一週間後――魔力が透明に澄み渡るほど改善
アリアがヴァルノの魔力測定器に手をかざすと、
針がゆっくりと、静かに動き――
ビィィィィィ……ン……
透明な光が、すっと一本、真っ直ぐに立ち上がった。
ルチア
「お嬢様……!
魔力が……透明です!
淀みが一つもありません!!
まるで蒸留水です!!」
アリアは満足そうに頷く。
アリア
「姿勢もよくなってるわね。
背骨がまっすぐ伸びて、呼吸も深い。
魔力循環が“教科書の図”みたいに理想的よ」
弟子たちは感動のあまりすすり泣いていた。
弟子A
「せ、先生……立ってる……ちゃんと立ってる……!」
弟子B
「姿勢が……猫背じゃない……!」
ヴァルノ本人はといえば、
自分の胸元のあたりを震える指で何度も確かめていた。
ヴァルノ
「……おかしい……
身体が軽い……? 心臓が痛くない……?
意識が……はっきりしている……!?
な、なんだこれは……
頭も冴える……!
研究の精度が……三倍……!?」
アリア
「あなた、ただの寝不足だったのよ」
ヴァルノ
「寝不足……?
この劇的変化が……?」
アリア
「睡眠と食事と姿勢を整えただけよ。
魔法理論じゃなくて生活習慣の問題だったわけ」
弟子たち
「先生、生き返った……!!」
弟子A
「研究室に“人間”が帰ってきた……!」
弟子B
「アリア様、あなたが救世主です……!」
ルチア
「お嬢様、ついでに研究棟の全員にも生活指導を……」
アリア
「もちろんよ。次はあなたたちの番だからね?」
研究員たち
「ひぃっ!!?!」
こうして研究棟には、
健康と光に満ちた“普通の生活”が戻りつつあった――。




