第77話「旦那様の帰還。大丈夫だよね?」
今日もカノンお嬢様と遊んでいる。リバーシなんだが十戦中三回負けた。
惜しい負け方が増えている。精進しないとなぁ、、、。
「ゴールドさん。よろしいですか?」
ナタリアさんだ。少しだが俺もこの屋敷に馴染んできた。町でも専属の吟遊詩人で通ってるみたいだ。
まぁ最近はただの遊び相手のような気がするが。
「なんでしょう?まさか雇用契約破棄のお話ですか?」
冗談半分で聞いてみる。、、、。まだ大丈夫でしょ?お嬢様は楽しそうだよ?
「いえ。旦那様のお帰りです。出迎えはしなくても大丈夫ですがご挨拶に必ず出向くよう、お願い致します。挨拶無しですと最悪不審者扱いを受けるかもしれませんので。」
成程な。まぁ公爵家だし当然か。てか対応次第じゃ首になりそうだな、、、、。
ごおおおおおぉ!!
あぁ。門が空いた音だ。何か家の者がいるときのみあくそうな。因みに俺では開かない。
「あっ!!お父様!!!」
カノンは駆け出していく。いや!今の勝負俺の勝ちだからね!!俺は後でアクジキさんと挨拶に行く。
アポなしで突撃したら護衛の騎士に斬られかねないそうな。、、、おっかない。
暇になった。今日は自室で買った楽器でも演奏するか。防音なので気にする必要はない。
「ゴールド様。お時間よろしいですか?」
アクジキさんだ。ご挨拶の時間だね。いくか。
俺は屋敷を案内される。マジで広いな。男爵家の倍はある。、、、多分。
まだ全然道を覚えられない。必要箇所のみになる。なんて考えていると、、、
「ゴールド様。こちらです。旦那様に粗相が無いようにお願い致します。、、、旦那様。吟遊詩人のお方を連れて参りました。」
扉を開けた先に待っていたのは30代?のおっさんだった。この人だな。隣にはナタリアが御世話をしている。
「先程ご紹介に預かりました。吟遊詩人のゴールドと申します。以後お見知り置きを。雇用契約に関しては書類をお読み戴ければ幸いです。」
まぁ。接客用の言葉遣いなんだが、、、いけるだろうか?
「あぁ君が吟遊詩人君かい?娘には君の話ばかり聞かされたよ。なんでも面白い遊びがあるとか。私も家を留守にする事も多くてね。遊び相手になってくれるのは助かるよ。」
意外な好印象だ。但し遊び相手としてだが。
「お褒めの言葉、誠に恐縮の至りです。短期の契約となりますので満足していただけれは幸いです。」
「君は言葉遣いもある程度出来ているね。屋敷の中では気楽にしてくれたまえ。だが騒ぎは起こさぬようにね?」
こうして公爵との面談を終えた。




