↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おっぱいコンプレックスの私を、幼馴染が全肯定してくる  作者: 黒猫と珈琲


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
17/20

第17話 今日は、私が甘やかす番!

「……美月、相談があるんだけど」

「ん? どうしたの?」


 昼休みの大学のカフェテリアで、私は向かいに座る美月に声をかけた。


 十二月に入ってから、大学は少しずつ慌ただしくなってきた。年内に提出しなければならない課題も増え、図書館や自習スペースにはパソコンを広げる学生が目立つようになっている。私もレポートに追われているけれど、最近はそれ以上に気になっていることがあった。


「朔也ね、このところ忙しそうなの」

「柊先輩?」

「うん。課題もいっぱいあるみたいだし、アルバイトもシフトが増えたんだって」


 私はスマートフォンを取り出し、朔也とのメッセージ画面を開いた。


 普段なら、私が送った何気ない話にもちゃんと返事をくれる朔也。でも、ここ数日は『うん』『了解』『おやすみ』みたいな短い返事が多くなっていた。もちろん、冷たくなったわけじゃない。昨日だって、帰り道に電話をしたら、いつもどおり優しく話してくれた。


 ただ、少しだけ声が疲れていた気がする。


「……朔也、無理してないかなって」

「なるほどねえ」


 美月はストローでアイスティーを一口飲むと、にやりと笑った。


「じゃあ、ちょうどいいじゃない」

「えっ?」

「この前、莉子が言ってたでしょ。今度は自分が柊先輩を甘やかしたいって」

「あっ!」


 そうだった!


 鍋パーティーの帰り道、私は朔也に宣言したのだ。


『私だって、朔也を甘やかしたいもん!』


 あのとき、朔也は嬉しそうに笑ってくれた。でも、具体的に何をするかは、まだ決めていなかった。


「たまには莉子が、柊先輩を思いきり甘やかしたら?」

「……思いきり?」

「そう。ごはん作ってあげたり、疲れてるならゆっくり休ませてあげたり。いつもしてもらってることを、今度は莉子がするの」

「なるほど……!」


 私は思わず身を乗り出した。


「でも、朔也って何をしたら喜ぶかな?」

「それ、私より莉子のほうが知ってるでしょ」

「うっ……そうなんだけど」


 朔也は昔から、あまり自分の希望を口にしない。何が食べたいか聞いても『莉子の好きなのでいいよ』と言うし、行きたい場所を尋ねても、まず私の希望を聞いてくれる。優しいところが大好きだけれど、今日くらいは朔也自身に喜んでほしい。


 考え込んでいると、美月が楽しそうに笑った。


「難しく考えなくていいのよ。好きな子が自分のために何かしてくれたら、それだけで嬉しいと思うけど?」

「……そっか」

「それに、柊先輩って莉子に甘えるの、意外と好きそう」

「ええっ!? 朔也が!?」

「だって、あの人、莉子の前だと全然違うじゃない」


 そう言われて、思い返してみる。


 確かに、二人きりのときの朔也は、いつもよりずっと甘い。もう少し一緒にいたいと引き止めてくれたり、私が抱きつくと嬉しそうに笑ったりする。


 でも、甘える朔也?


 ……ちょっと見てみたいかもしれない。


「よし! 私、頑張ってみる!」

「ふふっ。頑張ってね」


 美月は笑顔で応援してくれた。


     ◇


『今日、課題終わったら朔也の部屋に行ってもいい?』


 午後の講義が終わってからメッセージを送ると、少しして返事が届いた。


『いいよ。今日はバイトもないし』

『やった! じゃあ、夕方行くね!』

『了解。何か食べたいものある?』


 そのメッセージを見て、私は思わず笑ってしまった。


 やっぱり、朔也はいつも私のことを優先してくれる。忙しい日でも、私が遊びに行くとなれば、何か用意しようとしてくれるのだ。


 でも、今日は違う。


『今日は私がごはん作るから、何もしないで待ってて!』


 そう送ると、今度はすぐに既読がついた。


『莉子が?』

『うん! 今日は私に任せて!』

『わかった。楽しみにしてる』


 最後の一文を見て、私は嬉しくなった。


 よーし!


 今日は絶対、朔也をいっぱい甘やかすんだから!


