表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
楽してのんびり生きていたいけど、やっぱりお金は稼がなきゃ ー宇宙開拓記 その2ー  作者: 杠煬
第6章 バイヤーさん

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

60/63

エント星 2

お読み頂きありがとうございます。楽しんで頂けたら嬉しいです。


「4つ足動物の足音の音響サンプルの鳴らすね。上手くのおびき寄せられるといいけど」

「はぁい」



小さくガコンと音がして狼ちゃんの前輪近くにある小型スピーカーが前方へ展開し、地面に向かって4つ足動物の足音を合成した音をながし始める。

しばらくは待ち時間、おなかすいたなぁ.....



砂土竜(サンドモール)、それは直径約2メートル、全長約30メートルの巨大な筒状の生き物で、そんなにも(おっ)きなクセに生意気なことに(?)地面の下に住んでいる。

ま、土竜(モグラ)って名前ではあるけど、見た目はまるで巨大なヘビかミミズ。しかもその筒の端っこはびっしりと細かな歯のついたギザギザのお(クチ)になってて、うん、これはヤツメウナギが近いのかな?

もちろんハイソなお嬢サマであるところの(?)ショウコちゃんは、実物なんて見たこと無い。

チュウさんの資料にあった写真で見ただけだよ?



ま、ハッキリ言ってグロい。

なのに生意気なことに(本日2度目)食べると美味しいらしい.....(疑)



「うーん、でも宇宙人達にしてみれば、タコやイカ、それに海鼠(ナマコ)好吃(おいしい)好吃(おいしい)って食べるの人類(ホモサピエンス)にそんなこと言われたくないんとちゃうのかな?」

「何を言ってるんです?タコもイカも、ナマコだって普通に美味しいし、見た目も別にグロくなんかないですよ?」

「.....そうやろか?」



で、こんなのが地面の下をどりゅどりゅどりゅどりゅって()りながら近づいてくるのはなかなかの恐怖(キョーフ)よね?

4つ足の動物が好みらしく人間は食べないらしいけど、それでもこんなのが足元でぐにぐに(うごめ)いてるなんて、やっぱ怖いもんは怖い。



ちな、養殖にはこの星の特殊な環境が必須らしく、これまで何度も他の星で養殖が試みられたんだけど、ことごとく失敗しちゃったみたいよ。



それゆえに希少かつ上等な食材なもんだから、養殖じゃなくて天然モノともなるとさらにグレードアップした(あつか)いになるの。

つまり天然モノの砂土竜(サンドモール)はすべて、まずは国王陛下への献上品になる決まりで、それらが国民に下賜されてから市場に出回るということになってて、それで余計に高級品になるらしいわ。



うーん......ほのかな利権(まちがったこと)かほり(・・・)を感じないでもないわね.......(汗)



ま、とにかくそんなわけで、王様に会うってんならここらで天然モノの砂土竜(サンドモール)の捕獲はむしろマストかもしれないのよ。



.......

.....

...



「2時の方向、近付いての来るよ。狼さんの向きの変えるよ」

「り、りょーかいでぇす......(ドキドキ)」



地面の振動から解析した砂土竜(サンドモール)の動きがモニターに表示されている。

ピコンピコンと点滅するのが、だんだんと近付いてくるわ......



ショウコちゃんの乗ってる砲塔部分は旋回しぐるぐるまわらないから、チュウさんが狼ちゃんを動かして微調整してくれる。

ちょっと不便かもだけど、ただでさえ上のコックピットは車酔いしやすいんだから、これに旋回まであったらきっと大変なことになるわよね(汗)



「もうすぐ来るのことよ。深度8メートル.....5、4、3、2、1......そら出たよっ!!」



チュウさんのカウントに合わせ、巨大な砂土竜(サンドモール)が地面を割ってバオンって飛び出す。

そのままびょーんと10メートル以上は飛び上がって、今度はぐねぐねしながらこっちへ向かって落っこちてくる。



「ひゃあぁぁっ!!」

「今よ潟田(ガタダ)さん!!撃つのことよ!!」

「こ、ここ、こっち来んなっ!!おりゃぁっ!!!」



バン、バンっ!!

乾いた音を立てて左右の大砲から弾丸タマが飛び出す。

それらは空中で割れるとネットになって広がり、砂土竜(サンドモール)の巨体にからみつく。



ドスンっ!!

っと地響きを立てて、大きなミミズみたいなのが落っこちてきた。

うねうねとのたくる・・・・けど、それでますますネットがからみついて次第におとなしくなった。



「やったね!まずは一匹目確保のことよ」

「ふぅぅ.....よかったぁぁ.....」

「この調子で、あと1、2匹は捕まえてくのほうがいいね」

「えー!」



狼ちゃんに搭載されている「亜空間倉庫(便利ねぇ)」に砂土竜てみやげを収納すると、休む間もなく2匹目を探して狼ちゃんは走り出した。



.......

.....

...



「これ、ちょっとヤバいかものことよ」

「え?......あ、ピコンピコンがもう1コあるっ!!」



さっきまでモニターの点滅ピコンピコンは1つだけだったのに!!

きっちりテンパるショウコちゃんに対して、チュウさんはのんびりした口調を変えない。



「うーん、2匹の振動のが重なってたのかもね。近付いてきたから分かっ...」

「どわぁぁっ!!!で、出たぁっ!!!」



チュウさんが言いおわらないうちに、1匹目の砂土竜(サンドモール)っ!!

そして立て続けにすぐ後ろからもう1匹っ!!



ブオンッ!!

ってチュウさんが狼ちゃんをその場から移動させる。



間髪入れず、もといた場所に1匹目の砂土竜(サンドモール)がキバだらけのおクチをガチガチいわせながら突っ込んだ!

そのまま再び地面の中へもぐってしまう。



「逃げちゃった!も、もう1匹はっ?」

「後ろから追ってのくるねぇ」

「な、なんでそんなに落ち着いてられるんですっ!?」

「いやだって、あれ、なかなかの大物(おおもの)よ?レアよ?この狼さんの大きさのとあんまり違わないの個体って、これは良い献上品(てみやげ)になるのことよ?」

「なにあれぇっ!!で、でかっ!!」



メインモニターの右端に後部カメラの映像が映ってて、さっきのよりはるかに大きな1匹がのたうつ・・・・ように蛇行しながら追ってくるぅぅっ!!



気に入って頂けましたら、ご評価、ブクマ登録など頂けますと大変励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