アリアの提案で“魔力健康管理室”設置へ
大広間の空気が落ち着いたところで、
アリアは胸の前でギュッと拳を握った。
ここまで来たのなら、もう言うしかない。
アリア
「……あの。ひとつ提案があります。」
全員の視線がアリアへ向く。
ガロスの腕の筋肉までピタッと止まる。
アリア
「魔力暴走の多くは、
睡眠・食事・姿勢・運動の乱れが原因です。
だったら……
城の中に“生活習慣と魔力”を診る場所を作りませんか?」
一瞬の静寂。
次の瞬間――
レオン
「よし。
魔力健康管理室を設置しよう。」
アリア
「即決!?!?」
その背後で、
ヴァルノ
「研究室ごと移転します!!
魔力循環のデータを毎日とれるなんて……夢の環境だ……!!」
ガロス
「騎士団の姿勢測定は任せろ!
全員、胸を張らせてやるわ!」
料理長
「健康管理室用のスープ、毎朝作ってやる!
出汁からこだわるぞ!」
アリア(心の声)
(……ちょ、ちょっと待って……
私、ただ“部屋ひとつ欲しい”くらいのイメージだったんだけど!?
なんか規模が国レベルなんだけど!?)
しかしもう誰も止まらない。
レオンは満足げにうなずき、
レオン
「これで魔力暴走事故も減る。
国として大きな一歩になるだろう。」
アリア(心の声)
(私の改革……なんでこう、
毎回予想の三倍くらいで話が進むの……!?)
こうして――
アリアの何気ない提案は、王国を揺るがす大事業へと変貌していった。




