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59話 妹への嫉妬②

 



「私、ですか?」

「そうよ」



 亡くなる間際の母の側にずっといたかったフィービーは、止めるミリアンを振り切って母の部屋へ通っていた。具合が良い日はエイヴァが語ったように同じベッドで眠ったりもした。



「ダイアナ様にとってフィービー、貴女は特別だった。ミリアンに愛情を注いでいなかった訳ではないだろうけど、その差を最も感じていたのはミリアンかもしれない」

「……」



 サンディス家で祖父母やクリストファー等と会って思い出したことがいくつかある。兄妹で差を付けられていたとは思っていないが、時々母は「フィービーと私の秘密よ?」と言っては完璧な淑女の仮面を外した姿を幾度となく見せてくれた。



「サンディス領に行ってダイアナお母様方の祖父母に会いに行きました」



 そこにどんな巡り合わせかクリストファーがいたと話すとエイヴァやアイの表情が強張るも、話で聞いていた通りの人ではなかったと説明。言葉を濁していたがレティーシャに受けた仕打ちについて話すとホワイトゴールド先代伯爵夫人に聞いていた通りだとエイヴァは溜め息を吐いた。



「当時の社交界を全然知らなかった私に母が怒りながら話してくれたわ……ローウェル公爵夫妻やダイアナ様について」

「怒る……のですか?」



 会う時は微笑みを絶やさず、血の繋がりのないフィービーやミリアンを可愛がるホワイトゴールド先代伯爵夫人の怒る姿がイマイチ想像がつかない。頭の中で予想してみるも上手く想像が作られずにいると「母が怒るのは私と父限定だから気にしないで」と遠い目をしたエイヴァに言われると言葉通りに受け取るしかなった。



「ダイアナお母様がサンディス領で療養するとなった時、私だけを連れて行ってくれました。お兄様は、跡取り教育が上手くいっていないという理由で屋敷に置いていくとも」



 今考えると差はなかったと認識は間違いかもしれない。明確な差はない。けれど、ダイアナの子供達への接し方に妙な差があったのは感じ始めた。



「ダイアナ=サンディスにとってフィービーは特別だったのは、自分に似ているから、か?」

「どう、でしょう。私が似ていてもお兄様と変わらなかった筈です」



 既に跡取りの男の子がいる次に生まれたのがダイアナに瓜二つなフィービー。殊更ダイアナを溺愛していた父ゴーランド目線で考えると特別扱いしたくなるのは分かるがダイアナはどうしてだったのか。となる。



「なんだかミリアン様がフィービーを疎んでいた理由が分かった気がするわぁ」とマグカップを両手で持ち紅茶を飲んでいたアイが不意に呟き、視線がアイに集中した。

「お兄様が私を?」

「フィービーが家出をしたって知るのはウェリタース家、アリアージュ家、後は私やフィデス様。フィービーに関することは外で一切漏らすなってウェリタース侯爵夫妻に厳重注意されてるのに、ミリアン様が紳士クラブで“フィービーはミゲル様に気遣われてるダイアナ様に嫉妬して拗ねているだけ。病気なんて嘘で恥ずかしくて帰って来れないだけだ”ってご友人に話していたのを私のお兄様が聞いてしまって」

「なっ……」



 多少は反省しているらしい父と違って、兄の方は屋敷にいた頃より酷くなっている気がする。



「アイ嬢にこの話を聞いてダイアナ様ならしない、ダイアナ様なら言わない、とフィービーを否定するだけして、自分が責められると被害者の面を被るなと私と旦那様で叱りつけました。さすがの旦那様もミリアンの態度にショックを受け倒れられてしまって……弟に頼んでホワイトゴールド家と提携している病院に入院させました。一旦、仕事や家族のことから離れて休んでって私が無理矢理ね」

「お父様が入院……大人しくしていますか?」

「ええ。初日はすぐに戻ると騒いでいたけれど、二三日経つと病室の静かな空気が旦那様の性に合っていたお陰か、今は大人しくしています」



 知らず知らずの内にストレスを抱え、極めつけはミリアンの身勝手な言動に怒髪天を衝いたが為に倒れてしまった。昨日お見舞いに行ったら顔付きは穏やかなものに変わり、顔色も良かったとエイヴァが話して安心した。



