私怨
「ギャ? ギャギャッ!!」
降り掛かった網により一瞬で混乱を起こす、小鬼達。
――やはり頭が悪い。
統率力もない。所詮は魔物といったところか。
冷静に網にかかった小鬼を見つめる哲哉は、先程作った木短槍を樹木の上から自由落下させていく。
「ギャ!!ギャアアアア!!!」
格納先から数メートル先に出現させた木短槍は次々と地面へと突き刺さっていく。
途中で一匹が網から逃げ出した。
「逃がすかよ!」
小鬼は、一直線上に逃げようとするが、哲哉が発言と同時に投擲した木短槍が頭蓋骨に突き刺さった。
「・・・っと、こいつら程度ならもっと数が多くても問題なさそうだな、っ!?」
哲哉は小鬼共の討伐を終えた直後、僅かな眩暈を覚えた。
「・・・あっぶね〜落ちるとこだったわ、しかし何だったんだ今の」
大きな病気という病気を今まで患ったことが無かった哲哉は、目眩に対して訝しげに思ったが、疲れてたんだろうとあまり深く考えずに、樹木から飛び降りた。
死体の山に近づき、一匹ずつ格納へ収納していく。
「よし! とりあえず上手くいった。けど、効率は良くねぇな。やっぱ弾薬が必要か。どうするかな。鉱石と爆薬を何とか入手しないと・・・・・ん?」
独り言を呟いていた哲哉は地図に新たな赤点が映り込むのが見えた。
どうやら小鬼達が来た道とは逆の方向、哲哉が来た街の方から映り込んでるのが分かる。
「・・・街の方からか・・・魔物かそれとも・・・」
なんとなく嫌な予感がした哲哉は、茂みに隠れながら赤点の有る方角へゆっくりと進んで行った。
「――の辺・だ! ・せ!! 奴・・いるはずだ!!」
段々と聞こえて来た声は人間の様だった。
何かと言うか、誰かを探してるように聞こえる。
集音マイクが詳細な音を拾い始めた。
「あの野郎!! 馬鹿にしやがって! ぜってぇ殺す! 探せ!! 身ぐるみ剥いで、オーク共の餌にしてやる!!」
「げど、ドルファー兄貴。良かったんですかい? 結構な額払っちまったんでしょう?」
「そうだぜ兄貴! あのテツヤとか言う野郎の為に、二七人も必要だったのか? 俺らだけでも良かったんじゃ・・・うぎゃ!」
ドルファーと呼ばれた男の拳が長身の男の顔面を捉えた。
「――馬鹿野郎!! 万が一にでも逃がさねぇためだ!! 爪を一枚一枚剥いで、目ん玉くり抜いて、すみません、許してくださいって謝りながら漏らす姿を見るまでは絶対に逃さねぇ・・・」
どうやら酒場で絡んできた三人の男達の様だ。
「まぁ落ち着けって、ドルファー・・・んで? そのテツヤって野郎は本当にこの辺にいるのか? 金目のもんはあるんだろうな?」
別の男がスキンヘッド男のドルファーに話しかけた。頭には赤いバンダナを巻いており、左目は切り傷で塞がっている。口にも大きな刺し傷があり、体躯は百九十センチメートル程。口から先は突き出ており、顔面と体は共に毛で覆われている。
――狼型の獣人だ。
「・・・あぁ、奴の身につけていた鎧は結構な値打ちもんよ。売ればそれなりの額になるはずだ。それに不思議な馬車を持ってるって商人共も言ってたしよ。結構な額を持ってるのは間違いねぇ。俺らは生身の奴さえ手に入れば他は何も要らねぇ。残りは好きにしな」
「へぇ〜かなりご執心だな。何があったんだ?」
「・・・相棒の前に今回、俺は客だ。いくらジョナンド頭目と言えどもそれ以上は聞いちゃくれるな」
「おぉ〜怖い怖い、わあったよ。ドルファーの兄弟が商人の情報を引き出して盗賊の俺らが馬車を襲う。今まで良い取引してるからな。これからも宜しく頼むぜ」
ジョナンドと呼ばれた獣人はニヤニヤしながらドルファーを見ていた。どうやら会話から判断するに絡んできたドルファー三兄弟と盗賊団が繋がっており、逆恨みで哲哉を狙っている様だった。
会話を聞き終えた哲哉は冷静に話を聞いていた。
(・・・なるほどな。器の小さい生臭坊主と盗賊団ってところか。さてさて)
――実力を試すため、哲哉は再度動き出した。
令和元年おめでとう御座います!
祝!30,000PV突破しました!!!
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テツヤ=コタニ 27歳 男
職業:冒険者
階級︰G
適正:銃剣術
技能:演算処理
称号:黒鎧の騎士
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階級
S︰人外
A︰達人
B︰天才
C︰一流
D︰二流
E︰三流
F︰一般
G︰新人
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通貨:cコル
鉄貨︰100c
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銀貨︰10000c
金貨︰100000c
白銀貨︰1000000c
白金貨:10000000c




