電話(1/3) 祈裡の授業
久しぶりの投稿となってしまいました。申し訳ございません。
今話より章タイトルが新しくなります。『納葵音子~エピローグ~』です。
今話タイトル「電話(1/3) 祈裡の授業」です。
翌日のお昼過ぎ。未来也は出かけている。
「小母さま、こんにちは。お久しぶりです。美樹です」
「こんにちは、美樹さん。今日はどんな用かしら」
お久しぶりって、昨日来たわよね、と苦笑気味の未来也の母だった。
「はい。納葵音子さんについて、教えてください」
「電話で? そうねえ、美樹さんのために頑張っちゃおうかしら」
「ありがとうございます!」
美樹は電話を肩に挟み、シャーペンとノートを構える。
「じゃあ始めるわよ。第一回、声優『納葵音子』について! ――』
「――ありがとうございました。とっても分かりやすかったです。あっ、もうこんな時間! ではまた」
「うん、またね美樹さん。いつでも第二回をやってあげるわよ!」
「はい。じゃあ、明日の同じ時間は大丈夫ですか?」
「平気平気。いくらやることが山ほどあったって、専業主婦だから家にはいるからね」
「ありがとうございます。ではまた明日」
「ん、明日もまってるよん」
美樹のノート。
題『声優 納葵音子 について』
担当:加古祈裡 先生
『納葵音子 三十一歳。身長、体重、その他一切の身体データ非公開
趣味は、ペットショップで動物の声を聞くこと と言われている
初出演は三歳。子供向けアニメ〔動物たち〕シリーズの猫の声 ←このアニメ知ってる!
以来、年々出演作品が増え続け、現在の年間出演作品数は、二位の五倍以上でダントツの一位
…………』
お久しぶりです、と言ってもだいぶ空いてしまいまして、途中まで読んでいただいた方に読んでいただけるかどうか、心配です。
祈裡さん。未来也の母でした。授業内容は、納葵音子についてでした。
忘れられていそうなのでおさらいしますと、今話は、未来也の家から帰ってきた翌日になります。(一行目の『翌日』)
次話タイトルは、「電話(2/3) 夕日」です。
夕日の電話の相手は誰でしょうか。次話にて。2013.10.26 22:45