「お兄様は?」

「ダイソンにお願いして部屋にいるよう監視してもらってます。屋敷のことは心配しないで。私やダイソン達で手分けして旦那様の仕事を肩代わりしています」



 手伝いをミリアンに振らないのかと口にしかけたフィービーだが、現状のミリアンに頼めないからこそエイヴァは名前を出さなかったのだと知り、何も口にしなかった。

「そろそろ暗い話を止めて一旦違う話題に移らないか?」と唐突に提案したオルドーは、折角三人再会したのなら積もる話があるだろうとアルドルを連れて二階へ上がった。配慮に感謝し、フィービーが二人に向き直ると不意にエイヴァが立った。



「少し席を外すわね。此処へ来る前、フィデス司祭にオルドー様への伝言を頼まれてね」

「そうだったのですか」



 ごゆっくり、と二人に微笑みエイヴァは二階へ上がった。


 


「どう思う?」



 適当な部屋に入ったオルドーは寝台に腰掛け、扉付近の壁に凭れたままのアルドルに問うた。

 どう、とは先程、エイヴァが語ったダイアナの話についてだ。言われずとも心得ているアルドルは肩を竦めた。



「叔父上が疑っているフィービー嬢がローウェル公爵の娘疑惑?」

「ああ」

「亡きダイアナ夫人にとって如何にフィービー嬢が特別か、エイヴァ夫人の話でより伝わりました。ただ、それだけでローウェル公爵の娘かどうかは……」

「ダイアナ=サンディスは亡くなっていて、クリストファー=ローウェル本人が否定している以上、明確な確証は得られない。か……」



 理想の母という姿しか見ようとしなかったミリアン。

 完璧な淑女の仮面を外した姿を見ても母を受け入れたフィービー。

 兄妹に差が出来たなら、原因は恐らくこれらだ。


 すると扉のノック音が発生し、オルドーが声を掛けると入ったのはエイヴァだった。



「フィービーと話さないのか?」

「その前にフィデス司祭の頼まれごとを済ませておこうかと」

「叔父上の?」

「くれぐれも皇帝陛下に見つからない様気を付けて、とのことでした」



 許可もなく勝手に帝都を不在にした挙句、年が明け、春が近付くこの頃になって尚戻らないアルドルに相当腹を立てているらしく、アルドルが北の教会支部に留まる元凶たるオルドーを憎悪している。理由が何であれ、帝都にいると知られれば皇帝は必ずオルドーに突撃をかます。もしもフィービーの姿を見られればそれはそれで大変な騒ぎとなり、面倒の難易度が一気に跳ね上がってしまう。



「皇太子殿下についても同じだとフィデス司祭は仰っていました。殿下一人で戻られると陛下は思っていないようです」

「了解。はあ、我が父ながら面倒くさい」



 お前もな、とはオルドーの心の声。



「エイヴァ夫人、一つ聞きたいことがある」

「なんでしょう」

「ゴーランド=ウェリタースがレティーシャ=ローウェルと接触している素振りはあっただろうか?」

「少なくとも私やダイソンの目が届く範囲では見受けられませんでした」

「そうか」

「範囲外でも恐らく旦那様はローウェル公爵夫人と接触はしていないかと。旦那様宛の手紙や荷物に別段怪しい物はありませんでしたし」



 あの一件が余程レティーシャに堪え、ゴーランドに構う余裕がなくなったのだろう。入院したことはまだ公になっていないが体調を崩したことは何れ知れ渡る。フィービーやゴーランドのいない隙を狙ってエイヴァやジゼルを狙う可能性が大いに膨れ上がる。

 此処での再会を終え次第、大教会に世話になる。その時にフィデスに伝え、アリアージュ家に警備を強化してもらうかとオルドーが決めていると不意にエイヴァが個人的に話したいことがあると申し出た。二人の黄金の瞳がエイヴァに向かうとダイアナ=ローウェルについて切り出された。



