↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
16/55

北斎漫画②~獣人街~

015_北斎漫画②~獣人街~


【獣人街】


すげぇな。洋風の建物がぎっしりと建っている。

俺は片っ端からスケッチして回る。

一つ一つの建物は同じように見えて、よぉく見ると個性があった。


白い石造りの建物もあれば、外壁がカラフルに塗られている建物もある。


ここは仕立て屋か?グレンが着ていた様な服がたくさん並んでいた。


【犬人の仕立て屋】


「ちょいといいかい?俺も新しい服が欲しいのだけど。」


「キモノ?!キモノですワン♪あ、失礼致しました興奮すると本能が……それは源内さんのキモノですね?服ですか……仕立てますか?量産品もありますけど。」


「量産品ってのを見せてくれ。」


「動き易いモノですとこちらですね。」


ズボンとシャツってんだな?

へぇ!ジーパンってのもあるんだ。


「お?これおもしれぇ形のズボンだな?」


「オーバーオールですね。動き易いですよ。」


さらさらさらさら


ここにある服を残らず描いてみる。


「お客様……お買い上げいただけるのでしょうか?」


「おう。そのオーバーオールってのとTシャツってのを買うぜ。着ていくんで着物は袋に入れてくれるか?」


「お支払いはギルドカードでよろしいですか?」


「いいと思う。よくわかんねぇんだよ。ギルドカードってのが(苦笑)」


ギルドカードを確認する犬人店主。


「これは!これは!失礼いたしましたワン!やり手の冒険者様でしたか!」


俺は店を出て大通りを色んなモノを描きながら走り回っていた。

珍しい花、珍しい建物、珍しい動物(字引によると地竜らしい。)馬車に乗った派手な服を着た人族。

見たことが無いものばかりだ。


「お前葛飾北斎という者ではないか?グレンから聞いてるぜ。とんでもない日本人がやってきたって。」


「お?」


「キモノ着てるって聞いていたんだが……その姿も似合ってるな。筆を持って走り回ってるニホンジンよ(笑)」


「グレンか(笑)アイツ顔がひれぇな。」


「冒険者の顔役だからな、引退してからも俺達冒険者を陰から支えてくれているよ。たまに一緒に素材採取行ってるんだ。俺は虎人冒険者のライガ。よろしくな。」


冒険者か。

虎の頭に人間の身体。

身につけているのは革鎧?筋肉に申し訳程度に引っかかってるだけじゃねぇか。 あれで防具を名乗っていいのか?いや、この冒険者は鎧が無くても肉体のほうは、そこらの鉄板よりよほど頑丈そうじゃねぇか。

顔と肩口に大きな傷。かっけえ。


(描いてみてぇ)


「ちょいと、ライガ、そこに立っててくんねぇか?」


「こうか?」


「剣を構えてくれ。そうだ。そして腕の筋肉に力を入れて、ぐいっと。そうそう!」


さらさら、さらさら


「出来たぜ。」


「これが俺か?」


「ああ、かっけぇだろ?この傷、次は後ろ姿も描かせてくれ。」


「まだやるのか……人が集まってきてるぜ。」


さらさらさらさら


このスケッチ大会はしばらく続いた。

集まって来た住民からは声援と拍手がなりやまない。


「うおーー!ライガかっけえぞ!」

「北斎?さんもすげぇぞ!もっとやれ!」


ライガが少し疲れた様子で北斎に話しかける。


「あのさ、今からグレンのところ行くんだけど一緒に来るか?」


「お?グレンか!挨拶しとかねぇとと思ってたんだ。行くぜ。」


二人は中央エリアへと歩きだした。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。