24_報告会中編
大変お待たせ致しました。
今回も少し短いですが、お付き合い頂き有り難う御座います。
ミシが報告を終え、一歩後ろに下がる。その表情は、学校で先生に当てられて、発言した後の様に、安堵しているのが見て取れる。サナはその様子を見ながら、苦笑いを浮かべつつミサへと視線を向ける。
「んっん、お帰りなさいませ蛇神様。それでは、私からは延棒生産に関してご報告させていただきます。とはいえ、総計の本数は先程報告致しましたので、その内訳を、300本は蛇神様がお造りになった延棒と同じ物を作りました。残り200本なのですが、様々な種類があるので後ほど、一種類につき一本をお持ち致しますので、講評していただけると有難いのですが。」
「うむ。良かろう、お前達が何を考えて試作品を作ったのか楽しみにしておるぞ。」
ミサからの報告は、あらかじめ練習していたのかと言うぐらいスムーズに終わった。
「蛇神様、お帰りなさいませ。武器の生産は順調...とは言いがたいです。」
「ほう、何か問題が?」
「ええ、まず其々の兵に合う武器を作るために、試しに作っては振って貰い、その時の要望に添えてもう一度加工する、という事をやっているので、そこそこ時間が掛かっているのです。」
コウカは、どうやら1人1人に合った最高の武器を作成しようとしているらしい。しかし、それでは人手も時間も足りなくなるのは必然だろう。
「コウカよ、確かに其々の兵達に見合った武器を作成すれば、戦力は大幅に伸びるし、お前達にとっても良い経験になるだろう。だが、それでは今以上に兵の人数や、狩に出る者の人数が増えたら、今以上に生産性が落ちる。分かるな?」
「はい、私がもっと早く武器を作成する事が出来れば良かったのですが...」
「そうだな...それも一つの解決法ではある。が!もっと良い方法がある。この方法で武器を生産すれば使用者も満足する事間違い無し!それに、武器を作成する者達にとっても良い修行となるでしょう...その方法が知りたいか?」
前世のテレビショッピングや、インターネットの動画投稿サイトで流れるcmよろしく、サナはコウカに問いかける。コウカは、見た目相応の期待の眼差しでサナを見つめてコクコクと頷く。
「よろしい!その方法とは、基本となる武器を各種類1つ作る。例えば、私が見本に作った物が有るだろう?アレを基本とし、同じ物を大量に作るのだ。そして、武器の使用者が基本の武器に慣れ、もっと斬れ味の良いものが欲しいとか、持ち手がもう少し長い物が良いとか言ったら、その者に合う武器を作ってやると良い。同じ武器を何度も作っていれば、魔力の制御に磨きがかかるし、使用者も[最初に渡される基本の武器]を使いこなせれば、自分に合った武器を作ってくれるというので、気合を入れるだろう。」
「おぉ、なるほど。さすが蛇神様です!戻り次第皆に知らせてます。」
改善策を聞いたコウカは、瞳を輝かせながらお辞儀をした。これにて、留守番していた子達の報告は終了した。
「皆、私が居ない間、よく自分で考え行動してくれた。例えそれで失敗して居ても、次に同じ失敗を繰り返さなければ、失敗した事こそが成功といえよう。さて、外に出た我々の収穫を報告と、今後何をするか話そう。」
そういうとサナは、先ず外に村があり、そこに住む者と交易を行う事を話した。
「人間と物の交換を行うのですか?」
コウカが真っ先に反応して、最初に人間と対峙した時の印象が強いのか、心配そうな表情をサナへと向ける。それを見てサナは嘲笑う。
「安心するが良い。村に住む大人は、ナキが魔法を教えている子らよりも弱く脆い。彼らからは、今の人間の技術力や情勢などの情報を得るつもりだ。その副産物として、物品の交換を行うのだ。何処の世も、情報は多く持つ者が有利だからな。」
「なるほど!さすがは!我らが蛇神様!です!」
「その様なお考えがお有りとは...分かりました。ですが、くれぐれもお気をつけ下さい。いつ切り掛かっきてもおかしくないのですから。」
コウカはやはり、第一印象が強いのか、あまり良い顔はしなかった。それでも、とりあえずは納得したという顔をしていた。マッチはビルダーポーズを取りながら、サナを持ち上げるが、その瞳には、「我らが蛇神様が人間如きに負けるはずがない。」と写っていた。
私情が落ち着くまでは不定期です。
お待ち頂きありがとうございます!




