表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
噂の動物屋敷  作者: 鵠っち
納葵音子~エピローグ~
32/50

二人のいたずら 昼食編

 今話タイトルは「二人のいたずら 昼食編」です。

 どんなことが起こるのでしょうか。

「おはようございまーす」

 美樹と美樹の母がやってきた。朝の九時である。

「いらっしゃい。あら美樹ちゃん。今日も可愛いわね」

「ありがとうございます、小母様」

 美樹は少し照れている。

「おはようございます、お母さん。美樹もおはよう」

「未来也様! お会いしたかったです。学校がないと、毎日顔を合わせることができなくて、美樹は寂しいです」

 今日は余計な人がいないので、自分のことを「美樹」といっている。

「じゃあ、私たちはお昼ご飯を作りながら、お夕飯の準備もしてしまうから、お部屋で遊んでいてちょうだい」

 二人の計画の合図だった。

「未来也様、呉葉さんと夕日さんのことですが……」

「どうした? 何かあったのか?」

 美樹は、何か言い辛そうである。

「実は、昨日電話で――」

 美樹は、昨日の電話の内容をだいたい端折らないで話した。

「――そんな話をしたのか。僕にも、一体なんの話しなのか見当もつかない。まあ、話してくれるって言うのだから待とうじゃないか」

「そうですね。気にしていても仕方ありませんし。やっぱり未来也様にお話できてよかったです」

 美樹の表情は一気に明るくなって、

「みきやさまっ!」

 とたんに甘えるような声になった。

 二人は唇を重ね、いつも通り無音の会話を楽しんでいた。

「二人とも、お昼ご飯です……よ?」

 いつも通り、未来也の母も美樹の母も、一瞬固まった。


 昼食は、どこかのお土産で売っている木彫りのキーホルダーのような見事なフクロウの細工が施された大根が乗せられた、冷やし中華だった。ちなみに、この大根細工は、所要時間五分ほどで作った、二人の合作である。

「わあ! このフクロウ素敵です! カメラが欲しいところだわ!」

「そうかしら。そんなに喜んでくれるなら、もtっとちゃんと作ればよかったわね」

「ええ、そうね。次からは適当にやらないで、キチンと作りましょう」

 ちなみに、ここにいる全員が大根が苦手なので、こんなことが出来るのである。

「これで適当って、どれくらいで作って……」

 未来也は、普通ならば誰にも聞こえないくらいの声で呟いたのだが、料理のことになると、とたんにどんな些細な感想でも聞き逃さない二人が、ここにいた。

「ひとつで五分くらいよね」

「そうね。それくらいだったわね」

 未来也と美樹は、食卓の下で手を取って、『二人でテレビの飾り切り王にでも出ればいいのに』と言い合っていたのだった。

 いつも通りのお願いです。「五分でそんなことができるかー!」という真面目な突っ込みは心の中に留めておいてください。書きながら「そりゃないだろう」と冷静に切り刻んでいるので。


 さて、今話はまた変なことが起こりましたね。(言わなきゃ誰も分からないことですが……。

 ええと、ストラップからキーホルダーに変えました。

 ストラップなんて代物は、たぶんまだ浸透していません。はい。


 次話(予定)タイトルは「最終調整」です。

 納葵邸へ行く最後の打ち合わせです。


 2013年、連載作の最終投稿でした。よいお年を。2013.12.31 14:45

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