     ◇


「お邪魔しまーす!」

「いらっしゃい、莉子」


 夕方、朔也の部屋を訪ねると、見慣れた黒髪の彼が玄関で迎えてくれた。


 でも、今日は少しだけ様子が違う。目元に疲れが見えるし、いつもより声にも元気がない気がした。大学の課題にアルバイトまで重なっていたんだから、無理もない。


「朔也、お疲れさま!」

「うん。莉子もお疲れ」

「はい、これ!」


 私は持ってきた買い物袋を持ち上げた。


 中には夕食の材料と、朔也の好きなチョコレート。それから、コンビニで見つけた小さなプリンも二つ入っている。帰りにスーパーへ寄ったとき、せっかくだからデザートも用意しようと思ったのだ。


「……すごい荷物だね」

「今日は私が全部やるから!」

「全部?」

「そう! 朔也は座ってて!」


 私が胸を張ると、朔也は少し驚いたように笑った。


「……じゃあ、お言葉に甘えようかな」

「うん!」


 私は早速キッチンに立った。


 今日作るのは、鶏肉ときのこのクリーム煮。それから、温かい野菜スープだ。難しい料理はまだ自信がないけれど、これなら家でも何度か作ったことがある。朔也の好きなきのこもたっぷり入れたし、きっと喜んでくれるはず。


 私は袖をまくって、包丁を握った。


「莉子、手伝おうか?」


 背後から声がして振り返ると、朔也がキッチンを覗いていた。


「だーめ!」

「……だめ?」

「今日は朔也を甘やかす日なの! だから、ソファで休んでて!」


 そう言うと、朔也は一瞬きょとんとした。それから、何か思い出したように笑う。


「……ああ、この前の」

「そう! 約束したでしょ?」

「うん。覚えてる」


 朔也は少しだけ嬉しそうに目を細めた。


「じゃあ、お願いしようかな」

「任せて!」


 私は彼をソファへ送り出すと、調理を再開した。


 フライパンで鶏肉を焼き、玉ねぎときのこを炒める。小麦粉を少し加えてから牛乳を注ぐと、とろりとした白いソースができあがった。隣の鍋では、にんじんとキャベツのスープがことこと煮えている。


 キッチンいっぱいに広がる香りに、自然と笑みがこぼれた。


 ……ちゃんとおいしくできるといいな。


 途中、ソースが少し煮詰まりすぎて慌てたけれど、牛乳を足したらちょうどよくなった。最後に塩こしょうで味を整え、お皿に盛りつける。


「……できた!」


 私はリビングに顔を出した。


「朔也、ごはんできたよ!」


 ソファに座っていた朔也が顔を上げる。膝の上には、閉じたノートパソコンが置かれていた。


「いい匂い」

「えへへ。頑張ったんだよ!」

「ありがとう、莉子」


 朔也は立ち上がると、私が運んだお皿を見て微笑んだ。


「おいしそう」


 そのひと言だけで、頑張ってよかったと思えた。


     ◇


「……うまい」

「ほ、本当!?」


 ひと口食べた朔也が、静かに頷いた。


「うん。すごくおいしい」

「やったあ!」


 私は思わず両手を握った。


 朔也は普段から料理が上手だから、少し緊張していたのだ。でも、こうしておいしそうに食べてくれる姿を見ると、胸がぽかぽか温かくなる。何度も味見をした甲斐があった。


「きのこ、多めに入れてくれたんだね」

「うん! 朔也、好きでしょ?」

「覚えててくれたんだ」

「もちろん!」


 朔也は柔らかく笑って、もうひと口食べた。


 いつもは向かい側から私の様子を見ていることが多い朔也。でも、今日は私が彼の様子を気にしている。ちゃんと食べてくれているかな。おいしいと思ってくれているかな。疲れは少し取れたかな。


 そんなことばかり考えていたら、朔也が箸を止めた。


「……莉子」

「なぁに?」

「そんなに見られると、ちょっと緊張する」

「えっ!?」


 朔也が困ったように笑った。


「俺の顔、何かついてる?」

「ついてないよ! ただ……おいしく食べてくれてるのが嬉しくて」


 そう答えると、朔也は一瞬黙った。そして、照れくさそうに視線を落とす。


「……そっか」


 その表情を見て、私は思わず笑顔になった。


 あ。今、朔也が照れた。


 いつも私ばっかりドキドキしているけれど、今日はちょっと違うみたい。


「……莉子も食べなよ。冷めるよ」

「あっ、そうだった!」


 慌てて自分のお皿に向き直ると、朔也が小さく笑った。


 私はクリーム煮をひと口食べる。うん、おいしい。朔也の好きなものを考えて作った料理を、こうして一緒に食べられるのが嬉しかった。


     ◇


 夕食のあと、私は食器を洗い、温かいほうじ茶を用意した。


 朔也は何度か手伝おうとしてくれたけれど、そのたびに「今日は休んでて!」と言うと、最後には笑いながらソファへ戻ってくれた。リビングに戻ると、朔也は少し眠そうに目を細めていた。普段なら、この時間も課題を進めていることが多い。私はマグカップをテーブルに置き、隣に腰を下ろした。


