第22話「ゴールド死す!?なんてな!!やっときた俺のチート無双!!!」
『我を求めよ、、、』
えっ……これって多分俺にしか聴こえない感じのやつだ。
この世界の人間なら混乱しているかもしれない。
だがラノベとなろう小説を読み漁った俺にはわかる!!チートだよ!!!俺も二重人格じゃないしこの肉体も才能のある普通の人間だし。
力を寄越せ!!!!!!そう心で叫ぶ。
だがボロボロの身体は声を絞り出す事すら出来ない。
だが沸き上がる力が何よりの返答だった。
「うおおおぉおぉ!!!」
沸き上がる力を押さえられず咆哮をあげる。
「いったい何が……」
目の前の少年は起き上がれぬ程のダメージを受けているはず……何かがおかしい。
「だが関係無い。次の一撃で仕留める!!」
目の前の男は敵である。そう認識を変える。
「炎王滅殺閃!!!」
炎を纏いし剣撃がゴールドに振るわれる。
「天地創造斬撃!!『イマジネイションスラッシュ』!!!!」
ゴールドは何かに突き動かされあるはずのない力を振るう。
トゴオオオオオオオォォオォ!!!!!
人の斬撃と人ならざる者の一撃が交わる。
その結果はゴールドの一撃が女の剣を叩き折り吹き飛ばすのだった。
ゴールドは纏った力を使いきるとその場に崩れるのだった。
「…………ん?っ!!!!!」
全身に痛みが走る。記憶を必死に手繰る。
(たしかチートを使ったんだっけ……反動付きか……まぁ。リスク込みの必殺技だな。)
そんな事を思いつつも状況を確認する。どうやら布団に寝かされているようだ。全身を痛みと倦怠感がが支配する……。
「彼の者に癒しを与えよ。ヒーリング。」
痛みはある程度収まる。起き上がりこれからを考える。
(どうする?親切に治療して貰ったのか?それとも……)
そんな事を考えていると。
「起きましたか。さて、お話を聞かせていただきましょうか?」
先程の剣士の女性がいた……。
「えーっとどうも。自分はギルドのGランク冒険者ゴールドです。」
すぐに答える。余計ないざこざは勘弁して欲しいからだ。その証拠に女は腰に剣がある。
「そうですか。とてもGランクにはみえませんが。その見た目も実力もね……」
完全に怪しまれてる。
こういう時は素直に謝る……それが一番らしいよ。
「ご迷惑をお掛けしました。申し訳ありません。隣町のアリウスから来たんですよ。こちらには護衛任務で。道場は興味本位ですね。」
流石にパーティーや護衛対象の情報を話すわけにはいかない。
ある程度話しておけば勝手に調べるでしょ。
「そうなんですか。まだゴールドさんはお怪我が治りきっていないでしょうしここでゆっくり休んで下さいね。パーティーの方にはお話をしておきますので。」
えっ……ばれてんの?随分と情報が早いな。
パーティーで当然って判断をしている可能性もあるが何しろ護衛だし。
そりゃ一人な訳無いしね。
ここは仕方ないから素直に従おうか、変に逆らうとあらぬ疑いがかかるしな。
「ありがとうございます。お世話になってばかりで申し訳ないのですが……よろしくお願い致します。」
その言葉に美女は驚いていた。
これ完全に刺客だと思ってたね……よしよし馬鹿正直に情報話してここから動きませんよー。
って言えばその反応は当然予想できた。アイラには迷惑かけちゃうけど最善策だから許してね。
「こちらこそよろしくお願いしますね。私の名はユルシル。炎龍流剣術の使い手。炎剣王の資格を持つものです。」
うん。わからんランク的な意味なのか異名なのか。
まぁもう痛くないし動けるけど寝るか?夜だし。
こうして初めてのチート無双を終えるのだった。




