第92話「動き出す事態。森に潜む者」
「旦那様。以上が報告となります。」
報告を終えたアクジキに対して公爵は驚いていた。
ゴールドの活躍もそうだがゴブリンキングに対してもだ。キングの称号を持つモンスターなど滅多に出てこない。
何かしらの異変があったに違いない。だが帝都にこの事が知られれば他の派閥の者達にちょっかいを出されかねない。
「騒ぎになる前に分かっただけでも僥倖と言うべきか?至急ギルドに依頼を。」
「畏まりました。旦那様。依頼内容は森の異変調査とさせて頂きます。」
事態は刻々と進行していく、、、、。
「ゴールドはやっぱり凄いのね!!私の見込んだ通りだわ!!」
俺は今お嬢様と戯れている。もうリバーシも五目並べも全く勝てなくなっていた。
結構焦ったが既にお嬢様には気に入られているようだ、、、。
「ありがとうございます、お嬢様。これからもよろしくお願いしますね?」
「うん!よろしくね。今日は何して遊ぶ?」
仕方無い。とうとう奴の出番か、、、。そう。トランプだ。
お嬢様にルールを説明する。まずは1番簡単なババ抜きからだな。
トランプならたくさんの遊びがあるし暫くは飽きないだろな。
「ゴールド様は珍しい物を多くお持ちの様ですね。それらはどちらで手に入れた物なのですか?」
異世界です。とは言えないな。とは言え嘘を言えば今後不味くなるかもしれない。
「故郷ですね。まぁ珍しいと言っても高い物では無いですから。」
アクジキは首を傾げている。気にせずいこうか。
「そういえばアクジキさん。最近森が不穏ですが調査とかしないんですかね?」
それとなしに聞いてみる。サイクロプスキングとゴブリンキングとか絶対何かのフラグだからね?
「そちらに関しては現在ギルドに調査を依頼しておりますので。ご心配なく。」
ふーん。そうなのか。俺には頼まれないのかな?まぁ気長に待つか。
なんて、そんな事を考えていると、、、、。
「アクジキさん。こちらにいらっしゃいましたか。旦那様はどちらにおいででしょうか?」
「旦那様は今、執務室にいらっしゃいます。」
少しだが息を切らしている。ミストレアは何かあったのかな?いや。噂をすればなんとやらだ。
「すみません。ミストレアさん。何かあったのですか?」
「あ、あぁ。ゴールドさんですか。実は森の異変を調査してもらっていたのですが、、おっと。一応極秘なので、、、すみません。」
ちっ!ダメか。まぁ程々に信頼されてるから別にいいか。
「ではお嬢様。続きをやりましょうか?」「うん!ババ抜き楽しいわね!」
今日はのんびりするか、、、
一方その頃。
「旦那様。ミストレアです。調査が終わりましたので報告に。」
「あぁ。待っていたよ。入りたまえ。」
ドアを開けたミストレアは息を切らしている。公爵は少し嫌な予感がした。
「一体何があった?急ぎかな?」
「恐らくなのですが、、、。森に魔女が潜んでいると思われます。」
公爵はその言葉に息を呑むのであった。




