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フェバル設定集  作者: レスト
世界観
5/15

強さの基準と三種の超越者について

【強さの大雑把な基準】

 許容性の高低があるため、異なる世界同士で単純な比較はできないが、同一世界の中で考えるならば、概ね次の通り。


 星消滅級>星撃級>焦土級>強者級>一般級


 また、実際は上記いずれかのクラスに属することになるが、よく使われる言葉として、


・許容性限界級(種族限界級)

・フェバル級


 がある。


【強さの基準詳説】


・一般級

 それぞれの世界における一般人が持つ程度の強さを指す。許容性が高い世界においては、低い世界の強者級を超えてしまうことも稀にあるが、ほとんど鍛錬というものを想定していないレベルなので、普通は次に述べる強者級に対して実力の逆転は起こらない。

 しかしながら、実際に勝負させた場合の勝敗となると話は別である。特に許容性の低い世界においては、強者級と一般級の強さの差の絶対値も小さくなるため、同時に複数で挑めば一般級が強者級にあっさり勝ててしまうことも起こり得る(地球では数の優位性が極めて大きいことが一例)。


 一般級に属するものの例:

 星海 ユウ(幼少期)、田中 ケン、受付のお姉さん(サークリスの役所)、受付のお姉さん(ディースナトゥラの中央図書館)、コウヨウ リク、ユキミ ハル


・強者級

 強者級とあるが、「それぞれの世界の中では」というニュアンスが隠れている。一般に世界の理の下にあるものたちであるため、その強さの絶対値は、各世界の許容性に著しく左右される。あくまで同じ世界の中で見ると、相対的に強者であるという意味合いである。

 主に一定以上の戦闘訓練を積んだ人間などが属する。本編においては、ほとんどの現地人の名ありキャラクターはこのクラスに属している。極めて稀なケースであるが、ごくごく弱いフェバルがこのクラスに留まる場合がある。


 強者級に属するものの例:

 アリス・ラックイン、ミリア・レマク、アーガス・オズバイン、炎龍ボルドラクロン、ウィリアム・マッケリー、ラスラ・エイトホーク、プラトー、トラニティ、ランド・サンダイン、シルヴィア・クラウディ、受付のお姉さん(レジンバークの冒険者ギルド)、ミクモ シズハ


・焦土級

 ここから強さが一気に跳ね上がる。級を示す名の通り、地を焦がすほどの所業が可能なものたちである。町を消し飛ばしたり、山を吹き飛ばしたり等と、破壊兵器もかくやの実力を単騎で発揮する。ただし、可能な破壊規模はあくまで地表のレベルに留まる。

 それでも、やり方次第によっては人類が絶滅しかねない「世界にとっての脅威」。まず各世界の現地人には、というよりも「人」には到底到達のできない強さで、一般人から見ればもはやどうしようもない災害として認識されるレベルである。もちろん強者級が束になったところで、敵うはずもない。

「人」には到底到達のできない強さであるため、このクラスに属するものたちは何らかの意味で普通でないことがほとんどである。例えば機械兵器などそもそも人間でないケースや、異常生命体であるなど。

 したがって焦土級は、「人」とそれ以外を隔てる強さの絶対的な壁としても認識されている。このレベルに達してはじめて、「人」を超えたと認識される。

 許容性の極めて高い世界においては、許容性限界級がこのクラスに属することもある。また、戦闘タイプでないフェバルの純粋な実力は概ねこのクラスになる(星脈による恩恵のために、能力抜きにしても身体能力が異常に高い)。


 焦土級に属するものの例:

 ギール=フェンダス=バラギオン、レオン、星海 ユウ(in ラナソール)、星海 ユイ(in ラナソール)、エーナ(許容性がある程度高めの世界にいるとき)


・星撃級

 星そのものにダメージを与えられる実力者が属するクラス。海を割る、巨大隕石落下クラスのクレーターを作る、大陸を吹き飛ばす、など、壊滅的天災ともいうべき所業が可能なものたちに限られる。ただし、星そのものを消し飛ばすことはできない。

 当然、その気になれば簡単に人類を絶滅させることができ、事実上世界を滅ぼせるクラス。非戦闘タイプのフェバルのうち実力者、戦闘タイプの大半のフェバルはこのクラスに属する。また、星級生命体の大半もこのクラスである。

 星撃級は焦土級にとっても絶対的な壁となっており、特殊能力などを考慮しなければ、通常は逆立ちしても通用しない。一般級や強者級からすれば、二枚の大きな壁があることになる。


 星撃級に属するものの例:ジルフ・アーライズ、トーマス・グレイバー


・星消滅級

 その気になれば、最低でも星一つを跡形もなく消し飛ばすことができる最強クラスのものたち。星消滅級の中でもその力はピンキリであり、星一つがやっとのものもいれば、銀河を消滅させてなお余りあるものもいる。いわゆる測定不能の領域であり、人智の及びもつかぬもの化け物たちも皆この領域に分類されている。


 星消滅級に属するものの例:ウィル、レンクス・スタンフィールド


・許容性限界級(種族限界級)

 各世界において定められた許容性によって到達が可能な強さの限界に達したものたち。

 魔力許容性や気力許容性などは、「人」が現実に保有できる最大の魔力や気力を規定する。また、実現可能な身体能力についても限界を定める。これら許容性限界のうち、いずれか一端に到達したものたちである。

