穴埋
(さてと、奴らはまだ・・・気づいて無いな。小鬼達と同じ様にまずは罠をしかけるか)
敵の人数は二十七人、小鬼とは違い人間には知能が、知識が、知恵がある。簡易な罠だと直ぐに抜けられる。
(まだ、見つかってない。時間はあるな。物騒な事を言ってるし、少し痛い目にあってもらうか・・・あのハゲちょっと調子乗ってて腹立つし)
――哲哉は一計を案じる。
「っくしょう!!! どこだ! どこに居やがる!」
「ドルファー兄貴・・・不味いですって、ここでそんな大声だしたら・・・小鬼共が――」
「うるせぇえ! 俺に指図するな!! レルファー! 同じ目に遭わせるぞ!!」
血走った眼でレルファーと呼ばれた男、ドルファーの次男へと睨みを向けられる。
「・・・け、けど、ド・・ドルファー兄貴、レ・・ルファーの兄貴の言うことも最も・・だぜ? それに慎重に行かねぇと奴に逃げられるんじゃ・・・えぎゃ!!」
先程と同様に顔面を殴られた長身の男は三男ミルファー、余計な一言で殴られていた。
「ミルファーも黙ってろ!! おめぇら! まだ嗅覚に引っかからねぇのか!!」
雇われたであろう盗賊団のメンバーに絡み始めるドルファー。思い通りの結果が得られずイライラが爆発寸前まで来ていた。
「・・・頭目、宜しいので?」
「あぁ・・好きに言わせておけ。今回、奴は俺らの客だ。俺らは金目の物さえ得られれば文句はねぇ、そうだろ?」
「へぇ・・・」
ジョナンドに近寄ってきた盗賊団のメンバーの一人、アルジム。ジョナンドの右腕にして、副頭目。灰色の狼型の獣人だ。メンバーの纏め役を担う若手のエースだ。
「頭目、アルジムさん、近いです。恐らくこの辺の半径十五メートル以内ってとこ・・・」
ジョナンドとアルジムが話している間に割って入った盗賊団メンバーの一人が哲哉の場所を探り当てた報告に来た。
「そうか、いよいよか。どんな奴かお顔でも拝むとするかねぇ・・・ドルファーこの辺・・・っ!!」
――ボコォオオオオオオ!!
ジョナンドがドルファーに声を掛けたその時、突如後方に大きな落とし穴が出現した。
深さ推定十メートル。幅十五メートル。
纏まって行動していた盗賊団の二十一人が運悪くその空いた穴へ落下する。
だが、獣人の身体能力では深さ十メートルなど苦にならず、皆体を捻って無難に着地していく。
――バキバキバキィイイイイイ!!
そんな対応を嘲笑うかのように次々と周りに有った二、三十メートルあるかという大きな樹木が落とし穴を塞ぐ形で次々と倒れていく。
「な・・な、なん・・何がどうなって! 兄貴!!」
「うわぁあああああああ」
「うるせぇ! 俺も分かんねぇんだ!!」
「・・・」
「と、頭目! これは・・・」
「やべーな、何が起きた・・・」
残った六人がそれぞれ突然の出来事に、驚嘆の言葉を漏らす。
「頭目、皆、無事です。ただ・・・」
一番始めに冷静さを取り戻した盗賊団のメンバーの一人が、落とし穴まで近づき、倒れた樹木の間から穴を覗いて確認していた。
「・・・そうか、ただなんだ?」
「皆、動けないみたいです」
「動けない? どういう事だ?」
割って入ったアルジムが同じ様に落とし穴に近づいていく。
「こ、これは!?」
続いてジョナンドも近づき落とし穴の中身を確認すると、全員落とし穴の底で土製の檻に入れられていた。
ご丁寧に天井を網目状に塞ぐ形で。
「おい、ドルファー・・・そのテツヤって野郎は土魔法の使い手・・・なのか?」
ジョナンドは焦った様子で、ドルファーに質問する。
「知らねぇ! 舐めた真似したから殺す! それだけだ!」
返ってきた言葉にジョナンドは呆れた様子だが、今は部下を拾い上げて戦力を整えようと意識を向けた途端、危機察知に反応が有った。
振り返ってドルファーの後方に眼を凝らす。
すると青白い光と共に人型の鎧を着た何者かが薄っすらと見えた。
祝!30,000PV突破しました!!!
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テツヤ=コタニ 27歳 男
職業:冒険者
階級︰G
適正:銃剣術
技能:演算処理
称号:黒鎧の騎士
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階級
S︰人外
A︰達人
B︰天才
C︰一流
D︰二流
E︰三流
F︰一般
G︰新人
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通貨:cコル
鉄貨︰100c
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