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【67万PV感謝】大魔女ディケーの異世界百合な日々!~元アラサーの私が転生先で美女達からグイグイ迫られる件~  作者: 漁業フリーダム
第10部-4 いざ宮廷へ! スターレイム一家、スパイ大作戦!!

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第596話 目覚めろ、その魂! 反撃の顎(アギト)を開け!!

「ま、まあ、確かに何の証拠もなしに疑うのはよくないですからな……フェイクニュース、という可能性もありますし……」

「タロット公の考えすぎ、というコトもなきにしもあらず……」

「それでなくともヴィーナ領主夫人は今回が初めての貴族連合への参加……まだ右も左も分かっておらぬでしょうに。少し、当たりが強すぎるのではありますまいか?」

「ぬぅっ、お、お主らまでも……!」




 デサロの公爵様やマリー様が発言したのを機に。我も我もと、私が奥方を通じて根回しをしておいた有力貴族の議員達が、ナタリア様の擁護に回る。

 タロット公爵は、みるみる顔色が悪くなっていって……よしよし、これで形勢は逆転したと見た!

 ーーーそこで更に、




「皆様どうぞ、落ち着かれてくださいませ。

 本日の議場には公女殿下も参られておられますコトをお忘れなく。

 飽くまでも冷静に、感情に流されず、議会を進行されますよう、お願いいたしますわ♪」

「……大変失礼いたしました。

 この場をお借りし、ヴィーナ代表としての先程の度を過ぎた物言い、陳謝させていただきます」

「うふふ、よろしいのですよ、ヴィーナ領主夫人。

 他のみなさまもどうか、わたくしのコトは気になさらないでくださいな」




 マリー様、そしてメアリ様がダメ押しの一言を。

 ……そう、公族が見ている前での礼を欠いた暴言は、自分の家の格を落としかねないリスキーさも孕んでいるワケで。

 潔く、真っ先に謝罪したナタリア様に対し、




「ふ、ふん……!

 みながそこまで言うのなら……まあいいだろう……」




 ……これ以上の追求は貴族連合内での自分の立場を悪くするだけだと、さすがに悟ったのか……タロット議員は渋々ながら、そのまま不機嫌そうに口を真一文字にして、黙り込んでしまった。




「(ふっ……命拾いしたわね、タロット議員……)」




 ーーーちなみに、このタロット議員。

「メイク・アーメリア・グレイト・アゲイン(アーメリアを再び偉大にする)」をスローガンに、一部の熱狂的な領民の支持を得て、鳴り物入りで貴族連合の仲間入りを果たした、アーメリア商家界の大物だそうで(奥様の名は「ポメラニア夫人」)。

 同じ商家のお嬢様であるナタリア様が若くして成功しているのを見て「小娘の分際で生意気だ!」と、前々から潰そうとしていたそうな……いやはや。私情入りまくりじゃんね!?

 ブランディルと手を組んでヴィーナが国家転覆を目論んでる……なんて話をでっち上げて、ナタリア様の貴族連合内での立場を危うくしてやろうと企んでいたとか。




「(デサロの公爵様とマリー様が擁護してくれなかったら、ちょっと危なかったかも……)」




 ーーーと言うのも、





「(チッ、あのジジイ……あと二言ふたこと三言みこと、なんか余計なコト言おうもんなら、問答無用でブン殴ってやってたのによ……)」

「(あはは……お、落ち着いて、クロアちゃん……)」





 ……ナタリア様の座席の後ろで控えていたクロアちゃんが、負の魔力オーラ全開で、すっごい顔して議員を睨んでたからね!

 あ、あともう少し、あの問答が続いてたら、修羅場になってたかも……。

 それはどうやら、他の参加していた貴族達も気づいていたようでーーー





「(あのヴィーナ領主夫人の護衛……クロア・ボッチチェリと言ったか……な、何という、凄まじい魔力……!)」

「(かつて大導師グランドマスターだったソロア嬢の親類という話だが……まさしく、嘘偽りのない、洗練された鍛錬の結晶の証!)」

「(ヴィーナめ、片田舎のいち領主に過ぎぬと思っておったが……ソロア嬢を従者に持つディケー・スターレイムを従えるのに飽き足らず、ソロア嬢の親類までをも護衛に雇うとは……!)」

「(あの護衛の強大な魔力と静かな怒りに気づけぬようでは……これはもはや、タロット公に付くよりはヴィーナ領主夫人やハルバード夫人らに付いた方が……)」





 ……とまあ、恐らくはこんな感じのコトを思ってるんでしょうねえ。顔に書いてあるわあ……。




「(そういう意味では、クロアちゃんをナタリア様の護衛に連れてきてドンピシャだったわね……)」




 既にソロアちゃんが魔術協会の大導師の職を辞して10年近く経つけど……またまだ、そのネームバリューは中央の政界でも通用するって、分かったんだもの……。




「(私はハルバード家の傘下に入ってるし、その私を雇ってるってコトは、ヴィーナ家とハルバード家ももはや他人同士じゃないワケだし……これまでナタリア様をどうこうしてやろうと思っていた議員達も、これで手出ししようとは思わなくなるでしょう……)」




 せっかくのナタリア様の政界デビュー、出来れば波風は立ってほしくないし、他の有力貴族との間に軋轢あつれきが生じるのもよろしくないし……ヴィーナが発展してほしいのは、私もナタリア様と同じ気持ちだし?

 とーーー




「(……そういうワケだから、ディケー。

 あとで、あのイモ姫に式典に参加するように言っといて。どうせ年中、暇してるんでしょ、あの女)」

「(あっ、ハイ……)」




 その渦中のナタリア様から、念話テレパシーで。

 その場しのぎのアドリブの辻褄合わせに……予想通り、シェリルにヴィーナとブランディル間の鉄道路線開通の周年式典に参加するよう、私がおおせつかった件……。




「(んもう、やっぱりこんなオチかー!)」




 ーーーとは言え、これで初日の第一関門はまずクリア。

 ……夜からがついに本番、ナタリア様とマリー様の、宮廷での内偵作戦が本格的に始まる!




「(動き出してる、未来を止められない……)」




 熱くなる、身体からだこころ

 それにただ、従う本能ーーー。




「(……何だか、私までドキドキしてきたじゃんね!?)」

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