#5 Innocent girl vs. madman
「そう、そうだよ、ああ、俺がやったんだよぉ。てめえらがすーすー寝てる隙に、バンと一発。いやー、爽快だったよ。」
「誰を、やったんですか。なんで、やったんですか!!」
私は叫ぶ。
「ああ、俺がやったのはあのウザそうなババアと調子乗ってリーダー気取りしてる奴だよ。理由?俺が楽しいからに決まってるだろぉ?」
Bさんは私に近づきながら語る。
「自分の楽しみのために殺しをするなんて…あなたは屑以下です‼︎」
私は言い放った。ただでさえ裏切り者のせいで無駄に死んでしまった人がいるんだ。快楽のために人を殺すなんて、絶対に許せない。
しかし、Bさんがガス耐性持っているという事実は利用するべきである。せめて、本当の裏切り者が誰かは聞かないと。
「でも、百歩譲って、裏切り者が本当は誰だったか、教えてくれたら許してあげます。」
しかし、彼は思った以上に最低な男だった。
「知らねえよ。人殺すことに集中してたからなぁ。」
「ほんっと、あなた最低ですね。」
「チッ。てめえうぜえ。殺す。」
彼は銃を取り出す。私もすかさず、銃を構える。周りの人々は巻き込まれないように一歩さがる。
一歩間違えれば死のこの状況に、私は強い緊張感を覚える。
「いいのか、てめえが撃とうとした瞬間、殺す。」
「それはどうですかね。どちらも弾は一発ずつ。状況は同じだと思いますけどね。」
「いや、違うな。てめえは人を殺したことも、人を殺す覚悟もねえ。俺は何度も殺してるから、外すなんてことはねえ。さあ、どうだ?」
確かに、今ここでBさんを殺せば、私は殺人を犯すことになる。あちらは、言い方は悪いが1人増えるだけである。覚悟の違いは明確だ。
しかし、私には、罪の意識よりも、人を殺す恐怖よりも、あいつを許せない、という気持ちの方が優っていていた。
私は引き金を引く。
しかし、かわされた。
「このアマがぁ‼︎」
Bさんも引き金を引く。私はそれに合わせ、体をずらす。おかげで、左腕がかすっただけで済んだ。
「生意気な!ぶっ殺す!」
Bさんはそばに落ちてた金槌を拾い、私に襲いかかる。
やばい、殺される。
その時、小さな女の子が顔を覆っているのが見えた。




