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【67万PV感謝】大魔女ディケーの異世界百合な日々!~元アラサーの私が転生先で美女達からグイグイ迫られる件~  作者: 漁業フリーダム
第11部-1 潜入、アーメリア宮廷! 暗躍するスターレイム一家!?

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604/608

第604話 作戦開始のカウントダウン! ディケーを巡る女達の四者四様!?

「予定通りであれば、もう宮廷内では晩餐会が開かれている頃合いですね。

 ナタリア様とハルバード公爵夫人が休憩を装って内偵を開始するまで、まもなくでしょうか……スリープ状態のドローンをアクティブに移行し、こちらも作戦開始といきましょうか」

『おっ、そうだな』




 ところ変わって、首都トワシンのホテルの一室。

 昨日の時点でいち早く首都を訪れ、大公家の宮廷を取り囲むように内偵サポート用のステルスドローンを配置していたベルは、待機させていた各機への火入れを開始する。

 遠隔操作用のトランクケース型モニターを共に見つめるのは、魔女ディケーの使い魔にして星妖精スターフェアリーのキラリであったーーー。





「DM-01、DD-02、アクティブ。

 続けてDS-03、DA-04、アクティブ。

 ……プロジェクトD4、オペレーション開始します」

了解ラジャ了解ラジャ!』





 四機のドローンが起動し、四分割された画面にはそれぞれのドローンからの暗視カメラを通しての映像がリアルタイムでベルらに送信され始め……今のところ、見た限りではアーメリア宮廷に異常はなさそうであった。




「そう言えば、妖精種は金属や機械が苦手と聞き及びますが……キラリさんは大丈夫なのですか?」

『私? うーん、ディケーと契約してるからなのか、特にこれと言ってアレルギー反応はないかな』




 さすが子供の頃から物語や伝承に詳しいベル、ディケーと共に宮廷には行かず、あえてホテルに残ったキラリを気遣いつつ(いわゆる「キラリはおいてきた。修行はしたが、はっきり言ってこの戦いにはついていけない……」である)、こうして一緒に作戦の経緯を見守る立場に置くコトで……キラリもまた、スターレイム一家の一員なのだと言うコトを、暗に物語らせていたーーー。




『にしても、四機のドローンを同時に操作なんてベルも器用だねえ』

「まあ、以前の私でしたら不可能でしたが……今はディケーさんの"魔女の従者"化しているおかげで、集中力やらが強化されていますから。

 ドローンの操作自体は冒険者ギルドの受付嬢時代からやっていますし……たまには私も従者として、ディケーさんのお役に立ちたいじゃないですか」

『なるほどなー』




 ベルの肩に腰を下ろしつつ、共にドローンのモニター画面を見つめるキラリが、感心したようにつぶやく。




「大公様はレギエス帝国との戦後賠償で手に入れた機械技術があまりお好きではないらしく……宮廷内やその周囲を警備用のドローンが飛んでいないのは幸いでしたね。

 おかげでこちらは前日から宮廷を四方からスキャンして、宮廷の構造をある程度把握できているコトは、大きなアドバンテージです。

 ナタリア様にもしものコトがあった場合、ただちにネリさんと合流させて、宮廷から脱出させる手筈てはずになっています。

 ……まあ、そうならないように願うばかりですね」

『ナタリアは悪運結構強いから、そこに賭けるしかないよねえ』

「そうですね」




 これまであまりベルとは接点のないキラリだったが……こうして一歩間違えば投獄間違いなしの危険なミッションにディケーのために挑むベルの真摯な姿に、ある種の畏敬の念すら覚え……それと同時に、そんな女性達に不思議とおのずと慕われるディケーに対しーーー





『いやはや……自分も罪に問われちゃうかもなのに、こうして率先して協力してくれる女の子達ばっかり集めちゃって……ディケーも罪な女だよねえ』

「ええ、まったく。

 ……ですが、ディケーさんの従者になったコト、私は後悔していません。

 こうして今、ほんの一瞬ですが……私もディケーさんの物語にいろどりを添えられていますから」

『やっぱ(ディケーが)好きなんすねぇ』

「ええ。本命はディケーさんの腋ですが」

『腋かあ〜』





 改めて、自身の契約者は大した魔女だと……イロイロな意味で感心するのだった。

 閑話休題。




「さて……あとはナタリア様とハルバード公爵夫人が揃って宮廷内を探索開始するのを待つだけですね……。

 ディケーさんと第一公女のメアリ様、ソロア様とクロアさんは、アリバイ作りのために晩餐会の会場に残って、出席している貴族達や警備の目を引けていれば良いのですが……」

『そだねー。ま、食いねェ』

「あ、どうも……」





 モニュ……モニュ……。





 ーーー今夜は長い夜になりそうだ。

 夜食のピザのカケラをキラリから差し出され、あーんと口を開けて頬張りつつ……モグモグと咀嚼し、長年の冒険者ギルドの受付嬢としての勘から、そう思わざるを得ないベルであった。





****





「ほう、ヴィーナ領主夫人とハルバード公爵夫人か……」

「あの二人、確か数年前にヴィーナで開催されたタイレーン王国への宝珠の返還式典でも何やら揉めておりましたな」

「ハルバード公爵夫人は以前からスターレイム卿に、ヴィーナ家から自分に付くよう、仕向けていたそうですからなあ……。

 領地を貸与したコトで自身の傘下に加えるコトは出来はしたものの……やはり、正式にハルバード家付きにしておきたいのでは?」




 晩餐会の会場において、邂逅したナタリアとマリーを見て、周囲の貴族らはヒソヒソとつぶやき合う中ーーー





「(……で、そろそろ始めるワケ?)」

「(うふふ、ええ、ええ♪ 予定通り、まずは会場から出て休憩室でしばらく休憩……というていを装うプランで参りましょう。

 貴女は休憩室でずっと休んでいた、わたくしは看病のため、ずっと付き添っていた……良いアリバイだとは思いません?)」

「(私が飲み過ぎて休憩室に……ってのが、ちょっと、いえかなり気に食わないけど……まあいいわ。ディケーのためだしね……)」





 ナタリアとマリーもまた、いよいよアーメリア宮廷内の内偵作戦開始のため、動き始めていたーーー。

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