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噂の動物屋敷  作者: 鵠っち
納葵音子~エピローグ~
43/50

リベンジ

 今話タイトルは「リベンジ」です。

 そんなことを話している内に、すっかり夕方になってしまった。永井家は、もう既に最終の電車には間に合わない。そんなこともあろうかと、音子に先に断って、着替えを持ってきている。加古家と森家も、一部屋ずつ、使ってもいいと音子が言ってくれたので、今日は、全員泊まることになった。

「音子ちゃん、キッチンを使ってもいいかしら? 私たち、遙にお昼のリベンジをしたいの」

「祈裡さんのカレーと、一樹さんのシチューですね。是非本物も味わってみたいです」

 話し合いの中で、祈裡と一樹からは音子ちゃん、音子からは祈裡さん、一樹さんで呼び合うことにしていた。

「さあ、そうと決まれば早速材料調達よ、祈裡ちゃん」

「あ……一樹ちゃん、盛り上がりすぎて大事なことを忘れていたわ」

「なに? 祈裡ちゃん」

 そう、カレーを作るうえで欠かせないもの。

「スパイスを持ってきていないわ」

「…………」

「…………」

「え? い、祈裡さん?」

「ごめん、音子ちゃん。粉末のスパイスって置いてないかしら?」

「私はスパイスからは作らないから……。この辺りでそんな本格志向のお店は……、ん?」

 呉葉に後ろからちょんと服を引かれて振り返る音子。目を輝かせる呉葉を見た祈裡は、すこし期待のこもった眼差しになった。

「私が、色んなものを乾燥させて粉末にしたものがあります。それを使えないでしょうか?」

 なんと、意外なところに救世主がいたのである。

「これは……なんとも斬新なカレーができそうね……」

 そこに、今度は夕日がやってきた。

「ごめんなさい、呉葉が変わった趣味のものを……。スーパーの近くに二十一時までやっているスパイス専門店があるので、材料調達の帰りにでも、遠回りにならない道がありますので、案内します」

 夕日はまともな回答を持っていた。やはり(?)呉葉より頼りになると思った音子だった。

 スーパーからの帰り道。

「こんなにたくさんでこのお値段! しかも、うちの近くのお店よりも品揃え豊富! 香りもいいわ。赤字にならないの?」

「奥さん、カレー屋でも始めるつもりかい?」

「いいえ。でも、この人は、一流料亭でもなきゃ引けをとらないわよ」

「やめてよ一樹ちゃん」

 祈裡は大量のスパイスに囲まれて、いつになくハイテンションである。

 大量の買い物をして、大満足で帰ってきた一行。真っ先に一樹が言ったのは……、

「ハル、お昼のリベンジよ。私たちのオリジナルなんだから。レシピは非公開だから、入ってこないでね」

 である。当然、音子と呉葉も追い出され、美樹さえも入れてもらえなかった上に、未来也と美樹に、これから出すメニューについて何も喋らないように、緘口令をだした。

 前回の次回予告では、例のアレができるはずだったのですが、意外と文字数が多かったので、今回はここで区切りです。申し訳ありません。


 呉葉が変な行動を起こしていましたね。自分で粉末にしてスパイスっぽく使おうという……。ただ、水気の多いものって、普通に置いとくとシオシオになっちゃいますよね。どうやったんでしょうか、ちょっと気になりますね……。

 カラッカラに干して、もはや生薬みたいになってたりして……。妄想はここまでにしましょうか。


 次話タイトル(予定)は、「カモカチュー」です。

 本当に味と材料の保障はしないので、やるなら自己責任でお願いします。

 カチュー作ってみたよー・・・なんて方がいらっしゃいましたら、味と感想をいただけたら嬉しいです(笑)

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