鑑定
哲哉は門へと向かう。
森へ行く為に取り敢えず大門を潜ろうと歩いている所で衛兵に声を掛けられた。
「コタニ殿!」
「ん? あんたは・・」
「はっ! フィリアーナ騎士団所属エルヴィンと申します。昨日、コタニ殿の所有する物をこちらで預かっておりますので、お返しする様にデルバート様より承っております!」
取り調べ最中にブライモンとの一悶着?があった為、用心をして、デルバートがバイクを預かってくれると申し出てくれたので、哲哉はお言葉に甘えていたのだ。
エルヴィンに対し、お礼を述べて、バイクのある場所へと案内してもらう。
預かってくれるとは言ってもバイクを動かす方法が分からなかったのか、昨日止めた場所そのまま置いていた様だ。
昨日からここに立って見張っていくれたらしく、大変有難い。
お礼を兼ねて、金が溜まったら何か美味いものをご馳走しようと心に誓う哲哉だった。
「それは・・・何か悪い事をしちゃいましたね。有難うございます。助かりました」
「いえ! これも仕事ですので」
哲哉は再度エルヴィンへお礼を述べ、話の流れでケルブの森について訪ねた。
「ちなみにケルブの森ってこの街道の先にある場所であってますよね?」
一応、地図上にケルブの森が見えていたが、ディスプレイとの差異が無いか念の為の確認だ。
「はい、ここから徒歩で少し行かれた所に見える森がケルブの森です」
地図によれば距離にして一キロ程、約十分の道のりだ。
バイクなら一瞬だろう。
早速、スーツをフルフェイスモードに変更した哲哉はバイクに跨り、エンジンを始動させて、急発進でバイクを走らせた。
「・・・な、なんだあれ」
「乗り物・・なのか?」
急に加速していく高速移動物体を見ていたエルヴィンや大門の列に並んでいた行商人達が呆然とした顔で、森に向かう哲哉を見送っていた。
(あ、あまりに丁寧だったからこっちまで釣られていつもの様に丁寧な口調で話しちまった。まぁいっか、これから気をつけて行きましょ)
周りの視線を敢えて気にする事も無く、考え事をしていた哲哉は森の手前に到着した。
早速、バイクから降りた哲哉はバイクを格納して、代わりに散弾銃『M590』を取り出し、背負いながら森へと足を向ける。
「やばっ! ケル草ってどんな草か分かんね。どうしよう・・・」
冷静に見えたところで初依頼って事で浮かれていたのだろう。
情報収集を怠った哲哉は一旦街に戻るかと悩んでいるとそろそろ馴染みつつある、ログが高速に流れ出した。
>> ケル草の解析を開始します。
>> 画像、資料取得中・・・失敗。
>> 過去、一時保存から該当画像補填、取得・・・成功。
>> 能動音波による形状確認。
>> 解析完了。
>> 解析結果をシステムへ反映。
>> 可視化のため、システムをアップデートしますか? Y/N
「マ・ジ・で・か! もう・・・いいや・・・深く考えるの辞めよ。システムアップデート・・・」
哲哉はこれはこういうものだと無理矢理納得する事にして、システムアップデートを行なった。
すると、特に画面上に何も変化が見られない。
地図の方かもしれないと、地図を確認すると緑点がいくつか表示されていた。
地図に従って緑点を目指して歩いていく。
該当箇所に到着すると、そこにはゲームのステータスウィンドウを彷彿と表示させる植物があった。
名称:ケル草
特徴:身体の治療薬として使用される薬草。主に回復薬の原料。
難易:F
「・・・まんま鑑定じゃん・・・無いって言ったじゃん・・・確かに技能じゃ無いけどさ〜 腑に落ちねぇ〜〜〜!!!」
哲哉の虚しい叫びが森に木霊するのだった。
祝!20,000PV突破しました!!!
いつも応援有難う御座います。
これからももっと面白くなる様に頑張って少しずつ書いていこうと思いますので、
面白いと思っていただければ画面下部の評価をして頂けると凄く嬉しいです。
宜しくお願い致します!
感想などもお待ちしております!
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テツヤ=コタニ 27歳 男
職業:冒険者
階級︰G
適正:銃剣術
技能:演算処理
称号:黒鎧の騎士
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階級
S︰人外
A︰達人
B︰天才
C︰一流
D︰二流
E︰三流
F︰一般
G︰新人
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通貨:cコル
鉄貨︰100c
銅貨︰1000c
銀貨︰10000c
金貨︰100000c
白銀貨︰1000000c
白金貨:10000000c




