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第90話『アウリス(?)』

僕は目が覚めると、さっきまでいた教室だった。

確か僕はここから教室を眺めていて…そして人が入ってきて…


「…包丁は!」


と思って確認するも、僕の体に刺さっていた包丁は、僕の体にはなかった。

そして、マルクの姿も見え、謎の男の姿も見えた。


「…これは一体どういう状況なんだ?」


僕はそう思いながらも、周りを確認すると、学校の外には騎士団が構えているのが見えた。


「…レイヴン騎士団長率いるクレヴァン騎士団?!」


クレヴァン騎士団というのは、王国内でも負けなしで知られている騎士団だ。

訓練自体はかなり厳しいものの、入団してしまえばかなりの給料がもらえるという。

この学校から騎士団に入る人も珍しくはない。


「…けれどもみんな、まだ入らないな」



そう、騎士団なのであればもう突撃していてもおかしくはなさそうなのに、まだ待機している状況なのだ。すると、僕たちの教室にレイヴン騎士団長が入ってきた。


「大丈夫か!けがはないか!」

「レイヴン騎士団長…」


すると、マルクが目を覚まし、同時に謎の男が目を覚ます。

するとこの男は笑いながら


「…やっぱだめかぁ、まあいいさ。またマルクと話ができればいいから」


その男を見たレイヴン騎士団長は


「今から貴様を拘束する!」

「全然いいよ~」


騎士団長はそういったが、謎の男はむしろ捕まることに抵抗していないようだった。謎の男は普通にレイヴン騎士団長に連行されていったが、その時の謎の男は「あ、そっちの子もいたのね?俺の名はクエリー、マルクの兄だよ?」と言いながら去っていった。


「…マルク、大丈夫だったかい?」

「ぼ、僕は大丈夫だったけど...お兄様が!」


アウリスと聞いてしまうと、やはり先ほどの夢が頭の中でちらつく。

…でも大丈夫、アウリスはアウリスだから。


僕がそう思っていると、レイヴン騎士団長がまたこの教室の中に入ってきた。


「さっさと君たちもこの校舎から離れたほうがいい」

「でもまだ人がいるんです!」

「何ぃ?!」


そんな会話をしていると、謎の扉が開き、謎の男を連れたアウリスが扉から出てきた。

その時のアウリスの目は、赤い文様の瞳だった。

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