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楽してのんびり生きていたいけど、やっぱりお金は稼がなきゃ ー宇宙開拓記 その2ー  作者: 杠煬
第7章 気さくな国王陛下

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マシマシ

お読み頂きありがとうございます。楽しんで頂けたら嬉しいです。


前話からの続きー♪



国王陛下が、なぜかショウコちゃんのカワイイ顔をじっと見つめてくる。

ふっ、国王コイツも歌保ちゃんと同じく、このショウコちゃんの魅力にメロメロなのねっ!!



かと思ったらそうではなくて.......



「そなた、今日の謁見の時に付けていたあの妙な髪飾りはどうしたのだ?」

「へっ?」

「そのピコンとはねた髪のあたりに付けていた飾りだ」

「あ!」

潟田ガタダさん、そのアホ毛の隠すに使ってたのクリップ、どこへやったの?」



だって今夜はただの打ち上げだと思ってたから、部屋に置いてきちゃったのよ(汗)



「す、すみません。宿へ戻って取ってきます!!」

「いや、かまわん。あまり見たことのないアクセサリーだったので気になっただけだ」

「スミましぇん」



いやあれアクセサリーじゃなくて、ただの文房具なんですが......(汗)



「陛下、もしご入用いりようの物でしたら、次回参ります時に多めに持参のいたしますが?」

「いや、気を遣わせてすまん。そういうわけでは無いのだ」

「はぁ......」



くわしく話を聞いてみると、あのヤサイがマシマシに盛られたラーメンのデザインが初見だったとのことで、クリップそのものには興味は無いんだって。

んで、



「エントの民の争いを止めさせるのに使えないかと思ってな」

.........(たっぷり5秒の沈黙)

「「はい???」」



......

.....

...



「この争いは、寡人わたしの祖父の代より続いている。それゆえに民は、もはや初めた理由すら知らぬであろう。そのような者どもに、たとえ王である寡人わたしが『争いを止めよ』と命じたところで、そう簡単に止められるものでもないのだ」



ふーん.....(モグモグ)

そんなもんかな?



ここへ来るまでに何度か遠目に見たけど、そこまで剣呑ケンノン雰囲気フンイキはあんまり無かった気がするんだけど??

そりゃあ多少はアタマに血がのぼってたかもしれないけどさ、それでもシューティングゲームに熱中してるってレベルだったんじゃないのかなぁ??



多分、国王陛下が「はいおしまい」って言ったら、それで終わる気がする。

なにせ宇宙人達って、みんなノーテンキが服を着て歩いてるようなもんだからね。



「それで陛下、紛争の終結と彼女の髪飾りにどんな関係のがございますので?」

「ふむ、あの髪飾りに描かれていたデザインは、寡人わたしも含めて、これまでエント星人が見たことの無いものだ。それゆえに、きたるべき『平和と新しい時代』の象徴シンボルにしたいのだ」




..........たっぷりのちんもくからのえぇーーーーーーっ!!!!!!




「なるほど、さすがは聡明な陛下にあらせられまするのことです。それは良いお考えのことかと」

(をい!おっさん!!)



露骨におべっかと分かる追従をするチュウさん。

この分だと、来年あたりエント星に、きっとあの店の支店ができてるわね(苦笑)

もちろん仕掛け人はチュウさんこのおっさんで。



......って、いやいやいや!

そうじゃなくてっ!!



確かにラーメンを食べてれば心は平和だよ?

愛と勇気と希望と幸福に満ちてくるわよ?

だけど、でも......



それでいいのかしら......???



「まあそんなわけでな、他に写真とかは無いのか?」

潟田ガタダさん、どう??」

「ありますけど、えーと......」



そう言いながら、個人端末の写真フォルダをあさる。

このあいだ歌保ちゃんと一緒に行った時に、何枚か撮ったハズなんだけど......



「あった......けど、あれれ?」

「どうしたの?」

「あんまり上手く撮れてないんですよ。ピンボケとか見切れてたりとか......あの時は酔っぱらってたからなぁ......(汗々アセアセ)」

「多少、見切れてても構わんぞ。ある程度は想像で補うからな」

「いえいえ、そうおっしゃられましても..........(スワイプ)..........(スワイプ)あったっ!!」



なんとかまともに撮れていたのが一枚だけあったわ♪



大きなドンブリのふちギリギリまでなみなみと注がれた熱々あっつあつのスープ。

豚のダシと濃口のお醬油がガツンのきいたそれにかったストレートの極太麺は、なんだかちょっとしょっぱそうに茶色く染まっている。

マシマシのヤサイの山は、崩落が心配になるほどの高さにこんもり・・・・と盛られ、ぶ厚くそれでいてホロホロに煮込まれたチャーシューが何枚(個?)も、文字通りデデンっと立てかけられている。



そんな大盛りのラーメンが、横並びのカウンターにドン!と鎮座してて、そのすぐ横では歌保ちゃんがニッコリ笑ってピースサインをしている。



ちなみにこのドンブリは、ホントはショウコちゃんが食べたやつ。

歌保ちゃんが食べたのは並のラーメンで、ヤサイもチャーシューも少なめだった(それでも食べきれなくて残りはこのショウコちゃんの胃袋へペロリ)んだけど、えるからって理由で写真だけは私のラーメンで撮ったの。

とっても美味しそうに撮れてるし、これならいいわよね?



「陛下、この写真などいかがでしょうか?」

「うんうん、これならええんとちゃう?大盛で迫力あるのラーメンやね。陛下、いかがです?」

「.................」

「......あの......陛下?......どうなされました??」



国王陛下が端末の写真を食い入るように見つめている。

私達が話しかけているのが、まるで耳に入っていないみたい。

そして、ぼそっとつぶやいた。



「美しい......」



........ん???



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