「ここ最近のことですがローウェル公爵令嬢の具合が非常に良くなっていると噂が広まっています。実際に彼女がジェイド様とカフェに来たのをアイ嬢とご友人のベルナルドーネ伯爵令嬢が目撃しました」

「ダイアナが? 嘘だろ」



 この場にいる誰よりもダイアナの病弱ぶりを知っているアルドルは有り得ないと頭(かぶり)を振った。体調が良い日でも外に出ただけで熱が出て倒れる程だ。そのダイアナがジェイドと共にカフェを訪れる等、天地がひっくり返らない限り有り得ない。



「皇太子殿下が有り得ないと仰ることが今起きています。弟に聞いてみましたが特効薬を服用し始めたのではと予想しています」



 目の前で苦しむ娘を見ようとクリストファーの関心やミゲルをフィービーから引き離すのを目的に決して特効薬を与えようとしなかったレティーシャがここに来て特効薬を与えだした理由。



「ダイアナ様が外を出歩いても平気でいられるのは、弟の見立てで言えば、皇帝陛下の誕生日パーティーが終わってすぐに与えた可能性が高いと」

「クリストファー=ローウェルが帝都を発ってすぐでもあるな。レティーシャ=ローウェルにどんな心境の変化があったのか……」



 ローウェル公爵家に送り込んでいる密偵はいない。情報を引き出すには、と思案する。新しい使用人や侍女の募集は掛けられていない。誰かの紹介の振りをしたとてレティーシャが快く迎えるとは到底考えにくい。ローウェル公爵家に仕える者で馴染み深い人物を知る心当たりが誰かとなった場合、使用人繋がりでミラージュを思い出したオルドーとアルドル。しかし、エイヴァはミラージュがクリストファーが送り込んだ密偵と知らない。顔を見合わせた二人は頷き合い、説明役をオルドーが買って出た。



「エイヴァ夫人。ウェリタース家には、ミラージュという侍女がいた筈だが」

「はい。とても頼りになる方ですよ」

「実は……」



 事情を簡潔に、分かりやすく話せばエイヴァは吃驚するものの、すぐにオルドーが何を言いたいか理解した。



「……分かりました。ミラージュに聞いてみましょう。私の味方になってくれるかどうかですが……」

「フィービーの為だと言えば力を貸してくれる筈だ」

「やってみましょう」



 残る問題はブルーメール公爵とウィンドル子爵の動きをどう止めるか、となった。



「向こうが動かないなら、こちらも下手に動けない。動くのを待つ間、アリアージュ家がどれだけ情報を得られるか、だな。叔父上が動いているんだ、確実な情報を必ず手に入れる」

「大叔父上ってなんで皇帝の座に就かなかったのやら」

「目立つのが苦手だと言っていた」

「どこがだよ……」



 日々悩みを抱える平民、貴族、時に皇族の話に耳を傾け、的確なアドバイスを与えるフィデス。目立つのが苦手なら他者の悩み相談は出来ない芸当。言葉と行動が一致していない。



「ローウェル公爵はまだサンディス領に?」

「春頃に一度帝都に戻ると言っていた。そこでレティーシャ=ローウェルに離縁を突き付ける気だ」

「大丈夫、なのですか? そんなことをしたら、却って公爵夫人を刺激してブルーメール公爵が動く危険性が」



 エイヴァの言葉には一理あるものの「公爵だって考え無しに離縁を要求する気はない筈さ」とアルドルが間に入る。一度怒らせれば手が付けられないのはクリストファーが最も理解している筈。彼の考えに任せるしかないと終わった。



