第78話「早くも一ヶ月。暇だしギルドでも行くか。」
屋敷に来てもう一ヶ月は立つ。
お嬢様になつかれたのでもう一ヶ月、雇用契約をした。
村からここまで駆け抜けて来たけど最近は疲れた。ワイバーンにクラーケン、戦闘狂に闘神の継承者はたまたドラゴンなど。
余りに激戦を潜り抜けてきたからそろそろ羽を休めても良いと俺は思う訳よ。
そして同時に力不足も強く感じてる。まぁ当時5歳だったしよくやったと思うけどね。
最近はトレーニングに没頭している。
短剣の同時投げ。各種魔法の確認、魔剣技の反復練習。素振りや走り込みなどメニューを組んで着々とこなしていく。
お嬢様は興味深くこちらをみている。目をキラキラさせていて可愛い。
「朝のトレーニングは終わり!!朝のひとっ風呂といきますか!」
公爵家の風呂場は豪華だ。勿論従業員用の風呂場だが。アクジキさんとナタリアさんと鉢合わせないように気を使う。ラッキースケベは漫画だけで十分だ。
髪を初歩魔法で乾かして広場に向かう。何となくだ。お嬢様のご要望が無ければ暇だし。
「ゴールド!!!ギルドに行くわよ!!!」
吟遊詩人を連れて何をするのか?まぁ気にいられているので最近はよくお嬢様と出掛ける。
道行く人達に俺とお嬢様は挨拶をされる。お嬢様はこの街の人気者だ。俺はもう慣れてきた。
なんでもお嬢様は滅多に街から出られないらしい。箱入り娘だな。
軽く手を振りながらお嬢様って退屈だなぁ、、、とそんな事を考えているとギルドに到着した。
都市のそれも公爵家の治める場所のギルドだけあって物凄くデカイ。
さーて久しぶりのギルドだ。
、、、。全く馬鹿にされないね。お嬢様のお付きとして有名になった影響らしい。
お嬢様のお付きはアクジキさんと俺だ。
かつて様々な者達がお付きになったがお嬢様は飽きっぽいのですぐに解雇されたらしい。
俺はまだリバーシをしている。一月で十戦中半分は負けてしまっている。
ほぼ負けてしまうようなら新しい遊びでも教えるか。アイテムポーチにはまだまだたくさん遊び道具が眠ってるし。
屋敷で暇な時整理をしている。アイテムポーチに入れてれば食品が腐ることもない。
キングウルフの死体がまだ残っている。Dランクモンスターの死体もかなり残っている。
旅の緊急用の食糧だ。いざって時に備えないとな。
「マリー!!何か面白い依頼は入って無いの!?」
受付嬢はマリーって言うらしい。何かこなれてるな。失礼さえ無ければお嬢様は礼儀などは気にしないタイプらしい。度が過ぎればアクジキさんが注意するので大丈夫のようだ。
「サイクロプスなんてどうでしょうか?最近森に出現しているようです。」
いやいやいや。お嬢様に勧めるモンスターじゃねぇよ!!!
何この料理上手いよ?みたいな勧め方をしてるんだよ!!!
「はっはっはっ!!じゃあ今日はサイクロプスを狩りに行くわよ!!!」
何故こんなに上機嫌かと言うとお嬢様の貴族依頼が唯一簡単に外へ出る手段だからそうな。
こうして一行はサイクロプス狩りに出発する。




