表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自由な蛇神  作者: ホニャ二ティ
28/32

26話_死勇(しゅう)獲作業

ちょっと(だいぶ)短くなってしまい申し訳ありません。



農地作成から3日が経った。

農地を作成し終え、手伝ってくれた子達が解散した後、サナは村から持ち帰ってきた種を魔力で運搬し、農地に植えていく。広大な農地の⅙にも満たない範囲に、種類毎で列を作り等間隔に植えていた。


「アレが3日でここまで成長するとは...」

「...驚きでありますね。」


サナの眼前には、プチジャングルと言っても過言ではない光景が広がっていた。


大豆やトマトの草は、低木と同じぐらい(約150cm)にまで成長しており、トマトは頭と同じ大きさの実を付け、大豆は拳大の実を鞘に収めていた。キャベツやブロッコリーに至っては、大木の様に成長しており、狭そうに並んで()()()()()()いた。


ザワザワザワ...


風など吹いて居ないのに、ひとりでに揺れるジャイアント野菜の群れは、何とも不気味である。


「収穫するぞぉ!」

「「「「お、おぉー」」」」


怖気づく者達を尻目に、サナは急遽作成した大鎌を振り回して、的確に作物だけを収穫していく。大釜がブォンと風を切る音と共にどんどんと収穫が進んでいく。


「おぉ、まるで踊っている様だ。」

「なんて神々しいのかしら。作物自ら、実を差し出しているみたいだわ!」

「ありがたやぁ〜...」

「お前たち!ぼぉーっと見てる暇があったら手伝わんかぁ!」


サナが、無双ゲームの如き鎌捌きで、作物を収穫している間、作物の収穫に呼ばれた者達は、祈ったり土下座したりと、全く手を動かしていなかった。故に、サナの怒りが頂点に達するのも、無理からぬ事である。



収穫は一点の問題を残して、無事(?)終了した。


「よぉ〜し、では街に、収穫した野菜を運搬する班と、苗木作成を行い、他の場所に作物を植える班に分ける。運搬班は、運搬が終了次第ここに戻ってくる様に。」

「「「承知しました!」」」


運搬班は、収穫した特大サイズの野菜を、即席荷車3台に乗せ、せっせと街に駆け出して行った。


「...この大惨事、どうしましょうか?」

「勿体ないが土に還そう。追加の肥料になったと思えば、な?」

「...そうですね。次の収穫までに1つもダメにする事が無い様、鍛えておきます。勿体無いですからね。」


サナは深いため息を吐きながら、収穫を終えた畑を見つめた。緑生い茂る野菜ジャングルは、大量の輸血パックをぶち撒けたかの様に、真っ赤に染まっていた。


その原因は、収穫も半ばまで終わった時に発生した。


「ふぅ...これは武器の練習に持ってこいかもな。」

「ゼェ、ハァ、そ、そうです、ね゛」


サナが、大鎌で作物をスピーディーに回収し始めて、約1時間が経過した頃。手伝いに来ていた者達は、いくら人間より力と体力があると言えど、10kgの鋼鉄を振り回し続ける事が出来ずに息を切らしていた。


「...少し休憩するか...ん?」


ドチャッ


サナは、何かが近づいてくる音を察知して振り向こうとすると、顔の側面に顔と同じサイズのトマト(ジャイアントマト)が激突した。


「「「蛇神様っ!」」」

「...はむ...うっ旨い!」


自分の側頭部に激突した事を、さほど気にしていないサナは、トマトを顔から剥がし一口食べる。すると、ほんの少しの酸味としつこく無い甘さが口の中に広がる。

まわりで、心配そうにサナを見ていた者達は、特に外傷を負って居なそうなサナの動きに安堵の息を吐き出す。しかし...


「蛇神様!次が来ます!」

「む...」


最初の1つを皮切りに、ジャイアントマトが一斉にサナめがけ、放物線を描きながら飛んで来ていた。


「一人で全部回収するのは難しいぞ...」

「蛇神様を守りつつ、トマトを回収するんだ!」

「「「おぉー!」」」


こうして、ジャイアントマトの回収(との戦闘)が始まった...のだが、相手はふんわりキャッチしなければ爆発するし、攻撃の手が多すぎた。


数の暴力は、時間が長ければ長いほどに、相手の戦意を喪失させるのだという事を学ばせてくれた。


「くっ!しっかりしない!」

「...私は、もうダメ(スタミナ的な意味で)。早く、ほかの仲間の所に行って。」

「...この惨劇じゃ、どこに居ても変わらないわ。なら貴女とブッ!」


「こちら収穫3班!2名脱落!残りは私ともう一人だけです!...っ!蛇神様、どうか、ご健勝でバッ!」


「こ、こんなの最初から無理だったのよ!ハ、ハハハハハブッ!」


「...全く、まぁしょうがないか。次回からは収穫人数増やすか。」


そこは阿鼻叫喚の地獄絵面(表面上)が広がっていた。トマト収穫に参加した者は、そもそも疲れ果てていたので、彼女らが最初に回収出来た5〜6個以外は、全て体にぶつかって潰れたり、躱したときに、地面に落ちて潰れていた。


因みに、サナは飛んでくるジャイアントマトの量が減った(それでも他の子より多い)ので、魔力の塊を薄く伸ばし、結合力を弱め、クッションを作ってジャイアントマトを受け止めていた。

このクッションは、1つのジャイアントマトを受け止めるのに、今は全体の1/10の魔力を消費していたため、収穫班が囮となった今、魔力の回復量が消費を少しだけ上まっているので、連続使用ができていた。


そして気がつけば、畑だったそこには、真っ赤な海が広がっていたのである。


トマト大好きなんですよねー。

個人的にはカゴメのトマトジュースが至高ですね。


とはいえトマトとビールの組み合わせ(レッドアイでしたっけ?)は許しません!絶対に‼︎

※あくまで個人の感想です

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