「ところでダイアナが急に元気なったことをミゲルには?」

「アリアージュ公爵に伝えています。聞いた話では、ミゲル様に会いに来てはいないと」

「動けるようになったら、真っ先にミゲルのところへ突撃しそうなのにな」

「外へ出られるようになった今は他のことに夢中になっているのでしょうね」



 ずっとベッドの上で生活をしていたダイアナにとって外は魅力的なものが沢山目に映る。ミゲル一人に執着している暇が色んなものに夢中なダイアナにはない。

 引き続きダイアナやジェイドの動きにも注視しつつ、気を付けて生活を送ることで一旦話は終わった。



「さて。もう少しだけ此処にいてフィービーやアイ嬢の中に交ざらせてもらおうかしら」

「貴女なら、フィービーやアイ嬢は喜んで迎えてくれるだろうに」

「分かっていますよ。ですが、久しぶりに再会した二人の邪魔をしたくありませんの」



 特に二人だけになったからこそ話せる内容もある。時間潰しの名目で北の町での暮らしをアルドルに訊ねるエイヴァ。雪玉を作ってはオルドーに投げつけ、顔面に的中すると怒って追い掛けられるのが楽しいと話すアルドルに呆れながら、こっちもこっちで楽しい雰囲気になって良かったとオルドーは呆れつつも微笑を浮かべた。


 


 ――同時刻。ウェリタース家の正門前にローウェル公爵家の家紋が刻まれた馬車が停車した。門番にレティーシャ=ローウェルが来たとエイヴァに伝えろと声を出すが今日訪問客が来ると知らされていない門番は困惑するばかり。ましてやエイヴァはジゼルを連れて大教会へ行って不在。ただならぬ空気を読み取った一人が急ぎ邸内へ走り、丁度玄関ホールでハンナやミラージュと話すダイソンを見つけ速やかに状況を説明した。



「ローウェル公爵夫人が!?」

「ええ!? そんな話聞いてないですよ! ミラージュは?」

「私も。訪問客がいらっしゃるなら、奥様はジゼルお嬢様を連れてお出かけにはなりません」



 相手はよりによってレティーシャ。当主のゴーランドは入院中。ミリアンは部屋で謹慎を言い渡されている。仮に謹慎していなくてもミリアンには任せられない。うっかりフィービーの家出を漏らされれば大事だからだ。

 悩んでいる間にも馬車の音が近付くのを四人は聞き、慌てて外へ出るとレティーシャを乗せた馬車が強行突破をしていた。



「嘘でしょう!? 公爵夫人ともあろう方が許可もなく門を突破するなんて……」

「っ……」



 驚愕するハンナに対し、ミラージュは苦虫を嚙み潰した顔をした。



「ここは私が対応します。ミラージュはミリアン坊ちゃまが騒ぎを聞きつけて外へ出ない様見張りを。ハンナは私の手伝いを」

「は、はい!」

「分かりました!」



 踵を返したミラージュはダイソンの隣を去り際「ごめんなさい……」と小さな声で謝罪し、邸内へ慌てて戻った。

 謝罪の言葉に込められた沢山の意味を読み取ったダイソンは何も言わず、馬車を降りて扇子で口元を隠しても隠し切れない不機嫌なレティーシャと対峙した。 



「私を何時まで待たせるつもり? さっさとウェリタース侯爵夫人の許へ案内なさい」

「大変申し訳ありません。ローウェル公爵夫人、奥様や旦那様から夫人が来るとは我々聞かされておりません。訪問予定のない方を通す訳には参りません」

「なんですって? 私はローウェル公爵夫人よ。一介の使用人風情がでしゃばらないで。お前では話にならないわね、そこのお前」



 ギロリと睨まれたハンナは震え上がりながらも首を激しく横に振った。



「執事長の言う通りっ、私共はご当主夫妻よりローウェル公爵夫人の訪問を聞いておりません。た、只今ご当主夫妻は多忙の為ご予定のない方とはお会いになられませんっ!」



 震える足、声、身体。発せられる殺気じみた空気に恐怖を覚えるもレティーシャに帰ってもらおうとハンナが必死の説得をしたところで耳を傾ける訳はなく。声を荒げ、エイヴァの許へ案内しろと迫るレティーシャを止めるのに精一杯の二人。救いなのはミリアンが来ないこと。騒ぎを聞きつけたら絶対に来るのを見越してミラージュを向かわせた。

