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アイザックside(作戦会議)

それは、昨日サリーナの兄達とアイザックによって、話し合いが行なわれた際に遡る。





「アイザック殿下がいらっしゃった。応接間へ案内してくれ。」

「畏まりました。」


リオン、リックに付いて、僕はスウィンティー家の応接間へ案内された。


「早速、作戦会議だ。」

「ザック。僕達は、殿下ならと思ってる。」

「リーナの気持ちが一番だけどね。」

「それは、分かっているよ。…でも、公爵は良いのか?」

「父上も承知の上だよ。」

「その辺の虫よりも、リーナを思ってくれる殿下の頑張りに期待していますよ。」

「分かった。サリーナを振り向かせてみせるよ。」

「そのためには、リーナとちゃんと話せるようにならないとね。」

「…話せる。」

「そうかな。」

「ちゃんと、目を見て話してください。」

「それは、無理かもしれない。」

「そんな、はっきり…。」

「サリーナが可愛すぎて、見惚れてしまう!」

「他の人に取られますよ?」

「…嫌だな。」

「見惚れたら、見惚れたと言えばいいのではないですか?」

「良いのか?」

「さぁ…?」

「アドバイザーとして、アレックス殿下も来てもらうべきだったかな?」

「いや、それは面倒くさくなる。」

「じゃあ、ザックが後でアドバイスを受けなよ。」

「それは、遠慮したい…。」

「えー。」

「とりあえず、学校の送り迎えで牽制する?」

「分かった。何時に来ればいい?」

「いや、まだ婚約しているわけではないし、学校で待ち合わせの方がいいだろ。」

「では、馬車降り場にいるよ。」

「了解。」

「これで、虫たちが諦めてくれればいいんだけどな。」

「ザックが、本当に婚約者になってくれれば、簡単なんだけどね。」

「頑張るよ。手始めに、帰ったらトレーニングだ。」

「頑張るのはいいけど、リーナの好みは筋肉に身長だけじゃないからね。」

「分かっているよ。」


ふと見た窓からは、サリーナが契約獣達と遊んでいるのが見えた。


僕達は応接室から出て、外にいるサリーナの元へ行った。


「用事は、終わったのですか?」

「ああ。バッチリ作戦会議ができたよ。」

「なんの作戦会議ですか?」

「リーナを守る会、のだ。」

「何ですか、それ?」

「だから、可愛いリーナを守るんだよ。」

「何からですか?」

「「虫!」」

「はぁ…。それは、虫よけハーブを持ち歩く様にします。…アイザック様、兄様達に付き合わせてしまって、申し訳ございません。」


本当の虫だと思っているのか?


「いや。僕も必要だと思ったから、ここにいるんだよ。」

「虫よけハーブですか?ハーブはこちらではなく、裏庭にございます。メル案内を…」


こういう所もあるんだな。

…なんて、可愛い。


「欲しいときは、いつでも仰ってくださいね。」

「ありがとう。」


その時、契約獣の狼がボールを咥えて戻ってきた。


「いーな!ほってきたぞ!」

「え?」


話してる!?


「「「あっ…」」」


その後、僕は公爵から契約獣は話すことができる事を聞いた。


魔力が強い為なのか、他に理由があるのかは聞かなかった。


きちんと、本人から聞きたい。


「どうか、内密にお願いいたします。」


あたり前だ。

これが知れたら、ライバルがもっと増える。今でさえ、ライバルが多そうなのに!


「王子様、久しぶりね。お城であった以来。あの時から随分変わりましたわね。リーナの好みに近づいているわ。」

「ヒョウ殿!そう思いますか!?この辺りは筋肉も良い感じだと思うのです!」


サリーナの顔が赤くなる。


どうしたんだ?

あ、サリーナの好みに近づけて嬉しくて、はしゃいでしまった。

しかも、サリーナの前で…。

恥ずかしい…。


「ふたりとも、顔が赤いね。」

「ゴホン!では、殿下。よろしくお願いいたします。」

「はい。」


当たり前だけど…僕の知らない事がたくさんあるんだろうな。

僕は、もっとサリーナのことが知りたい。


よし!サリーナが話してもいいと思えるような男になろう。


本当に、頑張ろう。



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