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北斎漫画①~獣人街のアパート~

014_北斎漫画①~獣人街のアパート~


~輪廻へ還る数十年前~


「魔導印刷なぁ……版画とは違うって話だけどよくわかんねぇな。」


【アトランティス・不動産窓口】


「冒険者ギルドカード拝見しまぁす!葛飾北斎様ですねぇ。獣人街の物件ですねぇ。あ、お支払いは素材の自動買取り設定になってますのでギルドカードからの引き落としになってますよぉ。」


「素材?」


「オーガ……ドラゴン……レイス……なんか物凄い数の魔物素材ありますけど?」


「あぁ。波か。」


「波?よくわからないですけど、これなら豪邸も契約出来ますけどぉ?」


「長屋で。」


「長屋?あ、アパートですねぇ。」


「豪邸も借りられますよぉ?よぉ♪」


「……長、アパート。」


「……ではこちら。猫人族の大家さんのアパートです。」


♢♢♢♢♢♢


【アパート・肉球荘】


「お?面白れぇな。この長屋。三階建てなのに柱が少ねぇ。石で出来てるのか?」


石積みの頑丈な基礎に赤煉瓦造りのアパート。

通りに面したたくさんのガラス窓。


「びいどろの窓??!これだけの贅沢、江戸の大名屋敷でもお目にかかれねぇ!!」


足元の小さな花壇には見たこともねぇ花が咲き誇ってる。


さらさら

さらさら


源内の便利屋で買ってきた、和紙で出来た画帖を取り出し筆を走らせる。


「あーんたが北斎さんかい?不動産屋から連絡が来てるわよ!源内さんの所で売り出し中のキモノってのを着てる……ニッポンからの転生者ね?」  


「お!猫人の女将さんだねぇ!?一枚描かせてくんねぇか?」


「あんたも物好きねぇ。こんなおばちゃん描いても面白くないでしょうに。」


女将さんはふっくらとした体格で、垂れ耳の茶トラの獣人だった。


さらさら


「ほい!これおめぇさんにやるよ。」


「あら?美猫に描けてるじゃない?!北斎さん、晩御飯一品サービスするわね(笑)先ずは部屋を見て。2階の突き当たりの角部屋よ。」


そういや「晩御飯付きのアパートですよぉ!」

ってあの受付嬢が言ってたっけなぁ……ありがてぇ。


「部屋ぁ見てから街をブラブラしてくるわ。」


「気をつけていってらっしゃいね!」


部屋は……

脚の付いた布団。小さな机。

ん?こりゃなんだ?


「人が一人入れるくらいの箱の部屋??わからねぇ。後で女将さんに聞いてみるか。」



コンコン。


「北斎さんいるかい?今源内さんの使いの人が来て……」


「あ、女将さん!ちょうどいいところに、これなんだけど、なんでぇ?これは?」


「あぁ。シャワーとトイレね。ココをこう捻ると……ほらお湯が出てきた。これで身体を洗うんだよ。トイレは……説明しなくてもわかるわよね?座って用を足すの!!」


「シャワーぁ?身体を洗うってぇ?」


「火と水の魔石の値段は家賃に上乗せしてあるから、1ヶ月は使い放題よ♪ウチで一番良い部屋を借りてくれてありがとうねぇ♪」


「……あの受付嬢……やりやがった……普通の長屋で良かったってぇのに……」


「はい、コレ。源内さんからの預かり物。確かに渡したわよ。」


【江戸からの転生者の為の案内絵巻・用語字引】


「あん?なんでぇ?」


そこにはアトランティスの地図とガイドブック。

そして用語字引。


そして一枚の紙がヒラヒラと落ちた。

見てみると。


『わかんねぇ言葉があったらこれを引いてみな。代金は冒険者ギルドカード経由で既に受け取ってるぜ。』


「……源内さん!!押し売りかい!!ありがてぇけどよぉ(笑)」


俺ぁ、字引片手に街へ繰り出すことにした。




お読みいただきありがとうございました!


北斎伝説も【北斎漫画編】突入!異世界から帰ってきた北斎がアトランティスで見て描くものは?


北斎おもしれぇじゃねぇか!?と思っていただけましたら、ぜひ【ブックマークに追加】や【評価★】で応援していただけると嬉しいです!

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