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【67万PV感謝】大魔女ディケーの異世界百合な日々!~元アラサーの私が転生先で美女達からグイグイ迫られる件~  作者: 漁業フリーダム
第10部-4 いざ宮廷へ! スターレイム一家、スパイ大作戦!!

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第597話 アーメリア大公家、宮廷スパイ大作戦、目前!!

「はー、きもが冷えましたよ、ホント……」

「なによ、ディケー。

 ヴィーナがただの片田舎の自治領だと思ったら大間違い……ってコトを、教えてやったまでのコトよ。

 現に、あれ以降いちゃもんを付けて来る輩はいなかったでしょう?」

「はは。

 ま、そこは確かにナタリアのねえさんの言う通りだな。

 公女様も見てたし、公族の前で自分の立場を悪くしたくない小心者ばっか、ってコトが分かってよかったじゃねーか、マスター」




 ーーーアーメリア公国の首都トワシン、大公家のお城で開催された貴族連合の会議、その第一日目が終了した。

 夕方以降は大公家主催の晩餐会があり、出席した貴族達は夕食後は宮廷に一泊、明日の二日目の会議で全日程終了……こういう流れね。

 今、私とナタリア様、クロアちゃんは議場を後にし……大公家より手配されたゲストの宿泊用のお部屋で、のんびりとくつろいでいるトコロだったりする。




「(メアリ様が気を利かせてくれたのか、貴族連合に初参加の地方領主の一行が宿泊するにしては、なかなか良いお部屋みたい……)」




 南に位置するヴィーナに比べて、首都のトワシンはまだそこまで夏の暑さが厳しくない感じだし、過ごしやすそう。

 ……まあ、ゆっくりできる時に、しておかないと……ね。




「(……本番は夜からだもの!)」




 ナタリア様とマリー様による、宮廷の内偵作戦……!

 ナタリア様は邪教団、マリー様は第三太子と聖庁の関連について……調べ物はそれぞれ異なるんだけれども……。




「(どうしてかしら……どちらも深く関係しているような……?)」




 ……ミア姉様の見た未来予知だと、大公家もしくは貴族連合の誰かが邪教団の創立に深く関わってる、ってハナシよね。

 仮に大公家の第三太子が創立者だとして、聖庁とも関わってるとしたら……。




「(いや、でもおかしくない……?)」




 ……聖女を擁立して、世に安寧あんねいをもたらすはずの聖庁が、世界を破壊する邪神を喚ぶために創立された組織なんて……容認するはずないじゃんね?

 ……でも、マリー様の調べでは大公家の第三太子は聖庁と繋がっている、と。

 うーん、事実は小説より奇なり、っていうし……こればかりは実際に調べてみないと、何とも言えないか。




「予定通り……まずは晩餐会で、それとなく邪教団について探ればいいのよね?」

「はい。あ、でも……」

「分かってる。

 邪教団の"じゃ"の字も出さないわよ。

 それとなく世間話のついでに今、首都でどんなモノが流行ってるのか、聞くだけだから」

「……頼みます」




 ソファーに腰を下ろし、私の肩に頭を乗せて、目を閉じてうなだれながら。




「ヘマはしないわ。

 ……公女殿下やハルバードの公爵夫人、それに貴女のためにも、ね?」




 ーーーそう、ナタリア様がつぶやく。




「……晩餐会まで、少し眠るから。

 その間、肩貸して。何処にも行っちゃダメよ。

 分かった、ディケー?」

「……ええ、ナタリア」




 ……さすがのナタリア様も、初めての貴族会議への参加で少し気疲れしてる感じはあるわね、無理もないけど。

 商家のお嬢様だから商談や交渉に慣れてるとはいえ……まつりごととなると、精神的な重圧プレッシャーも違ってくるでしょう。

 夜に備えて、今は休ませてあげましょう。




「マスターが姐さんを見てるなら、アタシはちょいと席を外すぜ。

 何人かの貴族に呼ばれちまっててさ、断れなかったんだわ」

「えっ……もしかして、スカウトかしら?」

「んー、かもな」




 ヴィーナ家から、うちに鞍替えしないか……ってコト!?

 そうよね、地方領主のヴィーナより、公爵家や侯爵家の方が待遇もお給料もいいでしょうし……何より、かつて大導師グランドマスターだったソロアちゃんの親戚、って設定だし……そりゃ、雇えるものなら雇いたいよね。

 ……でも、




「クロアちゃん、あの……」

「わーってるって、ちゃんと全部断るからよ。

 ……ついでにちょいと、散歩がてら宮廷の中を探って来る。

 マジで邪教団なんてモノが内部でうごめいてるなら、何か痕跡があるはずだからな」

「分かった……気をつけてね?」

「おう!」




 ソロアちゃん同様、頭から生えた猫耳をピョコピョコと左右に動かし、腰から生えた水色の尻尾をフリフリさせて。

 クロアちゃんはニカッと笑い、部屋を後にしたのだった。




「(……クロアちゃん、言葉使いはちょっと荒っぽいけど、世渡りは上手いし、人を惹きつける魅力があるからねえ)」




 さすがは正規の魔女、と言ったトコロかしら。

 実際、ヴィーナの町中をクロアちゃんと一緒に歩いてると老若男女問わず、うっとりしたような視線を向けてる人がちらほら居るのよね!

 市場で食材の買い物してると、顔見知りっぽい店主のオジサンやオバサン達から、色々とオマケしてもらってたりするし……。




「(ライアとユティが小さかった頃を思い出すわあ……)」






『これも食べな、お嬢ちゃん達。

 カニクリームコロッケだ』

『コロッケ! おいしー!』

『メンチカツもあるよ。お食べ』

『ウーン、ジューシー』

『『可愛いねえ』』

『美味しそうに食べるねえ』

『何だかこっちまで幸せになって来るねえ』

『ウチの子もあんな子達だったらねえ』






 ーーーって。

 魔女は万人から愛される存在……正規の魔女であるクロアちゃんなら、並大抵のコトは自力で何とかするでしょう……私よりも確実に死線も掻い潜ってきてるだろうし……。




「夜からはベルちゃん、ソロアちゃんもホテルからリモートで作戦に参加……ネリちゃんはもう暗殺者アサシンのスキルを使いながら潜入して、万一の際の宮廷の脱出ルートの目星を付けている頃のはず……!)」




 ーーーさあ、スターレイム一家のスパイ大作戦……もうまもなく、幕開けね!

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