「朔也、最近忙しかったんだね」

「……まあね。レポートの締め切りが重なってて」

「アルバイトも?」

「うん。人手が足りない日だけ、少し多めに入ってた」


 朔也はそう言って、小さく息を吐いた。


「でも、課題はだいたい終わったし。大丈夫だよ」

「……無理してない?」

「してないよ。今日は莉子が来てくれたし」


 また、そんなことを言う。


 朔也が私と過ごす時間を楽しみにしてくれているのは嬉しい。でも、疲れているときくらい、何も考えずに休んでほしい。


 私は少し考えてから、ソファの上で姿勢を正した。


「……ねえ、朔也」

「ん?」

「膝枕してあげようか?」

「……え?」


 朔也が目を瞬かせた。


 その反応があまりにも珍しくて、私はちょっと嬉しくなった。


「膝枕! 疲れてるなら、少し横になったらいいかなって」

「……俺が?」

「うん!」


 朔也は私の顔と膝を交互に見た。


「……いいの?」

「もちろん!」


 私は笑顔で頷いた。


「今日は朔也を甘やかす日だもん!」


 そう言うと、朔也は少し迷ったあと、小さく笑った。


「……じゃあ、お願いしようかな」


 私はソファの端に座り直して、膝の上を軽く叩いた。


「はい、どうぞ!」


 朔也がゆっくり身体を横たえる。そして、私の膝に頭を預けた。


「……わっ」


 思っていたより、ずっと近い。


 見下ろすと、朔也の黒髪が私の膝の上に広がっている。いつも私よりずっと背が高くて、頼りになる朔也。そんな彼が、今は私を見上げている。長い脚はソファから少しはみ出していて、なんだか可笑しい。


「……どう?」


 私が尋ねると、朔也は少しだけ目を細めた。


「落ち着く」

「ほんと?」

「うん。すごく」


 その言葉が嬉しくて、私はそっと彼の髪に触れた。


 指の間を、柔らかな黒髪がさらさらと流れる。


「……朔也の髪、気持ちいいね」

「そう?」

「うん。いつもきれいだなって思ってた」


 ゆっくりと髪を撫でると、朔也が気持ちよさそうに目を閉じた。


 あ。なんだか、猫みたい。


 普段はあんなにクールなのに、こんなに無防備な表情を見せてくれるなんて。少し前の私だったら、想像もできなかったと思う。


「……莉子」

「なぁに?」

「……充電」

「えっ?」


 私は思わず手を止めた。


「充電?」

「うん」

「私、充電器なの?」


 そう尋ねると、朔也は目を閉じたまま小さく頷いた。


「……そう」

「ふふっ! 何それ!」


 あまりにも可愛くて、笑ってしまった。


「じゃあ、満タンになるまで甘えていいよ」

「……ほんと?」

「もちろん!」


 私はもう一度、彼の髪を優しく撫でた。


 朔也の口元が、ほんの少し緩む。


「……じゃあ、もうちょっと」

「うん。いいよ」


 私は笑顔で答えた。


 いつもなら、朔也が私を抱きしめてくれる。頭を撫でてくれたり、温かい飲み物を作ってくれたり。でも、今日は私が朔也の髪を撫でている。こうして自分に身を委ねてくれることが、なんだか不思議で、すごく嬉しい。


