十話 トースト編
とりあえず猛スピードで帰ってきた私は、服と身体をお風呂で洗い、洗濯物カゴに入れるとキッチンに行き、料理を作った。
フレンチトーストである。
とりあえず卵割って、卵、砂糖、牛乳を混ぜてパンにつけて焼く。
少し焦げたところで反対にして焼く。
皿に乗せて、蜂蜜の代わりにマヨネーズを乗っければ! 完成だ!
完成したので、丁度7時だし、素早く起こしていく。
とりあえず、シノブさんのお友達に何やら危ないことされそうだったので、起こすんではなくベッドから落とした。
痛いとか言っていますが無視です。
後は優しく起こして、椅子に座らしました。
お母さんはどうやら起きていたようです。
「私何かした〜?」
「貴方がベッドにもぐりこんだからいけないんでしょ」
シノブさんが泣きそうな声で言ったが、ミサキさんが強く言い放つ。
「でも、このフレンチトーストおいしい」
「そう? そこまでじゃないんじゃない?」
どうやら、シノブさんとミサキさんは案外何か良さそうだ。
ミツキちゃんやお母さんは泣きそうな顔で「おいしいおいしい」言ってくれる。
どうやら、ミサキさんだけ口に合わなかったようだ、もしかしてフレンチトースト嫌いなのかな?
「皆んなどうしたの?」
ミサキさんが不思議そうに尋ねると、シノブさんが、
「この、匂いもしかして作ったのフジタ君?」
「ええ!?」
ミサキさんが驚く、なぜそんなに驚くのでしょう?
困ったようにミサキさんが、焦りながら言葉を言う。
「えーと、ね、別にそんなんじゃないの、うん、凄く美味しい、美味しいわよ」
「そうですか、良かったです……」
シノブさんが私の様子を見て、ニヤリとする。
「ほら、顔ひきつってるじゃん? もっと他に良いかとなかったのかよ?」
「ご、ごめんなさい」
ミサキさんは顔を下げて謝った。
これで許さない先生がどこにいるんだろう? そして後でお仕置きですねシノブさん?
「大丈夫ですよ、心配しなくても、なんでしたら今度好きなものを作ってあげましょう」
「え? じゃあハンバーグを……」
それを聞いて、お母さんやミツキちゃんがずるい“ずるい”と言って、チャーハンやカレーを作ることになった。
おっと7時半だ、学校に行こう!
「おい、今日は休んだらどうだ?」
シノブさんが壁に寄り掛かってそう言ったが、私は先生である。たとえ子供に戻っても学校は行かないといけない。
「いえ、行きます。スマホをちゃんと持っているんで大丈夫ですよ」
「……だったら良いや、気をつけてな?」
こうして私は出て行った。