 イメージ的には、例えば地球においては、「人」がいかに速く走ろうとしても精々9秒台が限界である。その限界を極め、コンスタントに世界記録レベルを出せるようなものたちのことを指す。

 およそ通常の鍛錬や工夫によって到達できる強さの最高値であって、これ以上は「人」が「人」である限り、いかに鍛錬を重ねようともさらなる高みへ達することはできない。

 まさに「人」にとっての限界であり、種族限界級とも呼ばれる。

 ただし、あくまで「人」にとっての限界であって、もちろん種族によって限界は異なる。例えば、ドラゴンにはドラゴンの、機械人間には機械人間の許容性限界がある。これらを指して許容性限界の言葉を使うこともあるが、断りなしに許容性限界級という場合は通常、人間にとっての限界を指して使われる。

 フェバルの特殊能力を考慮しない場合のユウは、このクラスに属する。

 各世界の中だけで見れば最強レベルの「頭一つ二つ抜けた実力」を持ち、物語中や歴史上において、著しい活躍を見せることが度々ある。雑魚が束になってかかっても蹴散らされてしまう実力者。

 ただし、あくまで各世界の中だけで見たときの限界ということであり、異なる世界のものと比較した場合、許容性の低い世界の許容性限界級が、許容性の高い世界の強者級に劣るというケースはよくある。


 許容性限界級に属するものの例:

 星海 ユウ(気力許容性の限界到達)、星海 ユイ(魔力許容性の限界到達)、イネア(気力許容性の限界到達)、リルナ(機械人間の種族限界とされる)


・フェバル級

 一般にフェバルが持つ実力の程度を指して使われる言葉。実際に特殊能力を考慮しない場合のフェバルの実力は、ピンからキリまで、下は強者級から上は星消滅級まであるが、平均的には星撃級以上であるため、ニュアンスとしては星撃級以上のものを指して使われる。一般人とフェバルを区別して述べたいときによく使われる。


【三種の超越者】

 およそ世界に属するほとんどすべてのものは、その世界の許容性の支配下にある。「人」は「人」としての理の下にあり、通常は各世界が規定する「人」の限界を超えることはできない。

 だがごく稀に許容性限界を超えた力を持ってしまうものたちが存在する。彼らは三種の超越者に分かれる。

 一に、フェバル。

 一に、星級生命体。

 一に、異常生命体。


・フェバル

 彼らが許容性限界を超えている理由はいたって明確で、彼らは特定の星ではなく、全宇宙規模の星脈というシステムに属するからである。一個の星に対して、全宇宙規模の星脈が与える許容性は極めて絶大であり、ゆえに一般の世界に対して遥かに超越した力を持つ。

 しかし言い換えれば、自身はそれほど強力な存在の支配下に置かれているということであり、死にたいときに死ぬこともできず、好きなときに好きな世界へ行くこともできない。彼らに真の自由はないのである。

 彼らの性質上、各世界の許容性限界は常に超越しているものの、しかし各世界にいる限りにおいて、その世界の許容性による影響をまったく受けないというわけではない。ほとんどの場合、許容性による影響はその世界に暮らすものたちと比べると小さいが、ごく稀に際立った性質を持つ世界においては、大きな影響を受けてしまうことがある。

 例えば、地球は許容性があまりに小さいために、たとえフェバルであっても焦土級の実力さえ持つことができない。ラナソールでは、フェバル能力許容性がほぼ皆無であるために、彼らは能力を使用できない、などである。


・星級生命体

 彼らが許容性限界を超えている理由もまた明確で、彼らこそがその世界の実質的な支配者であるためである。すなわち、彼らの存在自体が世界の理の重要な部分を占めていて、ゆえに理そのものに対して一定以上の影響力を持つ。当然のごとく、一般に定められた許容性限界など無視する存在であり、遥かに超越した力を持つ。平均的には星撃級以上の実力を持ち、身体能力では特殊能力抜きのフェバルを圧倒するものも多数いる。また彼らの力の強大さゆえに、能力に対する抵抗力を持つ場合が多い。総合力では、フェバルと互角と言えるだろう。

 ただし彼らの持つ圧倒的な力は、彼らがホームとする世界でしか真に発揮されることはない。ひとたび彼らが自身の世界から離れてしまえば、「郷に入れば郷に従う」。その力は著しく抑えられ、場合によっては一般級とほとんど変わらなくなってしまうことさえある。


・異常生命体

 フェバルでも星級生命体でもないが、許容性の限界から外れてしまったものを総称する言葉。外れてしまった原因等は個別に様々で、まったく原因がわからないものも多い。

 発生が突発的かつ個別的であるため、その強さも様態もまったくまちまちである。

 強さに関しては、ほとんど一般人と同じ場合もあれば、星消滅級にまで力を高める場合もある。ただ平均的に見れば、必ず星脈から力を与えられるフェバルや、それ自体が強い力を持つ星級生命体よりは弱いとされる。

 また、部分的に各世界の許容性の影響を受け続けるものもいれば、まったく影響を受けない完全に独立した存在になってしまう場合もある。

 特にすべての世界からまったく独立してしまった完全な異常者の場合、許容性のくびきからも解き放たれ、無限に成長する可能性を秘めている。そのため、ポテンシャルにおいてはフェバルや星級生命体を上回るものもいるという声もある。

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