 好きな人が自分のそばで安心してくれるって、こんなに幸せなことなんだ。


     ◇


「……ねえ、朔也」

「ん?」

「いつも、ありがとう」


 私は髪を撫でながら、静かに言った。


「ごはん作ってくれたり、迎えに来てくれたり、私の話をいっぱい聞いてくれたり」

「……うん」

「朔也って、いつも私を大切にしてくれるでしょ?」


 朔也がゆっくり目を開けた。


「好きだからね」


 あまりにも自然な答えだった。


 私は思わず微笑んだ。


「うん。知ってる」

「……知ってるんだ」

「だって、いっぱい伝えてくれるもん」


 私は彼の前髪をそっと整えた。


「だから、私もちゃんと伝えたいの」


 朔也が私を見上げる。


 その瞳を見つめながら、私はゆっくり言った。


「私も、朔也のことを大切にしたい」

「……莉子」

「疲れてるときは休んでほしいし、困ってるときは頼ってほしい。私にできることなら、力になりたいなって」


 朔也はしばらく黙っていた。それから、小さく笑う。


「……十分、してもらってるよ」

「えっ?」

「今日だって、ごはん作ってくれて。こうやって休ませてくれてる」


 朔也が私の手を取った。


「すごく嬉しい」


 その言葉に、胸がじんわり温かくなる。


 私は少しだけ身をかがめた。


「……朔也」

「ん?」


 そっと、彼の頬にキスをした。


「…………」


 朔也が固まった。


 私は顔を上げて、にっこり笑う。


「えへへ。今日のご褒美!」

「……莉子」

「なぁに?」


 朔也は私を見つめたまま、しばらく何も言わなかった。


 そして、片手で顔を覆う。


「……今の、ずるい」

「えっ?」

「不意打ちは、反則」


 よく見ると、耳まで赤くなっている。


 私は思わず声を上げた。


「わっ! 朔也、照れてる!」

「……見ないで」

「ええっ、だって可愛いんだもん!」

「……莉子」


 少し困ったような声。でも、怒っているわけじゃない。むしろ、口元が少し笑っている。


 私は嬉しくなって、もう一度彼の髪を撫でた。


「いつも朔也がしてることだよ?」

「……そうだけど」

「私だって、朔也をドキドキさせたいもん!」


 そう言うと、朔也はとうとう声を出して笑った。


「……参ったな」


 そして、ゆっくり身体を起こした。


「えっ? もう充電終わり?」

「……うん。満タン」

「そっか!」


 私が笑うと、朔也がそっと腕を伸ばした。


 次の瞬間、ふわりと抱きしめられる。


「ありがとう、莉子」


 耳元で、静かな声が聞こえた。


「今日、すごく嬉しかった」


 私は朔也の背中に腕を回した。


「……ほんと?」

「うん。こんなに甘やかしてもらえるとは思わなかった」

「えへへ。大成功だね!」

「……大成功」


 朔也が笑いながら、私の頭に頬を寄せた。


 その仕草がいつもより少し甘えん坊に見えて、胸の奥がくすぐったくなる。


「……ねえ、莉子」

「なぁに?」

「また、膝枕してくれる?」


 私は思わず顔を上げた。


「もちろん!」

「……じゃあ、次もお願いしようかな」

「いつでもどうぞ!」


 そう答えると、朔也は安心したように微笑んだ。


     ◇


 帰る前、私は玄関で靴を履きながら、ふと振り返った。


「朔也、今日はちゃんと早く寝てね!」

「うん。わかった」

「夜更かしして課題やっちゃだめだよ?」

「もう終わってるから大丈夫」

「それならよし!」


 私が満足そうに頷くと、朔也が笑った。


「……莉子、お母さんみたい」

「ええっ!? 彼女なのに!」

「冗談」


 朔也が楽しそうに私の頭を撫でる。


 私はその手をそっと掴んだ。


「もう。今日は私が甘やかす番だったのに、最後まで朔也が撫でるんだから」

「……癖になってるみたい」

「ふふっ。じゃあ、今日は特別に許してあげる!」


 そう言って笑うと、朔也も柔らかく微笑んだ。


「駅まで送るよ」

「えっ、でも、今日は休んでてほしいのに」

「途中まで。一緒に歩きたいから」

「……もう。じゃあ、途中までね!」


 私がそう答えると、朔也は上着を手に取った。


 外に出ると、冬の冷たい空気が頬に触れた。二人で並んで歩きながら、今日作った料理や、今度一緒に食べたいものの話をする。朔也はいつもより少し口数が少なかったけれど、その表情はすっかり穏やかになっていた。


 途中の交差点で、私たちは足を止めた。


「じゃあ、ここで。また明日ね、莉子」

「うん! おやすみ、朔也!」


 朔也が私の手を一度だけ握り、ゆっくり離す。


 今日は、私が朔也のためにごはんを作った。髪を撫でて、膝枕をして、それから私のほうからキスもした。どれも、ほんの小さなことかもしれない。だけど、朔也はすごく嬉しそうだった。


 いつも私を甘やかしてくれる、大好きな人。


 その人が、私の前で安心して目を閉じてくれた。私を頼って、甘えてくれた。それが、こんなにも幸せだなんて。


 私は夜空を見上げた。澄んだ冬の空には、小さな星がいくつも輝いている。


 朔也に愛されることは、もちろん嬉しい。


 でも、今日わかった。


 大好きな人を幸せにするのも、同じくらい嬉しいんだ。


 私はスマートフォンを取り出し、朔也にメッセージを送った。


『今日はいっぱい甘えてくれてありがとう! また私に任せてね♡』


 少しして、返事が届く。


『こちらこそ。莉子のおかげで元気出た』


 そして、もう一通。


『次の充電も、予約していい?』


「……ふふっ!」


 私は思わず笑ってしまった。


『もちろん! 永久無料だよ!』


 そう返すと、すぐに返信が来た。


『じゃあ、一生お願いしようかな』


「……っ!」


 思わず足を止めた。


 もう。そういうこと、さらっと言うんだから。


 私は熱くなった頬を押さえながら、ゆっくり歩き出した。


 やっぱり、朔也には敵わない。


 でも、いつかきっと。朔也がもっともっと幸せになるくらい、私もたくさん愛情を伝えたい。


 だって私は、朔也の彼女なんだから!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。