混ざった部屋
「何があった?神楽くん。出来れば用事があるから手短に済ませてくれるとありがたいのだけれど。」
はぁ。やっぱり僕は嫌われているんだよなぁ。まあ当たり前だ。嫌われているからこそ謝るんだ。謝らなければいけない。茜からほぼ笑わなくなったと聞いたのは本当なのだろうか?
「あの……ごめんなさい。僕、刺されてた時のイメージがフラッシュバックしちゃって、足がすくんじゃってうまく足が前に出なくて、助けられなかった。本当に本当にごめんなさい。」
僕は必死で謝った。多分こんなんじゃ謝ったって正直足りないんだろう。でも、今花咲さんに出来ることは謝ることだけだ。謝るしかないのだ。許してくれなくても。
「いいわよ。別に。助けてくれることなんて期待してなかったもの。ほんの少し、そう少しだけだけど神楽君ならと思ったけど、やっぱり無理だったわ。それに私の事はほとんど気にしなくていいわよ。」
僕のせいで起こったんだ。僕のせいで花咲さんはこんな性格が変わってしまったんだ。気にしないことなんて…無理だ。
「ごめん。それは無理だ。花咲さんを気にしない事は無理だ。僕のせいでこの事起こったんだ。いや、起こしてしまったんだ。だから僕は花咲さんを気にしないことなんてできない。」
「ねえ、先に家に入って。流石に外でこの話をするのは無理ね。」
花咲さんの家に入ると、可愛いさが溢れているけれど
少し冷たく質素なイメージもあってまるで今の性格と前の、明るかった性格が混ざったようなイメージだ。
「話をしましょう。さっきの続きだけれど正直気にしてくれるのは嬉しいけれどね、私はもう特になんとも思っていないのよ。正直に謝りに来てくれた時も、一度ああやって突き放した時も優しいなっていう思いだけだったわよ。だからあなたを責めるようなしない。」
「それだがじゃダメだ。そうだな。なんでも一個だけ言ってくれ。言ってくれれば従う。」
「うーん。じゃあそうね。私の事は舞ちゃんと呼びなさい。私は誠一君と呼ばせてもらうわ。」
「えぇ!本気で言ってるのか?」
「ええ本気よ誠一君」
「そ、そうか。まあ、許してもらえただけで良かったよ。」




