前へ目次 次へ PR 54/65 【幕間】??? それは一瞬の波動だった。 青年は微睡みからゆっくりと覚醒して瞼を開いた。 (気のせいか……?いや…確かに感じた………) 波動の感覚が微かなのはその震源が遠いからだろう。 (この界ではないな) それでも確かに感じた、同胞の気配。 あまりにも一瞬で、白昼夢のように朧げだが、青年は心地良いその気配に束の間、幸福感に浸った。 夢から醒めることを厭うように、あるいは幸福な夢の続きを見たいと願うように、青年は再び眠りにつくべくうっとりと目を閉じた。 第二部おわり。