは生前、一生をかけてモナリザを描き続け、アトランティスへ来てからもエルフをモデルに描き続けているらしい。

俺ぁには出来ない芸当だな。


さらさらさらさら。


ダ・ヴィンチも黙々と描いている。


『出来た。(ぞい。)』


「実体化。」


エルフの絵からエルフの像が飛び出した。


「もう!私の許可も取らないで何勝手やってるのさ。あら?これ私?素敵じゃない!店に飾りたいわねぇ。ダ・ヴィンチおじいちゃん、この子にスライム箱作ってあげてね♪」


(この子って……あ、エルフさんも長生きなのか……)


こうしてダ・ヴィンチさんも巨大な渦?に巻き込まれていくのだった。


♢♢♢♢♢♢


【1ヶ月後。人形売り出し日・源内の便利屋】


「すげぇ!なんでぃ!この人集りは!!」


便利屋の前には1000人を越える長蛇の列。


(獣人もドワーフも竜人もダークエルフもエルフも人族も皆集まってやがる!)


「うひょー!描くぜ!」


さらさらさらさら。

さらさらさらさら。


「あ!北斎さんだーーーーー!」


チビッ子ドワーフが駆け寄ってきた。


「ありがとう!このスライム箱すごいよー!親方人形が消えない!!!」


「おー!チビ助!お前の所にもちゃんと届いたんだな!」



『浮世絵人形!本日発売でぇす!限定品は30000アト!量産品は2000アトと3000アトの二種類がこまざいまぁす!元絵の浮世絵付きですよぉ!浮世絵のみは500アトにて常時販売しておりまぁす!最後尾はコチラでぇす!押さないで!押さないで!お並び下さい!あ、限定品の整理券が配り終わりましたぁ!ここより先は量産品のみの販売の列になりまぁす!』


「おい!北斎!」


「呉慈羅(ごうじ)じゃねぇか!様子見に来たのか?」


「当たり前だろ?俺にとっても大事業なんだよ(笑)それより、犬人の仕立て屋で仕立ててもらった一張羅だろ?その服は?地ベタ這いつくばって絵を描いてて埃まみれじゃねぇか!」


「いいんだよ!描きてぇモノがあるから描く。これが葛飾北斎でい!」


集まった群衆1000人。


『ですよねーー!』


まだまだ終わらないぜ?

この世界にはまだまだ知らねぇこと、見たことねぇモノがたくさんある。

俺はまだ描いていてぇ!


俺の北斎漫画はまだ続きそうだ。


~第二章北斎漫画編完~

後日談へ続く。








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