 エイヴァが不在と知れば、居場所を知ろうとする。ゴーランドが入院したと知れば、何処の病院か調べようとする。

 ミリアンが来れば、フィービーの家出を滑らせかねない。家出の件ではなくても余計なことを滑らせる危険性が極めて大きい。



「そこをお退き! お前達の案内は必要ないわ!」

「あっ!?」



 一向にエイヴァに会わせない二人に痺れを切らしたレティーシャが正門同様に強行突破をかまそうと歩き出した。相手は格上の公爵夫人であり、現皇后が溺愛する妹。手を出して止められない。


 


 急ぎミリアンの部屋へ駆け付け、やはりレティーシャの騒ぐ声を聞いたミリアンが部屋を出ようとしたのを発見したミラージュは止める従者と共にミリアンの前に立った。



「お部屋にお戻りくださいミリアン様!」

「しかし、外からローウェル公爵夫人の声がする。あの声、ただ事ではないだろう」

「今ダイソンさんやハンナがお引き取りしてもらうよう説得しています。旦那様や奥様の言い付け通り、ミリアン様は外に出ず、お部屋にいてください!」

「何故だ! 父上や母上が不在の今、ウェリタース家の屋敷は私が守らないとならないのに!」

「ミリアン様はご当主夫妻より謹慎を言い渡されております! 如何なる理由があろうとミリアン様を部屋から出すなとご当主夫妻より我々は言い付けられています! お部屋にお戻りください!」

「私の命令だ! 外に出る!」

「我々に命じたのはウェリタース家の当主と奥様です!!」



 どちらの命令が上か。

 当主夫妻たるゴーランドとエイヴァが当然上。

 次期後継者と言えど、まだ当主ではないミリアンに決定権はなく、当主の命令が上と自覚しているミラージュと従者は無理矢理ミリアンを部屋に戻すことに成功。



「ぼくがミリアン様を見張っておきます!」

「ありがとうございます!」



 部屋を出たミラージュは急ぎ玄関ホールへ足を走らせた。あの二人だけでレティーシャは止められない。かと言って、ローウェル公爵家の使用人として顔を合わせたことのあるミラージュをレティーシャが忘れているかどうか定かではない。顔を合わせた回数は少ないと言えど、ああ見えてレティーシャは人の顔を覚えるのが得意だ。



「っ……」



 一度止まり掛けた足を再び走らせた。立ち止まっている場合じゃない。

 クリストファーに命じられてウェリタース家に仕えている。けれど、ウェリタース家に仕える人達を見捨てられる非情さを持ち合わせていない。


 レティーシャの危険性、凶暴性、執着性は嫌というほど知っている。自身の主が一身に注がれていた。


 恐怖はあれど足は止まらない。もしもハンナやダイソンに何かあればフィービーが悲しむ。



『ダイアナのことは勿論、今後はフィービーのこともよろしく頼む』



 第二子をダイアナが出産したと報せたら、何故かクリストファーは赤子の名前を知っていた。まだ、女の子としかミラージュは報せていないのに。

 向かいながら策を考えるが良案は一つも浮かばない。もうじき玄関ホールに戻る。騒ぎはまだ届く。こんな時、誰か、レティーシャを止めてくれる人が来てくれたら――。


 


 


 

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母ダイアナが毒親ではという意見をちらほら見かけるけど、父親をそっくりそのままコピーしたような嗜好で母の本来の顔を強烈に拒絶したのはミリアンの方だし、本人が望むならと淑女としてのみ接すると決めちゃっただ…
家族に恵まれなくても1人で頑張って何とか乗り越えた王太子もいれば、拗ねて妹の悪口を言って回る兄。情けなー。
兄ちゃん可哀想だなぁ 兄ちゃんが完璧な母である母ちゃんしか受け入れなかったのは母ちゃんがそんな顔しか見せなかったからだろ 息子に心を開いてなかったからだよね 兄妹格差で性格歪んでしまったんだね まぁそ…
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