8/10
:河原
つよい風が吹いて、たんぽぽの綿毛がいっせいに空に舞う
ユウはその綿毛が耳に入ってこないように、小さな手で耳をふさぐ
幼い子を思わせるそのしぐさは、どこか頼りなくも、かわいく見える
この前、ユウに告白した
まだ返事はない
今回も、うやむやにするんだろう
過去2回もはぐらかされてるのだし
先の将来もない、生産性にしても何もない恋愛に、無駄な時間を費やすほど僕にはあり余った時間がある
それが誤った認識であることも薄々、理解している
ユウがしゃがんでシロツメクサをじっと見ている
僕も真似をして…
僕にも、そしてユウにも、四葉のクローバーはまだまだ見つけられそうにないみたい




