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【67万PV感謝】大魔女ディケーの異世界百合な日々!~元アラサーの私が転生先で美女達からグイグイ迫られる件~  作者: 漁業フリーダム
第10部-4 いざ宮廷へ! スターレイム一家、スパイ大作戦!!

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第600話 祝え! キラキラのゴージャス系公爵夫人、誕生の瞬間を!!

「うふふ。

 お待たせしてしまいましたわね、ディケーさん♪」

「はわっ!?

 ま、ママ……じゃなくてっ!

 マリー様……と、とってもお綺麗ですっ!」




挿絵(By みてみん)




 ーーー夕日が沈み、ついに夜を迎えて。

 アーメリアの有力貴族を招集しての首都トワシン、大公家の宮廷での貴族連合の夏の会議、その一日目が終わったねぎらいを込めての晩餐会ばんさんかいが開かれる時刻が近づく中。

 第一公女のメアリ様はお付きのメイドさん達に、ナタリア様はクロアちゃんに任せ……私はハルバード公爵家のマリー様との待ち合わせのため、宿泊されているお部屋に向かったトコローーー





「(祝え! 世界を超え、港区女子を軽く蹴散らす、英雄魔術師たる公爵夫人! その名もマリー・ハルバード……今宵の王宮に咲くゴージャス系貴婦人、爆誕の瞬間である!!!)」





 ……などとまあ、思わず祝わずにはいられない程の、あまりのマリー様の正装のまばゆさに。

 私は自身の語彙力ごいりょく不足を恨めしく思いつつ……その美しい出で立ちに、心の底から感嘆していた。

 マリー様とは何度か、この手のもよおしには御一緒させていただいた経験があるけれど……いやあ、今日に限ってはアーメリア公国のトップ、大公家の宮廷での晩餐会だけあって……お召し物も気合の入り方が違いますなあ! 綺麗で、それでいてカッコいい!!




「うふっ、ありがとう。

 ディケーさんもとってもお綺麗でしてよ♪」

「い、いえ、私などは……」




 ……一応、私もナタリア様に選んでもらったコーデのドレス姿だけど……マリー様の正装のまばゆさの前では、かすむわあ……おっぱいの大きさを強調しつつ、くびれやヒップもさり気なく自己主張させ、ゆるふわな金髪はポニーテールでアップにし、各種アクセでの彩りも忘れていない!

 まさに豪華さの中におごそかさも共存させていて……英雄魔術師たる女傑の風格が、これでもかと惜しみなく発揮されているッ!

 この人、本当に来年15になる娘一人産んでる経産婦なの!? お、女としての、格の違いを見せつけられた気分だわあ……。




「あらあら、まあまあ。

 ディケーさんは相変わらず謙虚なのですから……でも、その奥ゆかしさもディケーさんの魅力、ですわね♪」

「うぅ……」




 いやだって、マリー様を前にすると……ねえ。

 ディケーだって絶世の美女かもだけど、例えガワが良くても、中身がアラフォー間近の元実家の喫茶店手伝いの独身女ですからね……どうしても、にじみ出ちゃうんですよね、庶民っぽさがね……。

 ……が、マリー様は、私が女としての劣等感とも言えるコンプレックスにさいなまれているのを知ってか知らずか、




「さ、ディケーさん。

 晩餐会の会場へとエスコートしてくださいな。

 今のあなたは公女殿下付きの騎士様なのですから……まずはハルバード公爵家の私をエスコートする姿を、貴族連合の皆さんに御覧になっていただきましょ♪」

「は、はい……」




 むにゅりと、正装を内側から押し上げる双つの見事な果実で、私の腕を挟み込むように。

 マリー様がからかうように、私にしなだれかかって来ると、




「(この後のナタリア夫人との作戦さえなければ……今夜はディケーさんと"大人の時間"を過ごせたでしょうに……わたくし、とっても残念だと思っていますのよ♪)」

「(ひえっ……!?)」




 マリー様が私をからかいながら「ディケーちゃん」ではなく「ディケーさん」と呼ぶのは……それは、ママとして甘えさせてくれる時間ではなく、大人の女同士で"大人の時間"を過ごしましょ、という合図に他ならない。

 ……さすがに今日は大事なミッションがあるので、マリー様も自重じちょうしてくださるみたいだけれど。





「(ああ、でも残念♪

 大公家のお城でディケーさんと熱い夜を過ごせる、せっかくの機会だと言うのに……私としたコトが、失敗でしたわね)」

「(お、おたわむれを……)」

「(あら……私、ディケーさんに関しては……いつでも本気なのですけれど♪)」

「(あばばばばばばば!!!)」





 ーーーまたそのうち、二人でシましょうね、夏の"本気の火遊び"♪

 イケナイ遊びを覚えたての少女のように、隣で屈託なく微笑むマリー様を前に、私はもう、ただただ圧倒されっぱなしなのだった。

 いやあ……やっぱモノホンの公爵夫人は違うわあ……。





****





「ハルバード公爵夫人、越境騎士スターレイム卿、ご来場です」




 そうして、私とマリー様が晩餐会の開かれる会場へと、共に腕組みしながら足を運ぶと。





「(むうっ、ディケー・スターレイム……!

 これ見よがしにハルバード公爵夫人と腕を組んで、ハルバード家との親密さをアピールしおって……!)」

「(やはり油断のならん……狡猾な女よ……!)」

「(ヴィーナの領主夫人の経営者としての手腕も相当だが……そのヴィーナを始めとして、ブランディルのシェリル女公爵、デサロ公爵家、ハルバード公爵家、そしてついには大公家とも強い繋がりを築いたディケー・スターレイム……あやつの人心掌握術、まさに脅威と言う他ない……!)」

「(おのれ、ディケー! 栄光あるアーメリア大公家だけは、貴様に破壊させはせんぞ……)」





 うっ、見られてる……めっちゃ見られてる!

 全身に突き刺さるような視線をビンビンに感じるんですが……!!




「(大丈夫ですわ、ディケーさん。

 私がいる限り、ディケーさんに手出しはさせませんから。

 貴女は、貴女の実力で今の地位を手に入れ、ここに居るのですから……堂々としていればよいのです♪)」

「(マリー様……)」




 うぅ、優しい……やっぱママだわあ……。

 ハルバード家お抱えの魔術師団の人達も、マリー様を上司であると同時に母のように慕ってるって話だし……この包み込むような圧倒的な母性を前にしたら、納得せざるを得ないですやんか……。





「(……っと、気合を入れなきゃ。

 晩餐会の途中でナタリア様とマリー様が抜け出して、宮廷内を探る手筈てはずなんだし……)」





 ーーーいよいよスパイ大作戦……ミッション開始、迫る!

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