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雑記

僕がその昔、PC-8001のN-BASIC版「信長の野望」で遊んでいたことは前に書いた。


今から40年以上も昔の話なので、もちろん漢字なんて使えるはずもなく、そこに登場する大名の名前はすべてカタカナで書かれてあり、本願寺はホンガンジの表記で登場していた。


ただし僕の記憶だと、このゲームで本願寺はたしか加賀に配置されていて、近畿地方には登場していなかった。

ゲームに出てくるホンガンジは石山本願寺を指したものではなかったということなのであろう。


「加賀の一向一揆」は僕も聞いたことがあるから、加賀に登場する本願寺もまた大きな勢力であり、「信長の野望」ではそちらを採用したということなのかも知れない。


ちなみに一揆といえばファミコンに「一揆」というタイトルそのまんまのゲームがあって、僕も買って遊んだ記憶があるが、アーケード版とは程遠い出来栄えであり、すぐに飽きてしまった。

(それもそのはずで、このゲームは後にクソゲーとして知られるようになった。アーケード版の「一揆」はそれなりに面白かっただけに、ちょっと残念である)


織田信長も一向一揆には手を焼かされた。

信長が一向一揆と戦った代表的なものに、長島一向一揆がある。


舞台となった長島の地は伊勢の北部、信長が治める尾張から見ると尾張南部のすぐ西にあった。

無論、こんな場所に一向一揆の大きな拠点があることは、天下布武を進めている信長にとって邪魔以外の何物でもなく、必然的に両者は対立する。


本作品では長島の一向一揆をエピソードとして取り上げてはいないが、この時の戦闘では織田方も相当な痛手を被っている。

それもあってか、信長は一揆勢の降伏を許さず、女子供も含めて容赦なく皆殺しにしたと伝わっている。


後の比叡山焼き討ちを思わせる戦闘をすでにここで行なっていたわけだ。


「なにも女子供まで皆殺しにする必要はないだろう。だから信長は残虐な性格だった」という見方もあるが、女を生かしておけば信長憎しの念を周囲に言いふらされて対抗勢力が大きくなる可能性があるし、子供だって生かしておけばやがてはこの日の恨みを胸に抱いて大人へと成長し、いずれ信長に歯向かってくることが目に見えている。


それをやらかしたのが平清盛で、まだ子供だからと情けをかけて生かしておいた源頼朝によって、後に平家は丸ごと滅ぼされてしまった。


近代戦争では軍人と民間人の差別なく殺すことが当たり前になっており、そこから振り返れば信長はすでにこの時から時代を先取りして近代戦争を戦っていたことになる。


僕は、信長が女子供や僧侶を皆殺しにすると決断した背景には、後の反逆を未然に防ぐ意味と、あえて酷いやり方で殺すことによって、「織田に歯向かったらこうなるぞ」という見せしめにして不要な戦を避け、速やかに織田へ恭順させるという、理に適った二つの意味が含まれていたのだと思う。


つまり合理性だけを追求すれば、女子供も根絶やしにして殺してしまうのが最も安心安全な方法だったということだ。


中国でも、魏の礎を作った曹操や、漢を興した始皇帝だって相当に残虐なことをしており、逆に言えば、それくらい思い切ったことをしなければ全国統一など出来ないということなのだろう。


中国に限らず、帝国と呼ばれたローマやモンゴルだって似たようなものであり、近年のアメリカなどは、もともとアメリカ大陸に住んでいた先住民(インディアン)を片っ端から虐殺しまくって、ついには大陸を丸ごと奪い取って我が物顔で出来上がった国である。


それにしても、なぜ人間とはかくも好戦的なのだろう。

どの国の歴史を見ても争いごとばかりだ。


不思議なことに、これは宗教にも当てはまる。

仏教やキリスト教をはじめ、宗教とは聖人君子を模範として人間の安寧を求め、決して争わないというイメージがあるが、仏教徒でも武蔵坊弁慶のように武器を取って僧兵となって戦っていたし、キリスト教徒だって十字軍と呼ばれる大規模な軍隊を編成して軍事遠征を行っている。


日本人は無宗教の人が多いが、欧米ではキリスト教を始め何らかの宗教を信仰している人がほとんどだから、その戦争は宗教戦争の意味合いが強く、そのぶん異教徒に対しては容赦無かったりもする。


信長が何らかの宗教を信仰していたとは聞かないが、桶狭間の戦いでは熱田神宮で戦勝祈願をしているように、神仏を全く信じていないわけでは無かった。


信長を見ていると、天下統一のため、彼はあえて悪役に徹していたようにも思える。

うつけと呼ばれても何ら動じることのなかった信長にとっては、誰に何と言われようが、そんな事はどうでもよかったに違いない。


信長に限らず、歴史に名を残すような人物は、みな例外なく打たれ強い。

出る杭は打たれるというが、打っても打ってもビクともしない杭は、やがて皆が打つのを諦めてしまうのかも知れない。


ちなみに僕は昔から打たれ弱く、ちょっとした事ですぐにヘコんでしまう。僕が作品の感想欄を閉じているのも、そういう事情が大きい。

あとは単純に返信が面倒臭いということもある。


もっとも、この作品に感想を書こうと思う人はまず居ないだろうけど。

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