#8 The end side real world~climinal’s sratem
「おねえちゃん…うっ…」
Iが泣く。あんなにやさしくしてくれた人が裏切り者で、しかも自殺してしまったのだから、当然だろう。
「しかしゲームマスター、俺は負けたわけだがペナルティはないのかい?」
「ありませんよ。人狼ゲームの狂人だって、生き残ったらそのままじゃないですか。」
「そういうものか…」
Kはなんだかやりきれない様子だ。
「それでは、帰り道を開放するのでお帰り下さい。交通費は1人一万円渡すのでなんとかしてください。今回はBとE以外は殺人をしていないので、刑事訴訟もありません。ちなみに私は遠くからオペレートしていただけなので、ここにはいません。おっと、詮索してもいけませんよ、その時はさらなる不幸があなたに降りかかりますよ。」
ゲームマスターが最後の説明をする。
「こんな目に合わせて許せねえとこだが、そういうことなら仕方ない。目をつむって帰るか。」
Gに先駆け、全員がこの場を後にする。Iは自宅がすぐそばにあったので、無事自力で帰れたようだ。
ゲームマスター室で、かの青年が携帯端末の中の少年に語りかける。
「情報がないまま、一方的な殺戮を止めるデスゲーム、汝は裏切り者なりや。元々はVRゲームであるこれを現実世界においての再現実験。お前は上手くいったと思うか?」
「実験は成功したと思われます。裏切り者による意識外の殺戮。これさえ可能ならば現実でも汝は裏切り者なりやは行えます。しかし、能力の付与。これはまだまだ検討の余地がありそうです。」
「どうやらそのようだな。しかし、まさか裏切り者が自殺するなんて…面白い展開だったな。」
「少し予想外でした。これからの参考にさせていただきましょう。」
「さて、今度はあいつらの番だな。」「あの人たちが事実を知ったとき、どのような結末を迎えるのか、興味深いです。」
二人の不敵な笑い声が、部屋中に響き渡る。
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