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健康オタク悪役令嬢、静かに城内改革を始めます  作者: 南蛇井


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第9話 “肉こそ強さ”の騎士長が反発 ゆる敵2 騎士団食堂で事件発生 ― “肉の山”乱入

王城の食堂。

朝の空気はまだ静かで、騎士たちがそれぞれの朝食を楽しんでいた――

その瞬間までは。


ドォンッ!!!


食堂の扉が勢いよく開き、空気が一変した。

巨大な影が差し込み、その中心で“肉の壁”のような塊が揺れている。


「道を開けぇいッ!!」


重低音が響き、使用人たちがびくりと肩を跳ねさせた。

肉塊を肩に担ぎ、筋骨隆々の男――騎士長ガロスが乱入してきたのだ。


周囲の騎士

「き、騎士長……また肉を……!」

「今日のは特にデカい……!」


ガロスはそのまま食卓へズカズカと歩くと、

担いでいた肉塊を机の上に叩きつけた。


ドガァン!!


机が悲鳴を上げる。

乗っていた皿が数枚、空中へ跳ねていった。


ガロス

「聞いとるぞアリア嬢ッ!!

 お前んとこの“野菜改革”とやらで、

 肉の量が減ったらしいなッ!!」


食堂が凍りつく。

視線を向けられたアリアはパンをちぎりながら、

まるで面倒なクレーム客を相手にする店員のような顔をした。


アリア

「減ったというか……普通にしただけよ。

 朝食に肉三種類は多いというだけで」


ガロス

「肉を普通にするな!!

 肉こそ強さの源じゃ!!!」


騎士たち

(で、出た……騎士長の“肉信仰”……)


ガロスの怒声で壁が震え、近くの騎士は思わず背筋を伸ばした。


アリアはため息をつき、パンを置く。


アリア(心の声)

(……あ、めんどくさいの来たわね)


彼女の視線の先では、ガロスがドン! ドン! と拳で机を叩きながら、

“肉こそ正義”を全身で主張していた。


その迫力に、食堂全体が揺らいで見えた――。

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