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自由な蛇神  作者: ホニャ二ティ
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23話_報告会前編

遅くなりました。


ちょっとペースが落ちます。すみません(T_T)

玄関での出迎えを受け、何とも言えない気持ちになって居ると、武器作成を頼んだコウカと、鉱石の精錬を頼んだミサが玄関の扉を開け、中に入るように促す。


「...ただいまーーーー」

[お帰りなさいませ!我らが神にして王よ。お帰りなさいませ!我らが神にして王の御子様。]


家に入ると、扉の左右から奥まで1列に並んだ女の子達が、魔力の塊を片手に頭を下げる。

左右の女の子達が、手のひらに作り出した魔力の塊で、室内が明るくなると、内部の様子がよく分かる。


黒い石材は、柱などの構造上丈夫でなければならない所に使われており、壁と床には、白っぽい石材を使っていた。それぞれの繋ぎ目には、金が使われており荘厳な雰囲気を感じさせる。


奥行きは、思っていた以上に有るようで、20mは余裕で有りそうだ。一直接の通路の先には、階段が途中で途切れており、其処には特に何も設置されていなかった。そこはまるで、時代劇で殿様が座る上段の間のようである。


「蛇神様、こちらになります。」

「...うむ」


思っていた通り、通路の先は上段の間だったようでコウカが座るように促してきた。上段の間に着くと、キクレは抱っこされたまま船をこいでいたので巫女に預けて、寝室へと送ってもらうことにした。


「さて?私がいない間の報告をしてもらおう。」

「はっ、それでは、僭越ながら、私から報告させていただきっ、マス!』


マッチはマッスルポーズをとりながら爽やかな笑顔で報告を始める。イケメン顔なだけに、非常に残念でならない。


「ゴホンッ、現在我が軍に従事している兵は50人です。男性10人女性40人で構成されており、剣と盾を扱う歩兵が20人、槍を使う槍兵が15人、魔法のみで攻撃を行う魔撃兵が15人です。この者達は、街と蛇神様を守るのを主目的としていますので、現在狩に出ている者等は含めて居りません。彼女達も含めれば兵の数は大体100かと。」

「ふむ。訓練代わりに狩に出たりしないのか?」

「ええ。民の仕事を取るわけには参りません。」

「...それもそうだな。次の者。」


マッチは、話し出すと同時に、周りの人と同じような喋り方になる。どうやら仕事の時とそうでない時の切り替えが凄まじく早いようだ。

そんなマッチは、深々と頭を下げると一歩後ろに下がる。その後すぐに、ナキが前へと出る。


「お帰りなさいませ、蛇神様。私は蛇神様が仰られた通りに、子供達に魔法の使い方を教えていました。みんな、魔力の塊を作るぐらいなら出来るようになりました。」

「...流石だな。お前に任せて正解だったな。今度お忍びで、どの様な教え方をしているのか観に行く。今後とも頼むぞ。」

「は、はい!」


おどおどと話すナキは、少し緊張した面持ちで報告を始めたが、子供達への教育は順調なようだった。報告を終えたナキは、一歩後ろへと下がる。そして今度は、ミサとミシが前に出るが、ミシは、小刻みに震えて少し涙目になっていた。


「...おいミシよ、具合が悪いのなら報告は明日でも良いぞ。」

「い、いえ、そうではありません。ただ、マッチやナキの様に、何か良いことがあった訳ではないので、その、報告しづらいと思って...」

「蛇神様、ミシはこの様な事を宣って居りますが、現在生産されている延べ棒の数は500を超えています。この事から、彼女達はかなりの成果を挙げていると私は思うのです。」

「ふむ、ミサの報告が本当であれば、それは確かに凄い成果である。だがなミシよ、平穏無事に事故なく採掘が行われている事は、成果を出す事よりも大事なのだぞ?それを忘れてはならん。」

「は、はい!」


ミシは姿勢を正し、お辞儀をすると後ろに下がろうとした。しかし、ミサがミシの背中に手を当て、下がる事を阻止してニッと笑う。


「そういう事でしたら、ミシは素晴らしい行動をしたと言えます。蛇神様がお出かけになられた後、2時間ぐらい経った時に、坑道で水が噴き出す事故が発生したのですが、事前に予兆があったらしく、殆どの者がミシの指示で避難しており、被害を最小限に食い止めると共に、街のため池に水を引く事に成功したのです!」

「ふむふむ、確かに凄い事だな。ミシよ、何故報告しなかったのだ?」

「いえ、そんな大層な事では有りませんし、当たり前の事をしただけですので...湧き水も一定の水位を保って居ますので、報告は不要かと...」


ミシは姿勢を崩し、先程よりも小さな声で話した。さながら、親に怒られ言い訳をする子供の様だ。


(口頭での説明は苦手な者もいるようだな。それに、事故の発生等の情報を保存する必要があるな。紙も村で調達しなきゃな。)

「...皆、これからは何か変化が起きたら、安全だと分かっていても報告するように。」

「「「「「はい」」」」」

「ご苦労であったミシ。これからも、適度に採掘に精を出してくれ。」

「はいっ、あ、ありがとうございます。」


次回更新は分かりません

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